カテゴリ:心
戦争で人の命がおろそかに扱われてる時代だからこそ、
人々の命を守るために信念を貫いた 中村哲先生の言葉や行動に注目しましょう。 1993年5月14日西日本新聞に掲載された中村哲先生の文章が、 ペシャワール会報No.160に載せられていました。 その文章には、アフガニスタンの人々の 「日本人にはないおおらかさ」などについて書かれていました。 現地では「急ぐほど被害が多い」と言うそうです。 先生もご自身の経験から、 「あまり急いで正確さにこだわると疲れるばかりか、 成果はさして上がらない。 それどころか対局を見失って大失敗する。 さりとて彼らが約束も守らず、 いい加減かと言えば、絶対にそうではない。 いったん心に決め、誓いを立てれば、 何年かけても我慢して待ち続ける。 私は幸いにして田舎の住民から裏切られた経験を持たない。 日本人は短期で性急である。 これが長所でもあり、欠点でもある。」 「観念して神の御心に委ねるべし。 どれほど豊かな世界が広がるか計り知れない。」 長年そんなアフガニスタンの生活をしてきた中村哲先生。 「逆に日本に帰ると私は窮屈である… 列車が1時間でも遅れようものなら、 乗客は怒り狂い、マスコミは大騒ぎする。 金さえ出せばトコロテン式に望みの物が手に入り、 意のまま気軽に、万事が運ぶものとの錯覚が生まれる。 日本列島の住民の立場に立てば、 そうしなければ生きてゆけないので仕方がないが、 せちがらい世の中になった。 この流れに乗らなければ、誰かにしわ寄せがくる。 だが、なければないで済むものが 余りに多いことを、少なくとも知るべきである。 それで我々が『進歩してる』と思うのは 大間違いである。」 この文章を読んで共感すると同時に、 アフガニスタンの砂漠が緑の大地に変わることができたのは、 中村哲先生の努力と共に、現地の方々の誠実さや我慢強さ、 一度決めたことをやり遂げる心の強さだと分かりました。 「早くて簡単で便利な生活」を 「進歩」と思う日本人が多くなってきてると感じてます。 しかしそれと同時に日本人は、 「心の豊かさ」を失ってるように感じてます。 せめて1人でいる時ぐらいは、 のんびりと空など自然を見て過ごし、 「心の豊かさ」を忘れないようにする… それが私なりの 「日本を取り戻す」方法です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.07.26 17:32:13
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