カテゴリ:こんな本を読んだよ
鷺沢 萌 文
稲越 功一 写真 あれからどれくらいの時間が流れたのだろう。 それを数えるのをやめてから、どれくらいの時間が流れたのだろう。 沈みゆく太陽、消えない記憶。 奇跡は決して起こらないから、奇跡なのだ 。 奇跡が起これば、あのひとに会える。 そう考えるようになったのは、実際、あのひとにもう一度会いたいと 願うことは奇跡の可能性を信じるに等しいことだったからだろう。 それでも、そんな糸よりも細い願いが、たしかに自分の生きる糧に なっていたときもあった。 こうして生まれてきた事が 1番の奇跡 もうこのまま目が覚めなければいいのに と願って眠っても ちゃんと朝が来ることだって 奇跡 奇跡と思えば すべて 奇跡 夢のように美しくて せつない写真と 心が痛くなるお話 奇跡を起こしたいと願っていた事のある人に きっと読んでもらいたいと書かれたのかな? 鷺沢さん だからこの本に呼ばれたのかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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