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ここ読め本本!!―レビュー&書評―

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2004年10月17日
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★「人をうまく動かせる上司や成績の良いセールスマンは、
  相手の望む幸せな未来を瞬時に見極める。」(p23)

★「ドイツ人の母親は、子供が持ち出してくる無理難題に対して、すべてのその難題を
  受け止めつつ、質問攻めをして子どもを説得するというしつけ方をする。」(p65)

★「すぐに具体例や比喩、たとえ話などが思い浮かぶ人ほど、
  すぐれた業績をあげているような気がする。」(p92)

★「<聞く>技術を身に付ければ、自然と人間関係はスムーズにいくのである。」(p132)

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   【本日のブックレビュー】 ~名著の紹介~
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   『イヤな相手を手のひらで転がす心理作戦』 内藤誼人
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●「イヤな相手」。ビジネスにしても、プライベートにしても、「こいつだけは…」

 と苦手意識を持ってしまう…あなたの周りにもそんな相手がいませんか?

 そういった相手に直面したとき、人間が取る行動は3通りに分かれます。


●1つは「あいつはキライだ」と言ってなるべく接せず、陰で悪口をいうタイプ。

 もう1つは内心「キライ」と思いながらも渋々付き合って、ストレスを貯めるタイプ。

 そして最後に「キライ」な相手を言いくるめ、手のひらで動かしてしまうタイプ。


●あなただったらどれを選ぶでしょう?食べ物と一緒で、人間も「キライ」と

 言って避けているだけでは決して食わず嫌いは治りません。かといって

 無理やり食べても、ストレスが貯まるばかり…。だったらいっそのこと、

 食べやすいように相手を料理してしまえばいいではありませんか?


●とはいっても、実際に包丁を懐に忍ばせて…という話ではありませんよ。笑

 本書には「イメージ話術」「アンダードッグ効果」「たとえ話」といった

 「イヤな相手を手のひらで転がす」ための心理術が満載。いざという時、

 相手を調理してしまうための道具として、そっと胸のうちに忍ばせておきましょう。


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   【本日の<ここ読め!>】 ~名文の掘り下げ~
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★「ドイツ人の母親は、子供が持ち出してくる無理難題に対して、すべてその難題を
  受け止めつつ、質問攻めをして子どもを説得するというしつけ方をする。」(p65)
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●たとえば子供が「飛行機が欲しい!」と言い出したとします。日本人の親によく

 あるように「何バカなこと言ってるの!」とのっけから突っぱねるのではなく、

 ドイツ人の母親はそこで、無理難題を要求した子供を質問攻めにするといいます。


●「飛行機はどこで買うの?」「どうやって運転するの?」「家のどこに置いておくの?」

 子供はこういった質問に答えようとイメージを膨らませていくうちに、自らのその

 不可能性を悟る…これはイメージ話術の一つで、心理学の世界では「自己説得」と

 呼ばれるものです。


●ある研究報告によれば、他人から説得されるよりも「自己説得」が発生した場合の

 ほうが、はるかに説得効果も高く、また長続きもするといいます。以前紹介した

 『君主論』の中で、マキャベリは「なにかを説得するのは簡単だが、説得のままの

 状態に民衆をつなぎとめておくのがむずかしい。」と述べていました。


●これは君主が、上から無理やり「説得」しようとした結果に過ぎません。

 そうではなく、ドイツ人の母親がごとき質問攻めを用いて相手を「納得」させる事。

 それこそが、良い関係性の中で「イヤな相手を手のひら転がす」秘訣の1つ

 なのかもしれません。(笑)




□■エッセンス■□

「ドイツ人の母親は、子供が持ち出してくる無理難題に対して、すべてその難題を
  受け止めつつ、質問攻めをして子どもを説得するというしつけ方をする。」(p65)

▼あなたの苦手なあの相手を「自己説得」させてみよう。


□■今日の紹介書籍■□

『イヤな相手を手のひらで転がす心理作戦』 内藤誼人

『イヤな相手を手のひらで転がす心理作戦』

オススメ度★★★☆☆

→・気難しい客を「Yes」と言わせたいセールスマン
  ・相手を「その気」にさせる話術を身に付けたい方
  ・円満な人間関係を構築したい方





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最終更新日  2004年10月22日 10時23分55秒
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