家庭と学校との連携~授業参観に行って その2~
昨日、授業参観で掲示を見るということを書きましたが、子どもの作品だけでなく、学級の目標や係など全体の物も見るといいと思います。 係であれば、“係の仕事”や“係からのお願い”ということが書かれているかもしれません。自分の子供が何の係かくらいは知っていても詳しい内容はあまり知らない方が多いのではないかと思います。だから、そういう掲示を見ておいて、家に帰ってから「〇〇係の楽しいのはどんなところ?」「大変なところはどんなこと?」不満がある場合には「どうすればもっとよくなると思う?」などと家で話し合っておくのもいいと思います。よりよくするためにはどうすればよいかを考える癖をつけるということは社会に出ても大いに役立つはずです。 また、息子の学級では“うれしかったことカードいれ”という物が掲示されていました。一人一人の名前と好きな絵が描かれた封筒(半分くらいに切ってあります)が掲示してあり、してくれて嬉しかったことを紙に書いて、相手の封筒に入れているようです。例えば、AちゃんがBちゃんの荷物が重そうだったから少し持ってあげたとします。BちゃんはAちゃんの封筒に「荷物をもってくれてありがとう」などと書いた紙を入れるのです。 私も教師だったときに似たようなことをしていました。困ったことがあれば助け合う学級、思いやりのある学級にしたいと思ってとった手立ての一つです。きっと息子の担任の先生も同じような考えがあってやってくださっているのだと思います。だから、家でも「お手紙もらったことある?」または、「書いたことある?」などと声を掛けてみると、意外と親の知らない子どもの姿が見えてくるかもしれません。 また、そういう先生の思いというのは掲示に表れているものです。それは、子どもの作品に書かれた先生の言葉一つでも分かります。それを汲み取った上で家庭でも我が子に対して思いを広げることができれば素敵だと思います。 一つ一つの作品や授業での取り組みの中には、子ども一人一人にはさまざまな思いが隠されていると思います。でも、教師が一人一人の思いを全て引き出し、伸ばしていくのは困難なことです。少人数の学級ならまだしも30人~40人近くの人数の中でそこまで手をかけているゆとり、時間がないというのが正直なところです。だから、学校で汲み取れない部分、子どもを伸ばしきれない部分を家庭で伸ばしていくことができればそれが一番学校と家庭のよい連携になるのではないかと思います。