爺さんの写真日記「我が家の箱入り娘」
ひょんな事から犬派から猫派に転向した爺さん、猫の魔力にとり憑かれた。新入りの愛猫ミーの勢力が日増しに強くなる中、先輩猫三匹がミーに追い出されて外泊が増えた。ミーは新入り、先輩に追い出されるかと思ったが、ミーを甘く見ていた先輩猫と爺さん、余りの猫可愛がりが度を過ぎ、ミーは我がもの顔で先輩たちを寄せ付けない。生後三ヶ月が過ぎた子猫の事、先輩の大人猫から見れば赤ん坊の手をひねる様なものだと思っていた。しかし、ミーの奴、人間様を味方にして背中を丸く立てての威嚇には驚いた。かねてから、過保護はいけないと持論を展開する爺さん、猫の教育を誤った。そんなミーが、足に支障を来たし寝込んでしまったのが先月の終わり、原因不明のまま元気になった。多分、着地の失敗で骨折か?肉離れか?と想像したが、犬猫病院へも行かぬまま病院代も節約できた。犬猫の事、問診が出来れば爺さんだって治せたのにと、思ったが猫も犬も人間言葉が話せない。治療代だって保険なしの身の上、大先輩のハナは十年以上も生き続けているので、人間ならとっくに後期高齢者だ。名前はハナでもれっきとしたオスである。このハナ君、目はしょぼくれ、昔の喧嘩猫の面影は今はない。その姿、喧嘩が原因で、瘡かぶれで汚いが、孤独の中にもミーとは仲がいい。今となっては好きなメス猫も見つからない。動物の世界は体力勝負、超若いミーだけが癒しの相手だ。かつてはタイソン並みの強者猫、超若いミーは女ヤクザの親分、このカップルこれからどんな猫人生?が待っているのか楽しみだ。■写真は、女ヤクザのミーが、電気アンカを入れた空き箱で療養中と、カフェレストランサウンドの窓辺にて。※爺さんの写真雑貨はこちら※爺さんのひとりごとはこちら