駒野獲り
今の状況では、広島さんよりマリノスの方がレベルアップするのかね・・・19日、明らかになった。2009年のリーグ優勝を目標に攻撃的なチームづくりを進めている横浜にとって、得点力のある外国人に加え、攻撃力のあるサイドバックの補強が急務。日本代表で攻守ともに安定感のあるプレーを続けている駒野には以前から興味を示していたが、ここにきて獲得に本腰を入れ始めた。 名門復活を目指す横浜が、チームの救世主としてリストアップしたのが駒野だった。今季は早野監督のもとで攻撃的サッカーを続けてきたが、成績は前節までで8位。ここ数試合はサイド攻撃からの得点が減り、逆にサイドバックが上がったスペースを突かれて失点する場面が目立っていた。特にここ4試合は試合ごとにサイドバックを入れ替えたが不発。現場レベルでも不動のサイドバック探しを求める声が上がっていた。 そこで浮上したのが駒野の獲得だった。守備もできて、なおかつ攻撃力のある駒野は優勝争いができるチームをつくる上で必要不可欠な存在。05年オフにも獲得候補にリストアップしたが、今オフは本格的な獲得交渉に乗り出す構え。すでに条件面を含めた調査にも着手している。 駒野は05年7月の東アジア選手権以降、日本代表に定着している。オシムジャパンでは左サイドバックで全幅の信頼を受けており、20試合中18試合に出場。左右どちらからも放てるクロスはJリーグ屈指の精度を誇る。広島では3―5―2の右MFで起用されているが、8月1日の浦和戦ではセンターバックも務めた。戦術次第であらゆるポジションをこなせることも、横浜関係者の興味を引く材料になった。 広島は現在15位で、J2自動降格となる17位とはわずかに勝ち点5差。広島は駒野を重要な戦力と考えているが、来年2月から始まるW杯アジア3次予選を目標の1つと考えている駒野だけに、降格争いではなく優勝争いに加われることは大きな魅力だ。横浜がどう駒野サイドを口説き落としていくのか、今後の動向が注目される。