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カテゴリ:起業・経営
★「顧客の感情をそのまま表現したり、
顧客が「え?」と思うようなキャッチコピーは大変効果があります。」(p30) ★「消費者の心理は購入と同時に後悔に向かいます。」 (p185) ★「バランスが必要なのではありません。 重要なのは、バランスを気にしながら片方に寄ることです。」(p211) ★「テクニックをやりつくしたあとのシンプルがベストなのです。」(p216) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【本日のブックレビュー】 ~名著の紹介~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『[マネ]するマーケティング』 岡本吏郎 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●「最も効果的な市場戦略とはマネをすることである」。タイトル通り、本書は 「マネ」の効用を説いたマーケティング戦略の本です。「マネするだけなら、 わざわざ本なんて読まなくてもできるよ」そう考える人もいるかもしれません。 しかし世の中には同じ「マネ」でも成功する人と失敗する人がいるのです。 ●その失敗の最大の要因とは何か…それは「マネ」が単なる「猿マネ」に終わって しまっていること。実は「マネ」には幾つかのルールがあるのです。そのうちの 1つが「オリジナル」を超えなければならないということ。モーツァルトが、 もともと模倣の天才だったという事実はご存知でしょうか? ●あの天才と謳われた名作曲家でさえ、スタートは「マネ」からだったのです。 ただしそれが「猿マネ」に終わらなかった証拠に彼の模倣は原作を超えていました。 あまりに似せて演奏してしまったため、本来の作曲者のほうが「盗作したのでは?」 と疑われたほどだったといいます。 ●この他、たくさんある「マネのルール」は本書にその解説を譲るとしましょう。 著者の岡本史朗氏は、あの実践マーケッターの神田昌典氏のパートナーとして 活躍していたことでも知られる、気鋭のコンサルタント。いかに「マネ」をし、 そのノウハウを自分のモノにしていったのか?その点でも興味深い1冊です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【本日の<ここ読め!>】 ~名文の掘り下げ~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ★「テクニックをやりつくしたあとのシンプルがベストなのです。」(p216) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●よく「シンプル・イズ・ザ・ベスト」という言葉が使われますが、ここでいう 「シンプル」とは決して、ただの「単純」という意味ではありません。広告表現 でも結局「シンプル」なものほど売れるといいますが、それは始めから「単純」 だったのではなく、様々なテクニックを凝らした後に残った「シンプル」なのです。 ●時に僕はこの「シンプル」という言葉が「テクニック」を凝らす面倒くささから 逃れるための言い訳として使われるのに憤りを感じることがあります。 ●例えば就職や転職の面接試験。「対策なんかせず、シンプルに自分を 伝えればいいじゃん」などという前にコミュニケーションや話術の本を読み、 少しでも自分を分かりやすく伝えようという努力をしたのか? ●例えばクライアントへのプレゼンテーション。「シンプルに商品の良さを 伝えればいいじゃないか」という前に、顧客にプレゼンを少しでも理解して もらえるように、プレゼンノウハウが書かれた本を1冊でも読んだのか? ●ただ「単純」に事実のみが語られるプレゼンテーションと、様々なテクニックが 凝らされた後に、余計な部分が削ぎ落とされ「シンプル」に胸を打つメッセージ のみが残されたプレゼンテーションとでは、道端に生えた雑草と丹念に刈られた 盆栽ほどの差があるといっていいでしょう。 ●「単なるテクニックやノウハウなんて役に立たない」などと、「シンプル」という 言葉を隠れ蓑にする面倒くさがり屋ではなく、テクニックを超えた究極の「シンプル」 を目指し、全力で目の前の「テクニック」に取り組める愚直人間に、僕はなりたい。 そんなことを思いつつ、今日も書評に色々な趣向を凝らしたもっちーでした。笑 ※ 実はこれは今流行の「ポジティブ・シンキング」の罠にも繋がってきます。 詳細はメールマガジン「ここ読め本本」編集後記にて。(来月掲載予定) □■エッセンス■□ 「テクニックをやりつくしたあとのシンプルがベストなのです。」(p216) ▼あなたの主張する「シンプル」はただの「単純」で終わっていませんか? □■今日の紹介書籍■□ 『[マネ]するマーケティング』 岡本吏郎 オススメ度★★☆☆☆ →・マーケティングの初心者 ・広告表現のネタ帳がほしい方 ・「マネ」するためのルールが知りたい方 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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