カテゴリ:2008年の100冊。
読んだ本の感想をまとめて。というより、まとめて思ったことを(前回の日記ともリンクします)。
100歳まで元気に生きる! 勝間和代さん、そしてマイミクあきのり♀さんオススメだった本です。 私的には『100歳まで』よりも、『元気に』生きるためにはどうしたらいいか、を 掘り下げていった本だと思いました。 長寿が多く住む地域のフィールドワークによって、その地域の人の食べ物の傾向を 探るところから本は始まっています。 (おそらく)自称なのですが出てくる年齢が「144歳」「120歳」とか、最初SFの世界かと 思いました(笑) (長寿地域の中では、沖縄の人の年齢がもっとも信憑性があった・・・戸籍制度がしっかりしているから) 私が一番印象的だったことは 「長生きしたかったら(食事により)摂取する総カロリー数は少ないほうがいい」 (もちろん程度はありますよ。でも肉ばっかりよりは精製されていない穀物を摂るとか) ということ。 他には ・野菜や精製されていない(←ここポイント)穀物を食の中心とすること。 ・肉は最低限でいいこと。 一時流行った「炭水化物を摂らない」ダイエットなど厳しく批判されています。 鉄も、摂りすぎると体が錆びるんだって。 そして、「運動すること」と「仲良くすること」。 人々が共同体となって「分け与える」ことの大切さが書かれています。 ストレスはよくない。 ルポ貧困大国アメリカ 何でこの本と『100歳まで~』をくっつけたかというと、 現代のアメリカで、経済的に困った人に振舞われる食事(給食等も)は 『マカロニチーズ』をはじめ(あと忘れちゃった・・・)、 「安くてカロリー数があるもの」(栄養まで考慮する、州や国家の経済的余裕がないのです) そう!上の本の逆をいっているんですよね・・・。 なので、貧困層ほど肥満になる。 将来は病気になる。病院にかかる余裕はない。一家で路頭に迷う。・・・。 ツケを将来に回している・・・としか思えません・・・。 学校給食も、ピザハットなどの外食チェーン店が力を入れているのだそうです。 どんなメニューが出るかは・・・想像つきますよね。 また、以前のニューオリンズを襲ったハリケーンによる被害は、国が管理していれば 被害をもっと食い止めることができた「人災」の部分もあること、 今その土地は資本家が買い進めていること、 医療も、日本のように国が指示を出すのではなく資本主義が横行しているため、 「いかに利益を出すか」が病院の目的となり 看護師などはリストラを恐れ、過酷な労働を強いられ、 医師は「人を救う」という志を忘れてしまうほどになっている。 一度「盲腸」などの病気で入院してしまうと経済的に立ち直れず貧困に転落してしまう人もいる、 保険制度は機能していない、という現状 「絶対に国が統治しなければならない分野はあるんだ」 というメッセージが本からひしひしと伝わってきました。 (日本でも今病院を株式会社化しようという動きありますよね) さらに、アメリカの若者のクレジットカード破産の多さをたまに耳にしますが、 これは、学費を払えないことによるものが多いのだそうです。 親に経済力があれば、することがない心配。 ・・・カード破産した若者に「その借金肩代わりするよ」という誘いをかけてくるのが 軍なのだそう・・・ また、クレジットカードの多重債務者の情報がどこからか流れていて、ある日 「うちは国際的な人材派遣会社です。運転手の職があるのですが~」 とやけにいい給料を提示され行ってみたらイラク、 軍の人間はペットボトルの水を支給されるのに、その人は「現地の水を飲め」と言われ 飲んでいるうちに体調が悪くなり、なんとか我慢して国に帰ったら白血病になっていた・・・ などなど、この本の内容を鵜呑みにはできませんが、 まじっすか・・・と思うところいっぱいの一冊でした。 前回の日記にもちょっと触れたのですが、アメリカ型の資本主義、限界に近づいているのでは・・・と真剣に思うし、 日本が目指す道はそこであってはならないと思います。 新書なので興味ある方は是非。読む前よりも、日本に住んでいてよかったと思いますよ(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.06.21 00:18:16
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