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カテゴリ:オーデイオ
いつも聴いている我が家のマルチシステム、果たしてフラットな周波数特性を示しているのだろうか?。 ふと、そんな疑問が湧いてきた。 もちろん、部屋の状態によって周波数が乱れることは十分承知なのだが、今のセッティングのままでどこか音の抜けている帯域はないかどうか確認してみたくなった。 そこで今日は、天気も悪いし寒いしなので、好きな音楽を聴きながらあれこれいじってみることにする。 まずは、基本的な音を聴くことにした。 すなわち、マルチをやめて全帯域をシングルスピーカーで再生してみる。 音源はPCオーディオなのでノートパソコンから出力。 このパソコンには「JRiver Media center25」というPCオーディオソフトが組み込んであり、すでに百数十枚のCDをリッピング(読み込み)してある。 この中からまずは、いつも音楽診断として聴いている「エンヤ dark sky island」をチョイス。 ここから再生されるデジタル音源をDACに入れてアナログ変換する。 (KTエレクトロニクス製DAコンバーター) これから出たアナログ音源をプリに入れる。 (KTエレクトロニクス キットHK2010自作) そしてそこからパワーアンプへ (KTエレクトロニクス キット「HK33」、300Bシングルロフチンホワイト型自作) そしてスピーカーは (B&W SD805Diamond 2WAY) というラインナップで聴く。 これは、ごく普通の真空管式ステレオシステムではないだろうか?。 早速再生してみる。 相変わらずエンヤの声は奇麗だ。音像定位もいい!。 ただ、16センチスピーカーから出る低音はやはりプアー。そこそこ鳴って上品だがさすがに無理がある。 そこで、低音(70Hz以下)を2dBほどブーストしてみると、 ありゃりゃ??、途端にエンヤの声が曇って定位も悪くなった。中低音にモヤがかかったみたいだ。 こりゃだめだ。 急いで元に戻す。 エンヤを2~3曲聴いてから中国人歌手の「Yao Si Ting」のエンドレス・ラブを聴く。 彼女の歌声は抜群、チェロもみずみずしくリアルで素晴らしい!。 が、エレキベースがまるでだめ。 下の方まで良く伸びてはいるが、全く重量感がない。 ま、街中や団地でボリュームが上げられない家庭でおとなしく聴くなら、これはこれで上級システムって感じだが、我が家みたいに畑中の一軒家で大ボリュームで遠慮なく聴ける場合は、全然物足りないシステムとなる。 次に聴いたフランソア・ルルーのバッハ オーボエ曲集みたいな小編成クラシック音楽なら、素晴らしいバランスで聴くことができたので、バロック音楽などを聴く人には良い組み合わせになると思います。 以上、3枚のアルバムを聴いてみたが、新しい発見もなくいつも聴いているマルチシステムとの違和感は全く感じられなかった。 ということは、我が家のマルチシステムも一応フラットな再生帯域なのかな~?と認識して安心した。 改めていつものマルチシステムに戻してみる。 プリから出たアナログ音源を3Wayデジタルチャンデバ(ベーリンガーDCX2496LE)に入れて2Wayに分ける。処理は24bit96khz。 ここでウーハーは580Hz以下を、中高音は580Hz以上を12dBoctで減衰させて繋いでいる。 減衰特性は6、12、18dBoctと選択できるが、テストした結果の差は私には判らなかったので、中間にしている(笑)。 そして低音部はローテルRB1090アンプに入れ、B&Wノーチラス801の38センチウーハーを駆動している。 しかし、このアンプにはボリュームが付いていないのが欠点だ。 常時380W×2のフル稼働なので、間違って雑音が入ったらスピーカーを壊しかねないのでライン上にボリュームBOXを自作して差し込んである。 中高音部はKTエレクトロニクス 300Bpp管球式セパレートアンプ(キット自作)を介してB&W SD805に繋ぐ。 この2Wayマルチシステムで先ほどの3枚のアルバムを聴いてみる。 おっ!、すごい!!。 さっきまで聴いていた曲がまるで違ったように聞こえる。 彼女らが演ずるステージの眼前に居る感じだ。 大迫力の低音、クリアーな歌声、異次元の世界が広がる。 やはりステレオはこうでなきゃー。 マルチシステムといっても最低の2Way。 乱れても580Hz付近だけなので聴いただけではわからないとは思っていたが、人間は聴きなれてしまうと「そんなもんだ」と理解しがちだ。 自分で納得して使えば自己満足ができる。それが今回の狙いだった。 ステレオって100%自己満足の世界だからね。 改めて拙宅のシステムを見直した一日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.01.27 12:50:56
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