いのちのリレー
フェルメール「水差しを持つ女」の部分模写 22cm×15cm☆「いのちのリレー」☆ 「命の終焉を子どもたちにどうやって見せるか。余命宣告を受け、目の前に死を突きつけられたとき、覚悟を決めました。やせ衰えていく自分の姿を見せることで、子どもたちに命の重みを伝えたいと…」 「『明るく元気』じゃなくてもいい。すべての子どもが安心できる学校にしたい…」 大瀬敏昭さんという方を知っていますか? 神奈川の浜之郷小学校の校長先生です。 癌のため、昨年一月に亡くなられました。 二学期の終業式まで、校長として一教師として教壇に立ち続け、倒れ、その10日後亡くなられたそうです。テレビでも取り上げられたことがあったのでご存知の方も多いかもしれません。 その大瀬さんが最後までどのような思いで教壇に立ち続けたのかを紹介した「いのちのリレー」(ポプラ社)という本を読みました。 率直に、こんな先生(人)になりたいと思いました。 本には、大瀬さんの強さも弱さも優しさもたくさん書かれています。後輩にたくさんのことを伝えようとしたことも…子どもたちに命の大切さを必死に伝えようとしたことも…。 この本は僕にとってお宝になりそうです。 以下は「いのちの授業」を受けた子の感想です。 「きょうこうちょうせんせいから ほんをよんでもらったりして、いのちってたいせつなんだなとおもいました。 それにいのちっていうのは、みんなのこころでもあるし、いのちはたいせつなものだからいきていられるんだとおもいます。 こうちょうせんせいはびょうきだといったけど、そこであきらめちゃだめだよ。 そこであきらめたら、つづいているいのちがなくなっちゃうよ。 えいえんのいのちっていうのは、みんながこうちょうせんせいのことがすきだから、えいえんのいのちなんだと ぼくはおもいます。」 とっても素敵な心の芽だなと思いました。 明日は、遠足。この本を読んで、「早く子どもたちに会いたいな」と思いました。