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カテゴリ:ホントにあった奇妙な話
12歳のとき人生に絶望してマジでどうやって死のうかとぐるぐる考えたことがある。
その時初めてその声を聞いた。 「悲しい気持ちを抱えたまま死んでいいの?死んだときその思いはそのまま残ってしまうんだよ」 「ママにもパパにも捨てられて生きてたって仕方ない。誰にも必要とされてない」 「幸せになって見捨てた人たちを見返してやりなさい」 と、こんな感じの会話のやりとりをした。 そして私はとりあえず死ぬのをやめた。 毎日のように死について考えたけれど今でも時々聞こえるその謎の声に励まされて何度も思いとどまった。 未だに自分の心の声なのか守護霊とかハイヤーセルフとかそうものの声なのか良くわからない。 とりあえず幻聴さんと命名しておく。 時々違う声で罵声のようなのも響いてくることもある。 最近は罵声は聞いていない。 治療を始めて久しぶりに聞いたのは励ましの声だった。 「憂兎にはまだまだ未来があるんだから過去のことからはもう抜け出して前を向いていこうよ」 バスの中からボンヤリ外の景色を眺めていたけどその景色がいつもと違って少し明るく見えた。 幻聴さん、励ましてくれてありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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