“統一球問題”の影
プロ野球ファンの一人として、今話題になっている 統一球 の問題にはがっかりです。一昨年、2011年に変更された 日本プロ野球の 統一球 その 統一球 が今年になってやはり変更されていたと 日本野球機構 が発表したのです。これまで、何度か質問を受けた際には 「変えていない」 と一切認めていなかったのに、です。それどころか、ボールのメーカーであるミズノにまでボールの変更を口外しないように依頼していたというのだから驚きです。統一球 が導入されてから昨年までの2シーズン(2011,2012年)は、全体的にホームラン、得点ともに減少傾向にありました。一部では、やはりホームランが野球の華ということで、試合が面白くなくなったなどの声も聞かれました。そして、迎えた 統一球 3シーズン目の今年は様子が少し違いました。飛ばないはずの球が昨年よりもよく飛ぶような気がするという選手の声が聞かれ、事実、現段階でのホームラン数、得点ともに明らかに昨年よりも多いのです。見ているファンですら、何か違うと感じている人も多かったのです。ホームランは12球団の合計で、昨年の1.5倍ものペースで出ています。もちろん、昨年と同じ選手、同じコンディションではありませんし、当然のことながら選手はみんなプロなので、打ち方の工夫など対応はしているでしょう。ですが、ここまで明らかな数字上の変化はそれだけでは説明が付かない範囲。選手会から 日本野球機構(NPB) への質問もされました。その回答は、「変更していない」の一点張りだったのですが、6月11日の日本プロ野球選手会との事務折衝の際に突然、その “変更” を認めたのです。あくまで “微調整” としてですが。なぜ、その事実を、メーカーに口止めしてまで隠す必要があったのでしょう?「朝令暮改」を良しとしないがために隠してこの混乱を招いたのならお粗末極まりないです。ファンと選手のため に、 “微調整” をした、と言えばよかったんじゃないでしょうか?さらに、昨夜の記者会見では、それまで「知っていた」はずのトップ(コミッショナー)が、変更の事実を「知らなかった」ということになり、事務局長が全てを被る形に・・・私には、さらに何らかの政治的な力が裏に隠れているとしか思えません。(↑単なる私の憶測ですが)これは、職業として、高いプロ意識で野球をしている 選手 たちへの冒涜であり、それを見ている 野球ファン への裏切りでもあると思います。ある新聞に、中学3年生の女性のコメントが載っていました。「これからホームランを見ても純粋に喜べない」憤りを感じている、がっかりしている、混乱しているのはボールが変わったからという事実のためではなく、それを 隠蔽 していたからです。そのような体質の NPB のもとで働いている選手、監督、コーチ、スコアラー、トレーナーなどの野球に関わる全ての人たち、そしてファンに対して誠意ある対応を見せてほしいものです。怒りと失望から長文になってしまいました。読んで下さった皆様、ありがとうございます。 この問題がどう決着するのか、一人の野球ファンとして見ていきたいです。↑ ぽちっと応援よろしくお願いします