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カテゴリ:起業・経営
★「全ての企業が『顧客満足』という土俵で勝負している。」(p33)
★「顧客と接する機会があれば、それはすべて、価値を創造するチャンス」(p53) ★「フィードバックには3種類あります。 プラス評価とマイナス評価と、そして評価なしです。」(p108) ★「報いられるのは経済的収入で、認められるのは心理的収入」(p114) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【本日のブックレビュー】 ~名著の紹介~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『ディズニー7つの法則』 トム・コネラン ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●世界中で人々を魅了して止まない「マジック・キングダム」ディズニー。 本書はそのディズニー・ワールドがいかに「顧客満足世界一」を成し遂げ、 今も人々に魔法をかけ続けているのか…その舞台裏に迫ります。 ●全米から集まった5人の男女が、ディズニーの歩きながらその成功の秘訣を 探り出すという趣向に、読んでいるほうもワクワクしてきます。 そしてそこには「顧客が比べるすべての企業を競争相手と考える」「細部にまで徹底 してこだわる」といった驚くべき7つの不文律が隠されていました。 ●それらの不文律を維持しているのは紛れもなく、現場で働く人々…ディズニーでは 彼らのことを「キャスト」(出演者)と呼びます。面白いエピソードをひとつ紹介 しましょう。あるキャストがお客から「3時のパレードは何時から始まりますか?」 と尋ねられました。あなた、もしくは自社の社員なら何と答えるでしょうか。 ●普通なら何を馬鹿な…と呆れてしまうところを、そのキャストはにっこり笑って こう答えました「はい、予定通り3時に始まります。ですから30分くらい前に 行けば良い場所を取れますよ。」何のことはない会話かもしれませんが、ここに、 「期待通りではなく期待以上」という顧客満足の極意があります。 ●キャストたちは平均して1日60回、このようにお客と接する機会があると いいますが、彼らはその全てを「魔法をかける瞬間」に変えようとしています。 下手な顧客満足セミナーなどに出るよりも、ディズニーに足を運んで、 1日中キャストについて回った方が、何倍も勉強になるかもしれませんよ(笑) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【本日の<ここ読め!>】 ~名文の掘り下げ~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ★「報いられるのは経済的収入で、認められるのは心理的収入」(p114) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●「ディズニー7つの法則」の中に「報い、認め、讃える」というものがあります。 マネージャーは「ゲストサービス・熱狂カード」というものを常に持ち歩き、 感動的なサービスを提供しているキャストを見つけると、それを渡すとか。 ●他にもキャストが他のキャストをノミネートする「ディズニー・スピリット賞」など ディズニーにはお互いを「認め、讃えあう」ためのシステムが整えられています。 「他人に認められたい」「自分の重要感を満たしたい」これらは全ての人間が持つ 根本的な欲求です。しかし現実に、これを無視している組織のいかに多いことか…。 ●労働に対して給料や昇進、といった形で「報い」るのは、もちろん大切なことです。 ろくにお金ももらえず、食事もままならないような状態で「熱狂カード」など もらっても、自身の熱狂はさめていくばかりでしょう。「報いる」という 経済的収入は、例えるならば前進を続けるためのガソリンのようなものです。 ●一方で「認め、報いる」という心理的収入は、そのガソリンに火をつけて燃え上がら せるためのエンジンのようなもの。どれだけ豊富にガソリンを用意したところで、 それを動力に変えられないのならば前進はありえません。お互いに切磋琢磨し、 加速していけるようなエンジンを、自分たちの組織にも植えつけたいものですね。 □■エッセンス■□ 「報いられるのは経済的収入で、認められるのは心理的収入」(p114) ▼「認め、讃え」合える仕組みを作り、効率的にガソリンを燃やそう。 □■今日の紹介書籍■□ 『ディズニー7つの法則』 トム・コネリン オススメ度★★★★☆ →・ディズニー好きな人 ・自社の顧客満足を高めたい方 ・サービスとは何か?という原点に帰りたい方 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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