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カテゴリ:砂的 映画あれこれ
この歌を、時々無意識に口ずさんでいることがある。
この歌を知ったのは、それほど昔のことではない。 記憶が正しければ、この歌をはじめて聴いたのは映画だ。
高倉健主演の映画「海峡」のある重要な一場面で、 森重久彌が、昔の出来事を回想しながら歌うシーンだった。 東宝映画「海峡」は、高倉健が洞爺丸の事故から三十年に渡って、 青函トンネルの難工事に情熱燃やすトンネル技師を好演した。 「流浪の旅」 (作詞作曲 宮島郁芳 後藤紫雲共同) 流れ流れて 落ち行く先は、 北はシベリア 南はJavaよ 何処(いずこ)の土地を 墓所(はかしょ)と定め 何処(いずこ)の土地の 土と終わらん きのうは東 今日は西と 流浪の旅は いつまで続く 果て無き海の 沖の中なる 島にでもよし 永住の地欲し 思えば哀れ 二八(にはち)の春に 親の御胸(みむね)を 離れて来てより 過ぎ来し方を 思いて我は 遠き故郷の 御空(みそら)ぞ恋し 流浪の旅は、田舎から口減らしに身売りされ、外地を流転した、 からゆきさんを歌った哀歌だという。 歌で、Javaをジャバと歌っているのはジャワ島のこと。 年代と歌手によっては、ジャワと歌われる例もある。 歌詞の「二八」とは2+8=10で、数えで十才を意味し、 歌詞では、十才の幼さで身売りされたことになる。 昭和のはじめ頃、貧しさに耐え切れず、親が幼子を売った。 当時、日本の各地で本当にあった哀しい真実だ... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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