カテゴリ:本を読もうよ♪
浜辺には、腹を空かした猫が二匹、
夏の喧騒は何処へやら。 百舌鳥が、贄を見失い、 棚田の稲刈りが終わるころ、 季節を分ける雨が降る。 空は、我慢して待ちかねた。 夜が明けたころに降りだして、 今は雫が窓をなぞる。 余波の風は、曼珠沙華の枯花を弔い、 荒いうねりが、畦にこだまする。 仕舞い忘れた風鈴が、チリンと一度。 これから、一雨ごとに静けさが迫る。 秋が深まる。 一日の終わりの時間が近づき、 読みかけの本を、そっと閉じる... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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