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テーマ:最近観た映画。(40090)
カテゴリ:映画
監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトウ 出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、役所広司、菊池凛子 遠い昔、言葉は一つだった。 神に近づこうと 人間達は天まで届く塔を建てようとした。 神は怒り、言われた。 ”言葉を乱し、世界をばらばらにしよう” やがてその街は、バベルと呼ばれた。 (旧約聖書 創世記11章) モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本。 言葉が通じず、心も通じない。 様々な国の、様々な人々の運命を、 モロッコの少年が放った一発の弾丸が狂わせ、結びつける。 菊池凛子さんが出ていると言うこと以外はあまり予備知識も無いまま観に行きました。 前半は次々に別々の場所でおこる事件にどうなることかとドキドキはらはらし、 なんだか怖くて怖くて。(私には下手なホラーよりよっぽど怖かった;;) ブラッド・ピットやケイト・ブランシェットという美男・美女がでてるんだけど、 全く華やかさは無いんです。 説明的な台詞も無く、役者達は練りに練られた言葉の中で研ぎ澄まされた演技をしていました。 不幸にも放たれた1発の弾丸で 心が通じなくなった夫婦の心は再び結びつき 心が離れかけていた兄弟は愛情を取り戻す。 想いが伝わらない寂しさの中にいた少女はもがきながらも人の愛、家族の愛をつかもうとする。 言葉の違い、いや言葉は同じでも想いが伝わるとは限らない。 結局は愛情と思いやり、相手を想う心。 アメリカとメキシコの関係は私にはまだまだ理解できないけれど、 ひどい現状なんだろうと思う。 国境、人間の境界を作っているのは人間そのもの。 胸の中にずしんずしんと来るものがありました。 観終わった後、しばらくぼーっとしてました。 奥の深い映画です。 音楽も良かったです。 映画館で観ると映像の迫力もさることながら、胸にもずしずし来る音響の効果もたいしたもんだなあと思いました。 公式HPは→こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.05.19 00:01:20
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