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カテゴリ:起業・経営
★「本当の失敗は挑戦をやめたときに訪れる」(p16)
★「イライラは活力と想像力の源なのだ。」(p53) ★「乾ききった土地の植が水を求めるように、人間は賞賛の言葉を求めている」(p268) ★「人々と分かち合う成功ほど甘美なものはない。―ハワード・シュルツ」(p261) 【サラっとく?】 ●経営パワー大全 … この「パワー」というのは「力」ではなく、 「権威」に近い意味で使われています。本書が研究の対象としているのは、 ビル・ゲイツ(マイクロソフト創設者)、ウォルト・ディズニー(ディズニー創設者) 本田宗一郎(本田技研創設者)など、70名を越えるカリスマ経営者達。 ●「大全」と呼ぶに相応しい、広範かつ、重厚な内容となっています。 それもそのはず。本書は世界のトップ起業家70人についての書籍250冊以上、 記事・論文2000以上をもとに練り上げられた、20世紀の知恵の結晶なのです。 ●ただし、それらを単に羅列し紹介するだけでは、単なる「幕の内弁当」で 終わってしまいます。そうはなく、彼らトップ起業家のアドバイスを問題点ごとに まとめ、相互に比較できるようにした所に、本書の真の「旨み」があります。 こちらはまさに「ラーメン博物館」がごとき魅力を兼ね備えているといえるでしょう。 ●本書が起業家や起業を志す人にとって、心強い「メンター」となることは 間違いありません。しかしそれ以外、実際に企業に勤めている人にとっても 経営の全容を理解し、これからあるべき「企業像」を考えための 「ガイドブック」になりえる良書です。 【突っ込んどく?】 ●「人々と分かち合う成功ほど甘美なものはない。―ハワード・シュルツ」(p261) ハワード・シュルツはスターバックス・コーヒー・カンパニーの創設者です。 彼がここで述べたかったのは組織活動、団結心の大切さ。 ●ここで本書が引用している、動物学に関連した記事が大変面白いです。 それは鷹がなぜ「V」の字飛行をするかについて、述べられたものなのですが 皆さんはこの理由、知っていますか?実はここに、究極の「団結」を学べます。 ●まず1羽の鷹がはばたくと、その後ろに上昇気流が発生するため、 「V」の字飛行をした場合には、単独で飛ぶ場合より、少なくとも71%飛行距離が 伸びるとのこと。共通の目的地に向け、仲間と進めばそれだけ成果が上がるのですね。 ●さらに目的地に辿り着くまでの、組織の「メンテナンス」も素晴らしい。 先頭の鷹は上昇気流を利用することができないため、他のどの鷹よりも疲弊します。 そこで、先頭に疲れが見え始めると、別の鷹が先導を始めるとのこと。 ●また、全体のスピードを保つため、後方の鷹も、鳴き声を上げて先頭の鷹を 励ますといいます。素晴らしいですね。組織においても骨の折れる仕事は交代でやり お互いに励ましで熱を維持し、褒め言葉で癒し合う、といった努力が必要なのです。 ●そして僕が一番感動したのは、ある鷹が狙撃などで負傷を負い、群れを離れる場合。 このときは他に2羽が同時に隊を離れ、その傷を負った仲間を守ってやるといいます。 傷が回復し飛べるようになる、もしくは死ぬまでそばを離れないとのこと。 時にはこういった損得勘定抜きの行動をも、できる勇気と友情を持ちたいものですね。 オススメ度★★☆☆☆ →・自分に起業家の「器」があるか知りたい方 ・組織のあり方を学びたい方 ・70人の名経営者の「知恵」に触れたい方 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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