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ここ読め本本!!―レビュー&書評―

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2004年09月16日
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★「知名度が上がればおのずと情報や人材が集まってきて、
  ある時、突然に悩みまでが一気に解決し始める。」(p79)

★「<買い物>とは買ったら終わりではなく、 
  買ったときが出会いであり、そこからが始まりなのだ。」(p104)

★「商品を買ってくれる顧客を探す前に、その商品に興味を
  持つであろう人々をあらかじめプールしておく。」(p140)

★「新市場を探すよりも、絞り込んだキーワードに集まるクチコミュニティを創出し、
  そのキーワードを柱に補完する事業を展開した方が絶対に成功しやすい」(p152)

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 【本日のブックレビュー】 ~名著の紹介~
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『クチコミュニティ・マーケティング』 日野佳恵子
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●「主婦を制するものは世帯を制す。」ご存知でしょうか、購買決定の8割は女性が

 握っていることを。一人暮らしの場合を除き、食糧や生活品、果ては旦那や息子

 の下着までも主婦の方が買っているというケースはざらではありません。


●そしてご存知でしょうか、彼女たちの実に80%以上が宣伝広告よりも「クチコミ」

 を信じると言っていることを。にも関わらず、マーケターの8割は男性が占めており、
 
 企業の宣伝費の8割以上が広告に費やされているのが現状です。とはいってもクチコミ

 で会社を伸ばせられるわけないじゃん…そう思われる方は多いでしょう。


●確かに、いつ起こるかわからないクチコミを信じて商品を提供し続けるだけでは、

 永久に人気はでないかもしれない…しかしクチコミは生み出すことが出来るのです。

 それも「コミュニティ」という特殊な「場」で発生させることで、

 継続的にお客さんの集まる仕組みをつくることができるのです。


●その手法を説いたのが本書「クチコミュニティ・マーケティング」。

 著者の日野佳恵子さんは、実際にクチコミを利用してHERSTORYという会社で

 会員数10万人を超える巨大コミュニティを作り上げ、創業以来14年間連続増収を

 記録しています。マスコミ登場回数も年間57本を超える、今を時めく女性起業家。


●本書は第一章で「クチコミュニティ・マーケティング」の概念が説明されたのち、

 第二章で実際にHERSTORYがこの手法を用いて成長してきた証が、

 続く第三章でそれを一般の会社にも導入するための指南が書かれています。

 新世代のビジネス・モデルを確立したい方にゼヒ、読んでいただきたい1冊です。


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【本日の<ここ読め!>】 ~名文の掘り下げ~
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  ★「<買い物>とは買ったら終わりではなく、
    買ったときが出会いであり、そこからが始まりなのだ。」(p104)
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●本書は、単なるクチコミの本でもなければマーケティングの本でもない。

 上の抜粋文からも分かるように、ここで述べられているのは新たなる

 販売スタイルの提案に他なりません。それこそが「クチコミュニティ」を

 利用したビジネスモデルなのです。


●具体的にみてみましょう。あらゆる情報とモノの溢れた日本において、

 いま人々の消費行動というのは大きな変化を見せています。いわゆる「ヒット商品」

 が生まれにくく、商品のライフサイクルは短命化の一途を辿っています。


●そんな中、<買い物>をしたらそれで終わり…商品が出来るたびに新たな顧客を探す

 ような販売スタイルでやっていくのは大変、といよりむしろ不可能に近い。そこで

 本書が提案しているのは「予め、商品に興味を持ちそうな人々をプールしておく」と

 いう手法。そこでクチコミが広まるような仕組みを作れば、勝手に売れていきます。


●たとえば、釣り具店であれば、釣り具を売ると同時に、釣りマニアの集まる

 コミュニティを作り、情報交換の場を設けたり、釣り大会を開催したりする。

 まさにその店で<買い物>をした瞬間が出会いであり、全ての<始まり>に

 なる…そんな素敵な関係をお客さんとの間にも作っていきたいものですね。




□■エッセンス■□

「<買い物>とは買ったら終わりではなく、
  買ったときが出会いであり、そこからが始まりなのだ。(p130)

▼顧客が交流でき、クチコミの広まるような「仕組み」を作ろう。


□■今日の紹介書籍■□

『クチコミュニティ・マーケティング』 日野佳恵子

『クチコミュニティ・マーケティング』

オススメ度★★★★★満点!

→・男性ビジネスマン
 ・「営業のいらないビジネス」をしたい方
 ・次世代の「購買スタイル」を見つめたい方





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最終更新日  2004年09月21日 12時58分06秒
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