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カテゴリ:起業・経営
★「<素晴らしいアイデア>を持って、会社を始めるのは
<悪いアイデア>かもしれない。」(p11) ★「ビジョナリー・カンパニーにとって、ビジョンを持った カリスマ的指導者はまったく必要ない。」(p11) ★「利益は会社経営の正しい目的ではない。すべての正しい目的を 可能にするものである・・・デービット・パッカード(HP共同創設者)」(p93) ★「人々はある考え方を公言するようになると、それまではそうした考えを持って いなくても、その考え方に従って行動する傾向が際立って強くなる。」(p116) 【サラっとく?】 ●「ビジョナリー・カンパニー」とは「時代を超えて永続する先見的(ビジョナリー) な企業」を指しています。本書で取り上げられているのは、IBM、ウォルマート、 ヒューレット・パッカード、ディズニー、ソニー、など、我々の暮らしに消えること のない足跡を残している企業ばかり。 ●なんと、その平均設立年は1897年。時の試練を越えて繁栄を続けている、 超優良企業といえます。そういった「ビジョナリー・カンパニー」と、 そうでない企業との違いは一体どこにあるのでしょうか。著者は過去の膨大な データから、真に卓越した企業の条件を解き明かしていきます。 ●実際の調査の課程で「素晴らしい会社には素晴らしいアイデアが必要」、 「会社をまとめるにはビジョンを持ったカリスマ的指導者が必要」 「成功している企業は利益の追求を最大の目的にする」 こういった広く信じ込まれている常識が次々と覆されていきます。 ●先入観や常識を捨て去って、新たなフレームワークを打ち立てるというのは とても大変な作業です。本書はその革新的な理論を打ち立てるまでに6年の歳月が 費やされています。「企業」と関わる全ての人にとって、一読の価値ある書物です。 【突っ込んどく?】 ●「素晴らしいアイデアを持って、会社を始めるのは悪いアイデアかもしれない」(p11) 会社を始めるに当たっては「何か画期的なアイデアがないと…」と思われる方が 多いのではないでしょうか。僕もこの本を読むまではそう思っていました。 ●ソニーが設立された当初、製品のアイデアとして和菓子、ミニ・ゴルフ、計算尺… といったものまで挙がっていたのをご存知でしょうか。実際には電気座布団を作って 現金収入を得ていたというから驚きです。始めからテープレコーダーや、 ウォークマンといった画期的なアイデアがあったわけではないのですね。 ●アメリカ企業の例としてヒューレット・パッカード(HP)をみてみましょう。 創設者の2人はまず会社を作ることを決め、その後に何をつくるかを考えた、 と公言しています。ソニーの例の漏れず、当初は便器の自動推薦装置から 減量のためのショック装置まで幅広く、ユニークな製品を扱っていたようです。 ●「素晴らしいアイデア」を待っていたら、今のソニーとHPはなかったでしょう。 そもそも、一つのアイデアに頼ること自体が「ビジョナリー・カンパニー」として 相応しくありません。現代のように人の価値観もニーズも多様化した時代においては どんな画期的なアイデアであれ、単体で企業を永続させることはできないからです。 ●そうではなく、「アイデアを幾つも生み出すというアイデア」、 つまり「素晴らしいアイデア」を発生させる仕組みを整える事が大切なのです。 具体的にはどうすればいいのでしょう?それを次回お話したいと思います。 □■本日の「ここ読め!」■□ 「素晴らしいアイデアを持って、会社を始めるのは悪いアイデアかもしれない」(p11) ・あなたの会社では、アイデアを継続的に生み出す「仕組み」を整えていますか? □■本日掘った書籍■□ 『ビジョナリー・カンパニー』ジェームズ・C・コリンズ/ジェリー・I・ポラス オススメ度★★★★★満点! →・経営者、経営幹部 ・投資家、就職活動生 ・「企業」に関わる全ての人 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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