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2012.11.04
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カテゴリ:旅のこと♪
   
  
2日目は、安土城跡へ行ってまいりました。

安土城は、1579年に織田信長によって建てられたお城で、
世界で最初の木造高層建築といわれ、高さは約46メートルもあったそうです。

本能寺の変の直後、焼失してしまったため、
わずか3年しか存在しなかった「幻の名城」とのこと。


ここは、母が行きたい!と強く望んだ場所でした。(^-^)

私は、付き添いくらいの気持ちで伺いましたが、行ったらはまってしまって…。笑
連れてきてくれた母に感謝の気持ちでいっぱいでした。


いまは、このように石垣しか残っていません。

でも、ここに息づく豊かな命たちによって、
あたたかく守られているような印象を受けました。

2012102315090001.jpg


かつてはこの石段の先に、5層7重の煌びやかな天主閣が
どーんとそびえ立っていたそうです。


石段の横は、水が自然に流れるようになっていて、
やわらかな水音を聴きながら上っていたとのこと。

でも、段差も、段の幅もまちまちで、非常に上りにくい。
防御のためだそうですが、信長はここを馬で一気にかけあがっていたそうです。


機能性と実益、美しさと風流が組み合わされた素晴らしいお城だったそうで、
その後に建てられたお城は、みなこの安土城をお手本にしたそうです。


2012102314040000.jpg

ここに、安土城がありました。
2012102314190000.jpg


当時の安土城とその周辺を描いた屏風絵。(安土城郭資料館にて)
blog_PA233395.JPG




「ここは家康の屋敷、ここは秀吉の屋敷、ここは台所があった場所で
排水はこうしていたらしい、

ここは天主閣、ここは本丸、それをつなぐ天空の橋はこんな感じ。

信長は、こういうことを考えて、こういう行動していたんですよ。」


と、あくまでも推測ですが…というお言葉とともに、

真摯に温かく、ときにユーモアをまじえながら豊富に説明くださる
ボランティアガイドさんのお話がとても面白くて、
ほんとうに素晴らしくて、一気にその世界に引き込まれました。


お話からすると、ガイドさんは60代後半から70代前半くらいのようですが、
50代にしか見えないくらい若々しく、ガイドをすることを心から楽しんでいらっしゃって、

そのあり方や空気感、エピソードや知識の伝え方など、とても勉強になりました。

このガイドさんに出逢えたことの幸せと感謝の思いで、
胸がいっぱいになっておりました!




こちらは、安土城の復元模型と、織田信長の肖像画。
blog用.JPG



なぜ、信長は安土城を建てたのか。
なにを望み、なにを成し遂げようとしていたのか。

はじめて知る事柄もたくさんあり、感激したり感慨深くなったりしておりました。


何事も、立ち位置によって、見る角度によって、
入ってくる情報や得られる知識が大きく変わってくるのを感じます。

いつどんな状況においても、フラットな心持ちと
ニュートラルな在り方を大切にしたいなぁとあらためて感じました。



ところで、お城は通常「天守閣」とあらわされますが、
安土城は「天主閣」とあらわされているとのこと。

信長の思いが込められているそうです。


こちらは、「信長の館」に展示されていた「原寸大の安土城天主・5階部分」
blog_PA233406.JPG

天界をイメージし宇宙を形どった正八角形のお部屋。
「釈迦説法図」などが描かれ、仏教観に満ちたお部屋とのこと、
まるで法隆寺の夢殿のようでした。



こちらは「原寸大の安土城天主・6階部分」
blog_PA233413.JPG


正方形のお部屋で、中国創世記の帝王と老子、孔子、七賢人が描かれ、
中国の故事に基づく、道教・儒教の教義が描かれているそうです。


*

雨のしとしと降る、しんと静まりかえった驚くほど澄んだ空間だったからでしょうか、
ずっとこのまま何時間でも過ごしたい気持ちになりました。


途中に出逢った、大きなムカデも、大きなクモも、沢ガニたちにも
愛おしさを感じてしまうくらい…笑、

この土地の持つ不思議な魅力に魅せられていました。もう一度伺おうと思います。



そのほか、ここ安土には、万葉集にゆかりのある場所や
聖徳太子にまつわるお寺も多いそうで、そちらもゆっくりまわりたいです。


深い緑におおわれ、穏やかな優しい時の流れる豊かな地でした。


→ その4につづきます。





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Last updated  2012.11.05 12:46:24
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