スピリチュアルケアについての勉強会
まずは、あまり馴染みのない用語の説明から。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パストラルケア (pastoral care) とは、牧師その他の患者の属する宗教(教会、会衆、その他)の宗教的指導者から与えられる心理療法的なケアのこと。家庭訪問からライセンスを受けた牧師による公的なカウンセリングまでのさまざまの形をとる。日本ではまだ公的なパストラルケアの資格は存在せず、ボランティアのような扱いを受けているが、一部の病院などで採り入れられている。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スピリチュアルケア(spiritual care)とは、「生きがいを持ちやすい人生観」への転換を推奨し、人生のあらゆる事象に価値を見出すよう導くことにより、人間のスピリチュアルな要素(心あるいは魂)の健全性を守ることである。ウァルデマール・キッペス(Waldemar Kippes)は、「スピリチュアルケアとは現代人のスピリチュアルな生活のバイタリティーおよびその深さを育成する援助であり、他者や神や自分自身の内面的なニーズに応対する、人間としての成長を示し、育成するものである」と述べている。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ということらしいが、つい1,2週間前には全くご縁のなかった、このキッペス先生と、お知り合いになりました。この土曜日、6月5日、臨床パストラル教育研究センターの主催する、スピリチュアルケア一日研修会というのに参加。写真は講師のキッペス先生と2ショット。http://pastoralcare.jp/病院やホスピスでの最期の時間、本人も家族もどのように「死」と向き合い、受け入れてゆくのか?さらに、殆どの人が「自分自身の核」と繋がるのが難しくなってしまったこの危い世の中。皆が生き辛さ、閉塞感、恐怖や痛みを抱えてる。あるいは正直な気持ちを無視して鈍感に生きている。ここは、その心の奥底にひそむ課題を、特定の宗教にこだわらずに考え、人が人として共に生きる道を探るための学びの場。そしてスピリチュアルなことを扱うカウンセラーやケアワーカーの養成も行っているらしい。(中心はカトリック教会のメンバーが担ってます)自分の仕事に直接かかわる内容だったので、本当に沢山の気づきがあり、刺激を受けました。出逢いに感謝。素晴らしい人生の先輩だと思いました。更に、深くこの分野について学ばせていただこうと思ういます。