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2010年11月02日
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カテゴリ:想い出 あれこれ

母への最初のプレゼント

靴下は長靴で作業をしているとけっこう早く穴が開いてしまう。そんな時、連れ合いが東京に行って居ないときには自分で繕いものをする。

老眼の目には針に糸を通すのがなかなか上手くいかない。細い小さめの針だといっそう通り難い。

そうそう、小学生のころに母が針に糸を通すのに苦労していた。

側で遊んでいると 「○○○ ちょっと糸を通してね」 とよく頼まれるようになった。

5人兄姉の末っ子で母が30半ばに産まれた子どもだったので、その頃には老眼になっていたのだろう。

ある時、縁日にいくと屋台で簡単に糸を通す道具を売っていた。チェスの駒のような形をした金具を針の頭に被せて大きめに開いた穴に糸を差し込むと簡単に通すことができるというもの。

30円だったか50円くらいだったと思う。その時は金が足らず次の縁日のときまで金を貯めて買って母に上げた。母は大切に裁縫箱に入れて嬉しそうに使ってくれた。これが生まれて初めて母にあげたプレゼントだった。

 

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薔薇と小菊が好きだった母 一度もこの庭の花を見てもらえなかった






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最終更新日  2010年11月03日 04時04分39秒
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