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カテゴリ:砂的 映画あれこれ
建築マニアの砂浮琴は、この映画に登場する古い館のインテリアが好きで、 この映画をもう十五回以上は観ているだろうと思う。 『レベッカ』は、ダフネ・デュ・モーリアの同名小説の映画化作品で、 名匠アルフレッド・ヒッチコック監督が渡米して、一作目の映画でもあった。 とくに、光と影を生かした一級のカメラワークが冴える作品だ。 イギリス有数の美しい海岸線で知られるコーンウォール。 岬の断崖の上に建つ、広大な荘園を抱えたマンダレイという古い館が物語の舞台となる。 館の主で富豪のマキシム・デ・ウインター(ローレンス・オリヴィエ)は、 一年前に沖で起きた自家用ヨットの事故で妻のレベッカを亡くしていた。 旅先のモンテカルロで、知人のホッパー夫人が連れていた若い秘書を見初め、 程なく二人は結婚して、マキシムは新妻を連れてマンダレイに戻った。 マンダレイを取り仕切る、家政婦のダンヴァース夫人は亡きレベッカの信奉者で、 館の居間をレベッカの生前のままにしていて、新妻を成あがりの闖入者のように扱う。 館は、今も亡きレベッカの影に支配されているように感じ、新妻は徐々に不安を抱える。 そして、館で仮装舞踏会が開かれるとき、新妻はダンヴァース夫人に勧められるまま、 回廊にあった女性の肖像画と同じ衣裳を身につけたが、それがマキシムを傷つけた。 肖像画の女性は、前妻のレベッカだった... 『レベッカ』は、アカデミー最優秀作品賞と撮影賞(モノクロ部門)を獲得。 上流階級の華やかさと影、そして愛情と嫉妬と恐怖が全編に散りばめられた、 ヒッチコック監督の不朽の名作だ。 この映画は、古典的でロマンチックなサスペンスとでもいう作品で素晴らしい。 砂浮琴の評価は、星四つ★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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