テーマ:ココロ(1186)
カテゴリ:砂の魂のふるさと
小葉乃立浪草(こばのたつなみそう)は、シソ科 タツナミソウ属の多年草で、 立浪草の変種で小振りな植物だ。 身近な野草とはいえ、植生を知らずに探すとなる意外と苦労する。 探すポイントは、比較的海岸に近い場所で、日当たりのいい畑の縁や 堤の斜面や土手、山の斜面や岩の上なんかを探せば見つけ易い。 多年草なので、前年にみつけた場所へ行けば、まずハズれはない。 茎の下の部分は地面を這い、草丈は5cm~15cmぐらいで、 密生した産毛のある、1cmぐらいの丸っぽい葉をつける。 紀州南部の暖地では、3月下旬頃から咲きはじめるようで、 近畿地方ではおおむね5月下旬まで見られるようだ。 今は遠い昔、この花の名前は砂の恋人が教えてくれたものだ。 恐らく、いつか自然や野花に惹かれるようにセットしたタイムカプセルを、 砂の心の中に、自分の代わりに埋め込んでくれていたのかも知れない。 偶然なのか必然なのか、7年ほど前に小葉乃立浪草に出逢ったことが、 野草を撮るきっかけになり、1985年8月12日で止まっていた心の時計を、 もう一度動かすことにもなったと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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