カテゴリ:ぶらり旅
天候は曇り後晴れの予報で、スッキリしない空模様だった。 だけど、"うだつの上がらない"砂浮琴には相応しいお出掛け日和。(笑) 暑くもなく、寒くもなく、遠出するにはイイ感じ...♪ "うだつ"とは、かつて日本家屋の屋根に設けられていた防火壁をいい、 本来は、町屋は連なって建てられているため、火災の類焼を防ぐためつくられた。 ところが、江戸中期頃からは隣家と競って装飾を施されたものが多い。 多額の出費を要したからか、うだつが上がっている家は比較的裕福な家。 だから、慣用句の「うだつが上がらない...」の語源とされたそうだ。 本来、漢字では「?」と書いていたけど室町以降は卯建、宇立などの字が当てられる。 日本は、戦後復興とともに急ピッチで近代化を進め、生活は豊かになった。 ただ、わが国でいう戦後の豊かさとは古い文物の否定と新しさへの憧れで、 歴史を伝える町並みの多くは壊され、競うように次々と新しい町並みが誕生した。 事態を憂慮した文化庁は、都道府県ごとに実態調査を開始して、 後世に伝えるべき伝統的建造物群と景観を文化財の対象とする条項を加え、 町家、農漁村、武家屋敷を対象に、残すべき町並みを選定するようになった。 こうして昭和63年(1988)に、徳島県 美馬市(旧脇町)の"うだつの町並み"は、 文化庁選定の28番目の町並みとなったそうだ。 美馬市は、現在も景観や付属施設の整備改善に力を入れていて、 観光地として価値のある町並みに仕上げて行くことに積極的な様子で、 うだつの町並みは、訪れるたびに新しい感動を与えてくれる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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