チベットの祈り~Song of Tibet
9月最後の日、「Song of Tibet」というコンサートが 町田フォーラムで開かれました。 雨が降る寒い一日でしたが、会場は満員でした。 歌ったのは、チベット出身の歌手テチュンさん。(結構イケメン) 子どもの頃、家族とともにインドへ亡命し、チベットの民族音楽を学び、現在はアメリカで音楽活動をしているそうです。 彼の音楽を聴いたのは今日が初めてでしたが、その透き通るような美声と、歌に込められた祈りが心に沁み込んで来ました。 チベットの伝統楽器による弾き語りでした。 弦楽器が2種類ありましたが、一つは沖縄の三線に似た音色で、形はインドのヴィーナを小さくしたような感じの楽器。 もう一つは、モンゴルの馬頭琴のような音色で(弦も馬の尻尾)形は中国の二胡に似ている楽器でした。 チベットの音楽を聴くのも初めてでしたが、中国の音楽、アラビアの音楽、モンゴルの音楽、沖縄の音楽、日本の民謡などにどこか近い感じがあり、音楽って国を超えて、どこかで何かの形でつながっているんだな、と思いました。 一緒に出演した川辺ゆかさんの歌った沖縄の民謡もとても良かったです。 テチュンさんは、「今のチベットでは伝統が失われつつあり、中国の経済発展の影響により、多くの人々がお金を追い求めるようになってしまった」と話しました。 また、「チベットの自由のために、今も多くのチベット人が戦っており、犠牲者もたくさん出ています」とも。 テチュンさんは、チベットの心を歌い、チベットの伝統文化を世界中に伝えるために活動をしているそうです。 彼は、音楽によってチベット文化を守り、チベットの魂を語り伝えています。 歌う・・・それだけのことなんだけど、それがとても大きな力を持っているんだな、と思いました。 歌の中に込められた祈りが聴く人の心に響いてきた・・・、そんなコンサートでした。 10月4日には、新横浜の観音寺でまたテチュンさんのコンサートがあるそうです。