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2011年09月01日
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『The Tree of Life 』 と 『 コクリコ坂から 』

よく映画を観るようになった。まっ暗闇だと怖いが、あの程度の暗がりで、知らぬ人ではあるが、人のいる気配がして、時にフゥーと息を吐き、すすり泣いたり、笑ったりする、仕草や息遣いが感じられ、そんな一時を過ごすのが今の僕には心地好い。

先週、観たのが『ツリー・オブ・ライフ』で、今日、観たのが『コクリコ坂から』。前者は今年のカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した前評判の映画だ。予告編を観て親子間の確執がテーマなんだろうかと思っていたが、テーマはもっとスケールが大きく、タイトルの通り「命の樹」(生きることの系とか繋がり?)を子の誕生から親(厳格な父親と慈愛深い母親)と息子たちとの関係、そのなかで葛藤しながら成長していく子ども そして兄弟の死、大人となり幼き日を回顧するへと成長していく様を描いている。後悔の念に駆られる父親の姿が痛々しい。終始、重っ苦しく、観終わってからも床に就くまで胸が押さえられているような感じがした。

tree of life 2.jpg  tree of life 1.jpg

それに対して、今日観た『コクリコ坂から』は、観終わってホンワカとして心が和んだ。また映画の時代背景が東京オリンピックの前年で、画面には僕が小学6年生の頃の懐かしさがあふれていた。たとえば肉屋さんの測り売り、釜で炊くご飯、布団の下にスカートを敷いて押しつけてアイロン代わりにしているシーンなど、思い出がいっぱい詰まった映画だった。

この時代、古い物を壊し、新しいものを造り上げる経済成長優先の時代で、それを象徴するようなバンカラ的な雰囲気の残る高校のサークル室のはいった建物「カルチェラタン」の建て替えを進めようとする学校側と、それに反対する学生たちの青春模様。それに若い二人の複雑な恋をからめた。ハッピーエンドに終わり、そこに流れる主題歌がグッとくる。http://www.youtube.com/watch?v=o_zGdZ3wTNg

コクリコ坂から1.jpg  コクリコ坂から2.jpg






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最終更新日  2011年09月02日 14時26分11秒
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