無神経なB型なりの神経の使い方
2年以上まえの話ですが、私は当時市議会の議長をしており、また全国議長会というのがあって、そこの副会長もやってました。神奈川県の方は、参議院議員の小泉昭男さんをご存じだと思いますが、当時はその小泉さんが会長でした。私は群馬県なので、都内をはじめ関東地方で行われる会議などは、すべて運転手付の議長車で議会事務局長が同乗して行きました。どこへ行くにも想定される所要時間に1時間の余裕をもって出発します。しかし、事故や突発的な渋滞まで予測できないので、これに巻き込まれると運転手と助手席にいる議会事務局長が互いに焦り、別ルートの検討をはじめます。普通の議長は偉そうですから、「なにやってるんだ!」、「時間に着けないじゃないか!」と文句を言ったり、後部座席でイライラ前をのぞき込んだりする人もいるようです。しかし、いくら一緒になってイライラしてみたところで状況が改善されはしないのですから、私は寝てました。寝たフリをしていました。こういうとき、ただでさえ2人とも焦っているのですから、私が起きていることを知ると、議長が後ろでイライラしていると感じ、余計焦ってしまうと思ったからです。そう感じてから、私は議長車へ乗ったら降りるまで必ず寝ることにしました。交通がスムーズでも渋滞していても、定刻に遅れそうでも、どんなときも知らぬ顔で大きなイビキをかいて寝ているのです。目が覚めても現地に到着するまでは寝たふりをするのです。あるとき、私が運転手さんに「いつも寝てばかりで悪いですね」というと、こちらの気持ちを知ってか知らずか、運転手さんは「いつも議長が寝ていてくれるので、こっちはありがたいんですよ」と言ってくれた。作文王さんの日記『落下する夕方』のなかの「華子」を読んでそんなことを思い出しました。「よくよく考えてみると、ずうずうしいと思えた態度も、気まぐれだと思えた態度も、みんなみんな人に気を遣わせないための計算だったかもしれないとさえ思えてくる。」きっと、B型の sakurasakukoさんや Mikku@さんにも同調していただけると思います。今となっては議長でも議員でもないので、運転手が付くような車に乗ることもないですが、無神経なB型でも実はいつも変なところで神経を使っていることをわかって下さい。