テーマ:おすすめ映画(4061)
カテゴリ:砂的 映画あれこれ
映画の物語の舞台は、昭和初期の大阪天満。 天満を仕切る大聖寺一家は二代目が病没し、その初七日の席で跡目を決めようとしていた。 法要には、二代目の兄弟分で扇山一家の扇山松太郎と同じく兄弟分の堂本一家の堂本、 扇山一家 大島組の大島と、その兄弟分で三橋組の三橋の姿もあった。 遺言に従うなら、本家の代貸の半田が跡目となるが三橋が強く反対する。 これには、ちょとしたワケがあった... 三橋は、半田が二代目の女房のおしまに横恋慕しているのを知って、 何か事が起これば、身内の揉め事になると危惧しての反対だった。 案の定、跡目も決まらぬ中、半田は強引におしまに言い寄った。 それを咎めた三橋は、半田と揉み合いなり怪我をさせてしまう。 三橋は、留守中の一切を妹の夫でもある大島に託し警察に自首。 半田の方は、不始末で破門となるが水面下で本家の縄張りを狙う堂本と組む。 一家の会合で、筋を通そうとした三橋が跡目に決まり、 三代目が放免されるまで、本家は大島が預かることとなった。 大島のお陰で一家はまとまり、天神祭の大花会の準備に勤しんでいた。 そんな折、大花会の勧進元を狙う堂本が賭場荒しを送り込んだりして、 露骨に妨害をはじめた。 度重なる嫌がらせに、大島は堂本との抗争を決意するが、 養父から、自分の実の父親が堂本だと聞いて悩む。 しばらくして、三橋の釈放を聞きつけた堂本は三橋を襲撃。 三橋は、堂本の凶弾に倒れ、駈けつけた大島の腕の中で絶命した。 一家に盃を返した大島は、天神祭で賑わう人波を尻目に、単身で堂本のところへ向う... さてと...砂浮琴の映画評価は星二つ ★★☆☆☆ 劇中、大島を演じた鶴田浩二は、昭和を代表する大スターの一人だ。 大学在学中に学徒動員を受け、事実、終戦まで海軍航空隊に在籍して、 その経験が、後のライフスタイルにも色濃く反映される。 戦争指導者を憎み、多くの戦友を死なせた特攻を"外道の戦術"と批判。 戦後、映画スターとして稼いだ私財で、戦没者の遺骨収集に尽力し、 日本遺族会にも多額の寄付をしている。 軍歌『同期の櫻』を歌うとき、その目によく涙が見られた。 1987年肺癌で他界。鶴田浩二の葬儀には、旧海軍の戦友らが多数参列し、 亡骸には旧海軍の白い軍装が着せられ、棺は海軍旗で包まれたという。 万博の年だったと思うけど、映画と同名の歌がヒット。 歌いだしの「古い奴だとお思いでしょうが...」というフレーズが記憶に残る。 耳に手をあてて歌う、あの鶴田浩二の姿がとても印象的だった。 後に知ったけど、独特の歌うポーズは、戦時中に耳を傷めたのが原因だそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[砂的 映画あれこれ] カテゴリの最新記事
|
|