山田詠美『学問』
学問 山田詠美さんの本を読むのは実は初めてで、どこかで紹介してあったからたまには、と予約したのでした。 でもね、もう2度と彼女の本を読むことはないと思います。 検索してみたら、「お勧め!」とか「やっぱり山田詠美が一番」とか、ファンの方にとってはとっても面白いらしいです。 なぜ自分には合わないのか。それもなんとなく分かります。 ものすごく女の子なんです。自分が若い頃には決して仲良くなろうとは思わなかったタイプなんです。 話は静岡の田舎町に転向してきた少女が、誰からも好かれる少年とその仲間たちと楽しく過ごすというものです。その少年がなぜそれほどのオーラを持っているのかも理解できませんでした。そんなに人気があるのならなぜ家族はばらばらなんだよ、そんな境遇で明るい少年が育つかよ、と思ってしまいます。 全体を包むムードは女の子が大好きだった少女マンガに載っていた漫画に似ています。普通の女の子がなぜか注目の男の子に目をかけられるってあれです。理由はないのです。とにかくそういう存在があるってことから始まるのですね。 それからところどころで、いつのまにかそうなっていた、という展開が多すぎです。うぶだったはずの主人公が初体験を済ませていたなんて、おいおい。 実際はこんな軽い感じなのかなあ。 やはり下品な気がしますね。学校では決して教えてくれない「学問」って奴ですか?ですます調なのも、いかにもって感じで胡散臭い。 嫌いな人には近寄らない。これが鉄則ですね。もうやめときます。