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カテゴリ:コミュニケーション
★「人をうまく動かせる上司や成績の良いセールスマンは、
相手の望む幸せな未来を瞬時に見極める。」(p23) ★「ドイツ人の母親は、子供が持ち出してくる無理難題に対して、すべてのその難題を 受け止めつつ、質問攻めをして子どもを説得するというしつけ方をする。」(p65) ★「すぐに具体例や比喩、たとえ話などが思い浮かぶ人ほど、 すぐれた業績をあげているような気がする。」(p92) ★「<聞く>技術を身に付ければ、自然と人間関係はスムーズにいくのである。」(p132) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【本日のブックレビュー】 ~名著の紹介~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『イヤな相手を手のひらで転がす心理作戦』 内藤誼人 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●「イヤな相手」。ビジネスにしても、プライベートにしても、「こいつだけは…」 と苦手意識を持ってしまう…あなたの周りにもそんな相手がいませんか? そういった相手に直面したとき、人間が取る行動は3通りに分かれます。 ●1つは「あいつはキライだ」と言ってなるべく接せず、陰で悪口をいうタイプ。 もう1つは内心「キライ」と思いながらも渋々付き合って、ストレスを貯めるタイプ。 そして最後に「キライ」な相手を言いくるめ、手のひらで動かしてしまうタイプ。 ●あなただったらどれを選ぶでしょう?食べ物と一緒で、人間も「キライ」と 言って避けているだけでは決して食わず嫌いは治りません。かといって 無理やり食べても、ストレスが貯まるばかり…。だったらいっそのこと、 食べやすいように相手を料理してしまえばいいではありませんか? ●とはいっても、実際に包丁を懐に忍ばせて…という話ではありませんよ。笑 本書には「イメージ話術」「アンダードッグ効果」「たとえ話」といった 「イヤな相手を手のひらで転がす」ための心理術が満載。いざという時、 相手を調理してしまうための道具として、そっと胸のうちに忍ばせておきましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【本日の<ここ読め!>】 ~名文の掘り下げ~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ★「ドイツ人の母親は、子供が持ち出してくる無理難題に対して、すべてその難題を 受け止めつつ、質問攻めをして子どもを説得するというしつけ方をする。」(p65) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●たとえば子供が「飛行機が欲しい!」と言い出したとします。日本人の親によく あるように「何バカなこと言ってるの!」とのっけから突っぱねるのではなく、 ドイツ人の母親はそこで、無理難題を要求した子供を質問攻めにするといいます。 ●「飛行機はどこで買うの?」「どうやって運転するの?」「家のどこに置いておくの?」 子供はこういった質問に答えようとイメージを膨らませていくうちに、自らのその 不可能性を悟る…これはイメージ話術の一つで、心理学の世界では「自己説得」と 呼ばれるものです。 ●ある研究報告によれば、他人から説得されるよりも「自己説得」が発生した場合の ほうが、はるかに説得効果も高く、また長続きもするといいます。以前紹介した 『君主論』の中で、マキャベリは「なにかを説得するのは簡単だが、説得のままの 状態に民衆をつなぎとめておくのがむずかしい。」と述べていました。 ●これは君主が、上から無理やり「説得」しようとした結果に過ぎません。 そうではなく、ドイツ人の母親がごとき質問攻めを用いて相手を「納得」させる事。 それこそが、良い関係性の中で「イヤな相手を手のひら転がす」秘訣の1つ なのかもしれません。(笑) □■エッセンス■□ 「ドイツ人の母親は、子供が持ち出してくる無理難題に対して、すべてその難題を 受け止めつつ、質問攻めをして子どもを説得するというしつけ方をする。」(p65) ▼あなたの苦手なあの相手を「自己説得」させてみよう。 □■今日の紹介書籍■□ 『イヤな相手を手のひらで転がす心理作戦』 内藤誼人 オススメ度★★★☆☆ →・気難しい客を「Yes」と言わせたいセールスマン ・相手を「その気」にさせる話術を身に付けたい方 ・円満な人間関係を構築したい方 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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