たかが箸袋、されど箸袋
愛好家の箸袋コレクション 圧巻の2500点◇東近江・近江八幡 第四十七回箸袋趣味の会全国大会が十四日に近江八幡市で開催されるのを記念して、全国箸袋展が同市為心町元の白雲館で開かれている。十四日正午まで。 箸袋趣味の会西日本支部長を務める市内在住の白井貞夫さんが、趣味を通した食べる楽しさ、集める楽しさを知ってもらおうと開催。 使った後は栞として使うことができる京都の料亭の箸袋、広げると詳細な魚の絵入りカレンダーになる青森県八戸市の料理店の箸袋「八戸魚歳事記」といった趣向に富んだもの、温泉巡り・民謡入りなどのシリーズもの、会員手づくりの干支の箸袋、三重県伊賀地方の葬儀の料理に付けられる「長寿箸」など、全国の会員十六人のコレクション約二千五百点が会場いっぱいに展示され、来館者の目を楽しませている。 一つひとつの箸袋からは、その店の風情や個性が伝わり、地域の歴史や文化を知ることができ、白井さんは「箸袋を見ると、その時のことが思い出されます」と話している。