カテゴリ:本を読もうよ♪
脳の知覚エラーなのか、思い込みは怖いもんだ。
本のタイトルが「火花」なのに花とくると、 つい脳が花火と決めつけてしまう。
この小説は、熱海湾に打ちあがる花火から物語がはじまる。 なのに、どうして本のタイトルが「火花」なんだよ又吉よぉ。 火花と花火がややこしい。 手に取って、タイトルがスル~っと目に入って、 火花が花火に置き替わって、いつの間にやら... ♪眠りにつくかつかないか シーツの中の瞬間は いつもあなたの事 考えてて~♪ あれっ?違う違う! それはaiko。 しかも歌だし... 花火という曲はやたらと多い。 砂浮琴がおバカさんなだけじゃなく、そもそもそれが原因だ。 aiko、浜田省吾、TUBE、レミオロメン、LINDBERG、木山祐策、山崎まさよし、 ♪アジサイの季節が静かに終わり お日さまがキラキラ~♪の、うたいびとはねもそう。 ローマ字でHanabiは、浜崎あゆみ。 Mr.Childrenといきものがかりは、HANABIだっけか? AI、愛内里菜、KARAの曲もあったな。 いや、そんな小ネタはどうでもイイ。 とにかく、そうだよ。「火花」を読み終えたんだ。 砂浮琴のコピーライター目線での率直な感想は、 又吉直樹の芥川受賞はアリだね! 冒頭の書き出し部分は、ちょいと肩に力が入った感じで、 わざわざ使わなくていいような、お堅い文体が鼻に突いたが、 少し読み進めると、彼自身の言葉に落ち着く。 そこからは、漫才師としての実体験が物語に深みを与える。 恐らく、彼でなければ描けなかったであろう世界に引き込まれ、 最後には登場人物の人間味にホロリとさせられた。 又吉直樹の観察眼に基づく、感情表現は豊かで味わいがある。 次回作が楽しみだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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