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ここ読め本本!!―レビュー&書評―

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2004年09月25日
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カテゴリ:起業・経営
★「起業家ばかりでなく、時代を作ってきた人々は、みな起業家精神を持っていた」(p14)

★「安定を変化する他に求めるのは、そもそも根本的な誤り」(p36)

★「1つの失敗は1つのノウハウの発見になる」(p45)

★「自分にとって違和感があるものほど、自分を成長させる」(p67)

★「悩んだ時間分しか、人は成長しません。」(p142)

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  【本日のブックレビュー】 ~名著の紹介~
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      『起業家精神』 福島正伸
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●戦国時代、明治維新、戦後荒廃期…振り返ると時代の変革期にはいつも、

 常識を打ち破り、強烈なビジョンとポリシーで道を切り開いていった者の姿が

 ありました。彼らの武器はただ1つ、己の心に秘めた「起業家精神」のみ。


●本書はその「起業家精神」の構造を解き明かした、「心の解剖書」です。

 中でも起業家にとって最も大切なのが「可能性を信じ続けること」と

「障害を成長に変えること」。


●戦国の世を切り拓いた織田信長は尾張の弱小大名であった時に「天下布武」を掲げ

 ました。信長はその可能性は疑うことはなかったでしょう。「できるかできないか」

 ではなく「どうすればできるか」をひたすら追求した結果が歴史に残っているのです。


●野山の獄に繋がれた吉田松陰は、囚人と専門知識を出し合う事で、獄中という障害

 さえも、成長の場に変えてしまいました。後に解放された松陰は松下村塾を開き、

 日本の文明開化にあたって大きな一翼を担うことになります。


●この2人が時代の変革期にあって「起業家精神」を発揮し続けたことは間違い

 ありません。そしてもう1つ確かなのは、我々が生きるこの21世紀も大きな

 変化の波にさらされているということ。自分なりの信念とビジョンを片手に

 この荒波を乗り切っていきたい、という全ての方に読んでもらいたい1冊です。
 

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  【本日の<ここ読め!>】 ~名文の掘り下げ~
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★ 「安定を変化する他に求めるのは、そもそも根本的な誤り」(p36)
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●「家庭を持って幸せに暮らしたい。」「マイホームを買って安らげる場所が欲しい。」

 こういった安定を求めるのは人間の根本的な欲求です。本書もそれ自体を否定する

 ことはしません。しかし大切なのはその安定を「外に求めるか」「中に求めるか」。


●安定を自分の外に求めてしまった場合は悲劇です。会社に安定を求めた結果、定年を

 迎えた多くの方がどうなっているか??そもそも、現在は個人の労働年数の方が

 企業の存続年数よりも長くなってしまっています。自分よりも早く消えるものに、

 どうして安定を求められるのでしょうか?


●変わり続ける世の中に安定を求め続けるというのは、すなわち流され続けること

 でしかありません。「マネジメントの父」として知られるP・ドラッカーも「変化を

 マネジメントする最善の方法は自ら変化をつくりだすことである」と述べています。


●自分が変化の中心となると、自然と自分の「中」は安定してくるものです。

 オーケストラの指揮者のような全体的視点と、台風の目のように穏やかな心で、

 「変わらぬ変化」を生み出していきたいものです。




□■エッセンス■□

「安定を変化する他に求めるのは、そもそも根本的な誤り」(p36)

▼あなたは安定を「外」ではなく、自分の「中」にみつけていますか?


□■今日の紹介書籍■□

『起業家精神』 福島正伸

『起業家精神』

オススメ度★★★☆☆

→・アントレプレナー
  ・仕事にやる気を失っている方
  ・不可能を可能にしたい方






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最終更新日  2004年09月27日 20時19分54秒
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