満腹な46週目
今週は3本の取材を抱え、北部ドイツをベルリンからボーフムまで横断した。ベルリンから始まった「赤ちゃんポスト」の取材はミュンスターで終わった。取材をすると食事は外食となる。通常ロケや取材の時は野菜を取るように心がけるが、今回は取り合えず食べたいものを食べてみた。肉の塊はほとんど食べない私がこの日はどうしても美味しい肉が食べたかった。ベルリンの郊外にいたためか、非常に簡単な食堂系やスタンド系はあるのだがレストランがほとんどない。そして数少ない候補の中から選んだレストランはステーキ屋。ここでの昼食は:グラッシュスープとパン。レアのステーキとポテトフライ。アップルタイザー。みごとに完食。そして夜はドイツ飯屋で:鴨足と付け合せの赤キャベツとクヌーデル。翌日訪れたのはハノーバーにあるハノーバー医科大学病院。ここでは共感覚者のfMRIでの実験撮影と彼らのインタビュー。早朝ベルリンを出発し、途中、美味しいパン屋とカフェスタンドがあるガソリンスタンド内のパン屋で朝食を購入:ハムとチーズと野菜のトルティーヤ包み。ヌガー・クロワッサン。カフェマッキアート。ヴォルヴィック。ベルリンからハノーバーまでは約300キロ。ハノーバーに到着後、まずは街の実景撮影。その後医科大学病院へ移動し昼は大学病院内にあるカフェのランチを食べた。病院のカフェだからとあなどれない。ちょっと冷め気味だったが味は悪くない:トルテリー二・チーズソースとミニハンバーグとサラダ。それにフレッシュオレンジ・ブルーベリージュース。ミニハンバーグとフレッシュジュース以外は少しづつ残してしまった。fMRIの実験は20時半まで続いた。その後ハノーバーの旧市街で夕食。この日は同僚に店の選択権をゆだねた。すると中華屋に入る事になった:ワンタンスープ。鴨のたけのこと野菜の黒豆ぴり辛ソース。白米。ジャスミンティー。白米はぐちゃぐちゃしていて非常にまずかったが、主となる鴨はカラッとあがっていた旨かった。その翌日はハノーバーから更に西へと向かった。オスナーブリュックとミュンスターで「赤ちゃんポスト」に関係する取材をしてから、南下してレックリングハウゼンへ。ミュンスターでは約束の時間までに40分ほどあったので、カフェに入る:カフェラッテ。プラムケーキ。他のほとんどのドイツの町と同じように中心地が歩行者天国となっているレックリングハウゼンの旧市街地を夕食先を吟味しながら散策した。目に入ったのが看板に書かれたFischkate。魚専門店。夕食はここに決めた:魚のスープ。サーモンのロブスターソースとクロケット。白ワイン。スープは具と量が多かったので少し残したが、メインは完食。 同僚が頼んだのは:北海の海老と目玉焼き。魚介スパゲティー。この魚介スパゲティー、まずはアルデンテなことに驚いた。しかも魚介とトマトの味がしっかりするソースのぴり辛な味付けがかなり美味しかった。 夕食後は自由時間。まだまだ寝るには早いので、ジェラテリアでザバイオーネとベリーのジェラートを買い、それを食べながら旧市街を再度ブラブラ。ペットショップがあったので覗いてみた。ウサギ、モルモット、ネズミ、鳥、爬虫類、蜘蛛、熱帯魚といろいろいた。赤い目の不細工なねずみがいた。誰が飼うんだろうなぁと思いながら、見ているうちに気持ちが悪くなったのでホテルに戻った。今回の取材旅最後の日はフランクフルトVSボーフムのプレイ。今年の夏からフランクフルトに移籍した高原選手のインタビューを撮るためにスタジアムへ。しかしゲームが始まるのは20時半。レックリングハウゼンからボーフムまでは車でほんの30分弱。プレスパスや取材後の電送の場所や段取りを確認するために早く現場に入るが、15時にこの町を出てもスタジアムで充分以上の時間がある。とりあえず13時にホテル・ロビーで集合しまずはイタリアンで昼食:トマトのクリームスープ。前菜盛り合わせ。手作りタッグリアテーッレのポルチーニ・クリームソース。カンパリオレンジ。完食ならず。 スタジアム前でフランクフルトのファンに高原に付いてのインタビュー。ビール片手にほろ酔い気分のファン達は快くインタビューに応じてくれた。外の撮影終了後、スタジアム内のプレスセンターへ向かう。ボーフムをハンブルグと比べてはいけない。スタジアムもプレス飯も簡単で質素。この日のプレス用夕食:ソーセージとジャガイモとほうれん草のごった煮。パン。アップルタイザー。ラッテマッキアート。ゲーム前半28分辺りでフランクフルトのディフェンスがレッドカードを判定された。その後31分辺りで高原はディフェンスと入れ替えられた。仕方がない当然の戦法だ。残念な状況のインタビューだったが高原選手からコメントをもらった。そのコメントはスタジアム前の中継車からポーランドとアジアを経由して東京にある某テレビ局の衛星局に送られた。その夜、ホテルに戻ったのは真夜中近かった。ホテルの並びのジェラート屋から明かりが漏れていた。こんな時間にまだやってやっているのかなぁと覗いてみると、片づけをしていた。店員と目があった。ジェラートをコーンに1個だけ買ってホテルの部屋に戻った。時間に余裕がある取材はあまりない。通常だと食事をする暇がないほど取材と移動に追われている。今回は明らかに食べ過ぎた。忙しい取材の後の身体の疲れよりも今回の食べすぎの胃と腸の疲れの方が辛い…