発達障害についての勉強
昨日の日記で薬膳についての講座に行き始めたと書きましたが、もう一つこの秋(9月)から行き始めた講座があります。これは、近くの大学での短期講座〈全12回)で、子供の発達障害〈高機能自閉症・ADHD・LDなど)についての勉強です。 教員だった頃にもそのことについて少しずつ勉強はしていましたし、教職を離れても時々本などでは読んでいますが、発達障害に関しては、個々の子供によって異なることも多いし、支援の手立ても一通りではありません。 数年のうちにまた講師として教職という場に戻りたいなと思っているので、この機会にしっかりと実際の臨床心理士さんのお話も聞き、勉強したいなと思ったのです。(ピアノも英会話も趣味の一つですが、一番の動機は教職にまた就いた時のためでもあります) 講義を取っている人は保育士さんや学童の先生、教職の方ばかり。主婦は私だけでしたが・・。 参加している人は10人くらいなので、気軽に質問できるのもいいところです。今まで、腑に落ちなかったところが解決でき、本当に勉強になります。 勉強すればするほど残念に感じること。それは、1クラスに1割程度は軽度発達障害をもつ子がいるとも言われている現在でも一般的には診断名としては多少は知られているものの、その特性やどのように周りの子供や大人が関わっていけばよいかなどはほとんど知られていないということです。 その子が悪いわけではないので、誤解されていることが本当に多く、私の周りでも個人的に話を色々と聞くにつけ、広くきちんとした理解が行き渡ってほしいなと感じます。 最近、発達障害に関わるもので読んだ本 怠けてなんかない!品川裕香 これはディスクレシア(読む・書く・記憶することが困難なこと)についての説明や支援方法や、また障害を抱える子ども達や、障害を抱えながら現在は大人になった人のインタビューも交えて書かれています。 インタビューの中では、周りの誤解のために苦しんだ様子、自分が悪いと自分を責め続けたという様子が伝わってきて心が痛みます。みんな、自分に障害があるとは分からず、苦しんできた人達です。 でも、中にはアメリカに渡って(日本はディスクレシアについては特に遅れているのです)自分の障害に気がつき、どのようにそれを活かしながら進んでいけばよいかが分かった人もいて、それは読んでいて元気づけられる思いでした。親がどれくらい障害と理解するかもとても大きいことです。 先生という立場の人がどのように子供をとらえるかにより、大きく変わることがよく分かった1冊でもあります。 ADHD、LDがある子どもを育てる本 月森久江 監修 イラスト入りで、どのような特性があるか、学校での支援、家庭での支援などについてとても分かりやすくまた具体的に書かれているので、いろいろと実際の場面で取り入れることができると思いました。 発達障害かもしれない 磯部潮 発達障害について基本的なことについて書かれています。以前に読んだことがあったのですが、再読しました。2次障害〈自尊心の低さや無気力、周りからの阻害、暴力など)を防ぐ上でも早期に気づき、周りが支援する、療育するということの大切さがとても強く感じられます。