秋の深まりを感じる変化のひとつ、野菊の開花
が散歩を楽しませてくれています。
この周辺では、紫色の野菊は主に3種類ある
ようで、ユウガギク、カントウヨメナ、ノコンギクが
それに当たります。
ぱっと見はどれも似ていて「同じじゃん(関東弁)」
というところなのですが、よく観察してみると確か
に違いはあるみたいです。
ユウガギク posted by (C)sasama_tea
葉を揉むと柚子に似た香りがあるとの理由から
ユウガギク(柚香菊)と呼ばれるということですが、
実際にはそれほどでもないですね。
他の2種に比べると花の色が薄く、白っぽい色の
花も多いです。
葉の幅も狭く、茎の上部の葉はかなり小さくなって
います。
花の数は他の2種に比べて多いような気もします。
(気のせいかもしれませんけれど)
カントウヨメナ posted by (C)sasama_tea
もうひとつがカントウヨメナで、関西で見られる
ヨメナに似て関東地方に多く自生するために
そのように呼ばれています。
3種の中では個体による花色の変化が最も
少なく、大体全ての個体で青紫色の花が咲き、
それが見分けるひとつの条件でもあります。
(写真では色がはっきり再現されていないのが残念です)
ノコンギク posted by (C)sasama_tea
そして最後はノコンギク(野紺菊)。
青紫から赤紫まで花色に幅がありますが、大体
紫色の花が咲いています。
前述の2種に比べると、頭花の中央の筒状花
(黄色の部分)が少なく、舌状花の幅も細い個体
が多いため何となく優しい雰囲気の野菊と私は
感じます。
開花時期も前2種よりも若干遅めです。
見た目だけで見分けるのはかなり困難ですが、
花の後のタネについた冠毛、いわゆる綿毛の
長さで種を見分ける方法がありますので、併用
すると確実性が増すと思います。
ユウガギクとカントウヨメナはヨメナ属で、見ても
生えているのが分からないくらい冠毛が短く、
逆にシオン属のノコンギクは冠毛が2種に比べ
長いため簡単に見分けられます。
私の認識している限りではこの周辺に似た種類
は無いように感じますので、それほど悩まされず
に済んでいますが、野菊を見分けるのはかなり
大変ですね。
中間の性質を持っている個体には困りますもの。
皆さんも苦労されていることでしょう。
頭から湯気出しながら頑張ってください。
ミゾソバとオオカマキリ posted by (C)sasama_tea
天気が良いとは言えない空でしたが、雨が降らな
ければ、まぁ良しとします。
道端にはミゾソバの花も満開になっていて、畦も
随分と華やかでした。
そしてそこにはいろいろなドラマもあり、冬を目前
に虫たちは精一杯に生を紡いでいるのでした。
カマキリさん、カメラ目線ご馳走さまです。
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