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カテゴリ:本
原典訳「チベットの死者の書」川崎信定訳を読んでいます。
この本は11月に買ったのですが、NLPの課題図書 を読まなければならなかったりして、 バタバタしているうちに買ったことすら忘れていました。 そして、ヨガの本を読み始めてしまったりして、 今やっと思い出して読み始めたのです。 ところが、ページを開いて思わず笑ってしまいました。 『バルドゥ(中有)における徳聞による大解脱』のお導きを必要としない人たちについて 能力の最高に優れたヨーガの実践者の人々に対しては、 身体を有するものを解脱させる手段である一連の生前の指導が授けられる。 能力の優れた人々はこの生前の指導を受持し実践することによって、 死後にバルドゥの期間を経過しないで確実に解脱に至るだろう。 このバルドゥというのは、死んでから次の生を受けて生まれ変わるまでの 意識の中間的状態で、『バルドゥにおける徳聞による大解脱』は、 死後に生まれ変らずに解脱(悟り)に至る為の方法ということになります。 つまり、最高に優れたヨーガ実践者は、生まれ変ることがないので、 この本を読む必要がない、と言うことです。 そして、普通のヨガ実践者(ヨギ)でも、 <ポワ(転移)>という記憶するだけでおのずから解脱できる手段 があるのだとか。 なんと!もう2度と生まれ変わりたくない と思っている私にとっては、正に朗報! これは、何としてでもヨガをやらなければ、、、、、 以前の日記でも書きましたが、ヨガはポーズだけじゃなく、 ヤマ、ニヤマというモラルと良い行いや、 食事の修行(ベジタリアンより厳しい)などをしないといけません。 (このお腹に半分しか食べないというのが、結構辛そう、、、、) そして、この<ポワ(転移)>に失敗すると、死者の魂に 延々と語りかける(読経?)ことによって、輪廻転生を防ぐ ことをしないといけないそうです。 これは、師僧や先輩の僧侶(善友)の読経という協力を得ながら、 死後14日間続く。 この間に、生前の行いや知識を総動員し、 次々と訪れる幻覚や恐怖と戦い、輪廻するのを防ぐのだから、 下手したら生前より忙しいかも知れません。 この期間に解脱できないと、意識の体(幽体?)が形成され、 平常心が戻ってくるのですが、 今度はこの世に残された人や財産への執念という問題を 乗り越えなければならない。 このとき、魂が本当に成就するためには、残された者が、 名残惜しい気持ちで死者の魂を引き止めたりしたら もしかしたら、メチャクチャ迷惑な話なのかも知れませんね。 そして、次は、どうやって再度子宮に入らないようにするか、 生前に言われていたことを思い出して実行するしかない。 男女が情を交歓していたら近づいてはいけない。 父に激しい敵意を持ち、母に愛着を持つと、男に生まれ、 母に激しい嫉妬をし、父に愛着を持つと、女に生まれる。 胎の入り口を閉ざして引き返す事を考えるべきである。 それも思い出せずに21日~49日を過ぎると、 追い詰められて次の再生をせざるを得なくなるというものです。 それで、どうしても再生先を決めなければならないのなら、 生きている時には使えなかった超能力があるのだから、 意識を飛ばして仏の教えのある国にを選びなさいと。 またこの本には書いてないのですが、 中国の言い伝えでは、この世に戻ってくる時に、橋を渡るのですが、 その橋でスープを飲ましてくれるお婆さんがいるそうです。 そのスープを飲まなければ、前世の記憶を残したまま 生まれ変わるのですが、そのスープを飲まなかった人たちの話によると、 どうやら、ニューエイジの人たちが言っているような、 「自分の描いたブループリントに最適な両親を選んで産まれてくる」 というよりは、追い詰められて仕方なく、その中でベストな 選択をしたに過ぎない。ようです。 この件は、もりけんさんの中国紀行に沢山書いてあります。 これは、輪廻をしない事がベストだとしたら、 再生はセカンドチョイスだから、ちょっとブルーな気分に なるのもうなづけますよね。 日々の瞑想の実践が、助けになるらしいので、まずは瞑想ですね。 瞑想も自己流ではなく、師の指導の元に行った方が良いようです。 その方が<ポワ>もキチンと教えてもらえるし。 (ポワというとオウム真理教を連想してちょっと、嫌な気分になりますが。。。) 個人的には、ニューエイジの誘導瞑想は、ファンタジーを経験する エンタメ!としては面白いですが、このような死に直面した場合に あまり助けにならないような気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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