癒しのサロンsunsmile　水響のつれづれ

　　
２月５日のクリスタルボウル演奏会へ向かう途中、

素敵な一期一会がありました。



その日は、クリスタルボウル演奏会の前に、

１時間半くらいのプチ鴨川観光を計画いただいていたので、

はりきって、ワクワクしながら鴨川へ向かっていました。


ところが、朝１１時頃に起きた千葉県南東沖の地震により、

千倉～安房鴨川間が不通になってしまったのです。


足止めされました。



千倉駅では、錯綜する代行バスの情報に、駅員さんたちも乗客の方々も振り回されて

イライラしたり、少しだけ怒号が飛び交ったりしています。


でも、私はぽーっとしながら、

「この足止めには意味があるから、少し味わってみよう。」

と考えていました。


それが、代行バスが到着するまでの１時間とバスに乗ってからの４０分を、

一緒に過ごした６０代の女性の方との一期一会でした。


「大変なことに巻き込まれちゃいましたねー。」なんて、

どちらからともなく話したことがキッカケで、途切れることなく会話が続き、


気づいたときには、

「愚痴っちゃってゴメンネ。いっぱいしゃべっちゃってゴメンネ。

　でも、もう２度と逢うこともないだろうから、話しちゃうけど…」

と、その方の今に至るまでの人生の出来事や、

心の中に秘めてきた、たくさんの思いをシェアいただいていました。



１０年近く前にお嫁さんから誘われ、息子さんのご家族と同居していること、


自分の家に来てもらうのと、自分が息子さんの家に行くのとでは、
同じ同居でも気持ちがぜんぜん違うこと、


一人で暮らすより、大勢で暮らしているほうが、
孤独感を感じやすいこと、


溜まった気持ちをどのように日々消化しているか、ということ、


小さい頃のことやご実家のご両親のこと、


そして、息子さんが起業するにあたり、
無償のサポートをしてくださった愛あふれる素敵な方のこと、

などなど。


どのお話も大切な真実にあふれていて、

考えさせられたり、なるほど～と思ったり、心に深く響いていきました。


なんとなく、大切な人生の講義を受けているような感じでもありました。



ところが、話し始めて１時間以上を過ぎたあたりから、突然、

その方の言葉が変わったのです。


「でもね、私はいままで全部自分の意思で決めてきたから、何一つ後悔はしてないのよ。」

という言葉からはじまり、

どれだけ息子さんを大切に思っているか、息子さんの幸せを応援しているか、

お嫁さんやお孫さんに感謝しているか、

という温かなお気持ちや感謝のお言葉がつづいていったのです。


どんどん、やわらかな笑顔になっていくその方の姿に、

思わず引き込まれてしまうほど、でした。


そして、最後に、

「今日は、ほんとうに楽しかった。いい時間だった。ありがとう。」

　とてもスッキリしたし、たくさん褒めてもらって力が湧いてきたわ。

　今日の日記には、褒め上手な人に会ったって書いとくわね。あはは。」

とおっしゃってくださったのです。



私は、ただお話やお気持ちを聴いているだけでしたので、

本当にビックリし、思わず胸が熱くなってしまいました。


「こちらこそ、たくさんの人生経験をシェアしてくださって

ありがとうございました。とても、とても勉強になりました。」

とお伝えしたところ、


「親の意見と茄子の花は千に一つも無駄はないっていうものね。」と

茶目っ気たっぷりにおっしゃってくださったので、

心がふんわりと温かくなりました。


お別れは、一期一会らしく、互いの肩にそっとふれあいながら、

「またね」ではなく「元気でね」と明るく挨拶をして、

清々しく、さらりと離れていきました。



この体験は、私にとって、セラピスト活動の原点である、

「何が大切で、どうしたいのか。」ということを再確認させてくれる

大切な出来事だったように感じます。


これからさらに、かみしめていこうと思います。(^-^)


旅先のハプニングから、素敵な一期一会があり、

すべては意味があることを実感し、たくさんのプレゼントをいただき、

この機会を与えてくれたすべての存在に、

心から感謝の気持ちでいっぱいです。


*

ただ一つ、心から申し訳なく、ものすごく残念だったことが、

プチ鴨川観光が流れてしまったこと！でした。


でも、こちらは、Ｎちゃんの新たなご提案により、

もう少し後で、また別の素敵なカタチで実現しそうなので、

その日を楽しみに待とうと思います。^ ^


Ｎちゃん、温かなご配慮と提案を本当にありがとうございました！

心から楽しみにしていますね！(^-^)