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Mar 7, 2007
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カテゴリ:NLP
ロバート・ディルツの「ビリーフス(BELIEFS - Pathways to Health & Well-Being)」
という本を読んでいます。ノート

彼のお母さんは、乳癌になり、ガン細胞は頭蓋骨、背骨、胸骨、骨盤
にまで転移していたのですが、NLPのテクニックを総動員し、
4日間かけてお母さんが持っていた「ビリーフ」を
一つづつ書き換えていったら、化学療法や放射線治療をすることなく、
健康を取り戻すことが出来たそうです。きらきら


この、ビリーフの問題は、奥が深くてね~、
表面的なビリーフはいくらでも見つかるんですが、
それを書き換えたところで、上手くいかないことも多いのです。


心の奥底に隠れた無意識のビリーフをほじくりだして片付けない事には、
もぐら叩きと同じなんです。


以前の日記で書いた、錬金術師のオジサン に、この無意識のビリーフを
見つけ出すのはどうしたら良いのか聞いた事があります。


自称スピリチャリストの参加者の一人は、自慢げに
「それは、チャネリングして探し出すんだよ」
なんて言っていましたが、錬金術師はそんなふざけたことは言いませんでした。NG


結局の所、無意識のビリーフを探し出すには、
様々な角度で質問を繰り返し、心の奥深くを探っていくしかないそうです。



「ビリーフス」の中では、「アイデンティティ・ビリーフス」と呼んでいます。


このビリーフの書き換えは、自分の存在意義さえも覆さなければならない程
ショッキングで辛いものなのですが、その分効果も大きく、
ドラスティックな変化があります。

ロバート・ディルツは、あるワークショップで酷いアレルギーを持った女性がいて、
そのアレルギーが妥当どうかの簡単なNLPのテストをしたそうです。

ところが彼女は、その場で凍り付いてしまった。

良く聞いたら、彼女は実はアレルギー専門医で、
もし、その場でいとも簡単にアレルギーが治ってしまったら、
彼女の医学的な専門性は、すべて吹き飛ばされてしまうからです。


それはそうでしょう。

彼女自身、何年も悩まされ続け、何年も医学の勉強をし、
何百人もの患者に対して医療行為を続けてきたのに、
せいぜい10分かそこらのNLPのテストでアレルギーが治ってしまったら、
それまでの努力やキャリアはなんだったのかと、言う事になりますよね~。

当然、それを、そう簡単に手放したくないですよ。


結局は、その部分を手放せるかどうかが、大きな鍵鍵になります。


ロバート・ディルツは、この「アイデンティティ・ビリーフス」を探す時、
3つの大きな落とし穴があると言っています。どくろ

1)夢の中の魚(Fish in the Dreams)
2)薫製のニシン(The Red Herring)
3)煙幕(Smokescreen)



1)夢の中の魚熱帯魚

これは、あるセラピストが、クライアントの夢の中に魚が
出てきた筈だという思い込みの元にクライアントを誘導し、
クライアントが夢の中で魚を見たと言わせてしまったエピソードから
名付けられています。

これは、ヒーリングをしている方は、本当に気を付けて欲しいのですが、
ヒーラー自身の経験が、クライアントをそっちの方角に導いてしまうんですよね。

本の中では、性的虐待を受けたセラピストが、クライアントとの
セラピーの中でそのことを語る事により、結果としてほとんどの
クライアントの過去に性的虐待を見つけることができると書いてあります。

つまり、あなたが、過去世で魔女だったというヒーラーに会いに行ったとします。
そのヒーラーは、あなたの中の魔女性を見つけるのが得意だという事です。

良く、「クライアントさんは、自分の鏡」と言う人がいますが、
その人は、クライアントさんの中に自分の姿を見ているだけなんでしょうね。

それは、良いとか悪いとかじゃなく、ある一面を捉えただけなので、
それが全てだと思わないようにすることが大切だと思います。


もしかしたら、本物のチャネラーというのは、チャネラー自身が
自分が何を言っているのか全く理解できないけど、クライアントには
ずっしりとくるメッセージを伝えられる人なのかも知れませんね。
エドガー・ケイシーさんのように。


2)燻製のニシン熱帯魚

Red Herring(燻製のニシン)という言葉は、英語の世界では
良く聞く言葉ですが、日本語では馴染みがないですよね。
語源については、こちらを参考にして下さい。


端的に言ってしまうと、「屁理屈」というところでしょうか。

本質は別の所にあるのですが、論理的につじつまを合わせてしまうことです。

私も過去に自分の「過去のトラウマ」探しをしたことがありますが、
結局の所、この「燻製のニシン」だったような気がします。


3)煙幕ダッシュ

先程のアレルギー専門医じゃないですが、
自分の存在の拠り所となるビリーフを書き換えることは、
大きな痛みが伴うので、防御システムが働いて
無意識で逃げてしまうのです。

レイプされた女性が、事件の事を覚えていないのも同じです。

ブレーカーの容量を超えた電流を流そうとしても、
安全装置が働いて流れないですよね。

もし、ブレーカーが正しく作動しなかったら、
家中の電化製品は、全て壊れてしまいます。

だから、もっと、たくさん電気を使いたいと思ったら、
ブレーカーの容量を大きくする
のがベストな解決策
ということになりますよね。

(その分、宇宙電力へ払う基本料金も高くなったりして?)


以前、私は、「逃げたりして卑怯だ」と
思っていましたが、健全な心の成長のためには、
器が大きくなるまでは、逃げるのも一策だと
思えるようになりました。

Let it happen ですね~。





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Last updated  Mar 7, 2007 03:02:08 PM
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