カテゴリ:2008年の100冊。
2008年に読んだ9冊目の本は
(まだ感想を書かずに放置してあるものもあるので、もっと日記にしなければ・・・) 森永卓郎さんの、 年収崩壊 です。 森永さんと言うと賛否両論となりますが(笑)私は彼の考え方が好き。 この本も非常に読みやすかったです。 以前の著書、『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社)が出た頃この本を読み、 「えー・・・本当にこんな極端になるのかなあ・・・」 と思っていましたが、確かに格差が広がっているのを感じる今日この頃。 ところが『年収崩壊』ではさらに、今後は年収300万どころではない、年収120万に近づいていくと指摘しています。 というのも、政府は景気回復で雇用情勢もよくなっていると言っていますが、 「有効求人倍率」というのはパートタイマーを含んだ数字であり、 「正社員の」有効求人倍率(参考値としてでるそう)をみると今だに1倍以下 (2007年6月で0.57倍)なのだそう。 年収120万というのは、つまりパートタイマーの年収なのです。 そのほか、さまざまなデータを用いて 「過去最高」の業績を上げている企業をはじめ好景気で得た利益が社員に分配されず、 株主と役員報酬に振り分けられており、ますます「一部の金持ち」がもっと富んでいく ことを指摘しています。 また、「転職したい・・・」と安易に言う人にはこの本を読ませるべき(笑) なぜかというと、「なぜ転職したいのか」という理由として 「収入が少ない」 という人が29%いるのですが、 実際転職できた人で「給料が増えた」という人は34.1%、 「変わらない」人が36.0%、「下がった」人が28.7%と6割の人は変わりません。 ところが。 これは「転職できた人」だけに聞いているので、会社を辞めたものの次の職が 見つかっていない人のことは全く含まれていないのです。 転職、難しそうです。CMや電車の中吊りにだまされないほうが(笑) この本の後半は、「自分を守るための投資をしよう」という流れで FXやREITなどが書かれています。 最近読んだ本の中では一番分かりやすい説明(商品の概略だけですが)。 そして、「年収にとらわれない豊かな暮らしをしよう」ということなのですが、 私はこの部分が好きです。 (いい車に乗る必要はない。車は「走って、曲がれて、止まればいい」とかね。笑) 安いし、鞄に入れやすいし、時間があるときに読めてしまう本です。 私はオススメです。 (オススメばっかりか・・・いや、でもそうでもない本にはオススメとは書きませんから。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.02.15 14:47:13
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