魔女の隠れ家

全559件 (559件中 351-400件目)

< 1 ... 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 >

• 泣き寝入り・・・

  昨夜の殿は０時に帰宅。ただ今、爆睡中。そんな殿に寝床から蹴りだされました。おはようございます、たばさです（涙）私と殿は、あらゆるサイズで殿の方が１．５～２倍大きいです。指輪のサイズ（私は６号、殿１８号）から身長（２０ｃｍ程度ですが）体重、顔の大きさ（笑）にいたるまで。そんな殿は寝相が最悪。真夜中、額に肘鉄をくらって飛び起きたり、寒いなぁ～と目覚めると私の掛け布団がすっかりはがされて持っていかれていたり。体重や大足にモノをいわせてベッドから落とされたり。（書いていて本当に哀れだ・・・私）腹が立つので仕返しをするのですが、云ったように総てが小ぶりな私の攻撃など、夏の蚊より効き目がないようで・・・。健やかな寝息が余計に腹立つ！起きたところで文句を云っても「記憶にない。やってない」と政治家のようにとぼけられ、文字通り泣き寝入りしております（涙）住宅事情でダブルベッドを使ってますが、いつか必ずや安眠できる環境を作ってやる～！！！恋人や結婚で同居を控えた皆さま、くれぐれも互いの寝相を考えて寝具を購入なさってくださいね・・・。さて、寒いし悔しいので朝風呂してきました（笑）紅茶片手にこれから朝の読書でもしようかと思ってます。とはいえ、ここ数日夢中になって読む本がなくて困ってます。未読の本は沢山あるのですが、どうも乗り切れなくて・・・。何か、軽めの本あるいはコージーなどを再読しようかと思ってます。

  2005年11月03日

  コメント(2)

• 身体が資本

  毎日、雑記ですみません～。おはようございます、たばさです。昨夜、殿がお帰りあそばしたのが午前４時。で、８時に出勤していきました。いっそ、会社に泊まれ。そのほうが身体にいいような気がするよ、マジ。なわけで私・・・寝てません（涙）つーか、医療ブラックリストに載っている殿をここまで使うとは、さすが過労死が出る会社・・・。真剣に殿の転職を考えます。うん、給料少なくなったら私がパートすればいい話。お仕事頑張っていらっしゃる皆さま、金も名誉も充実感も、健康あってこそっす！無理なさいませんように。では、洗濯終わったので、寝ます・・・。

  2005年11月02日

  コメント(2)

• 

  浮上中・・・

  こんばんは。怒りと己のしでかしたことだけは３秒で忘れる鳥頭なんで、浮上中です！（笑）とはいえ、明日はディーラーに行って修理にいくら掛かるか聞いてくるので、またヘコむかもしれませんが（笑）なにしろ「自分のことは自分のお金で」の我が家ルールがあるもので、お小遣いに響きそうっす（涙）うん、でもお小遣いであがなえるなら良い方だ！本日の気になるニュース。東証のシステムトラブルがあったようで。月初だからか、今日が初稼動日だったのか。富士通やその開発関連会社は大変ですね。デバッグに再テストに始末書に損害補償に左遷に契約解除。何はともあれ、システム屋には身も凍るニュースです。「日経コンピュータ」（日経ＢＰ社）という雑誌に「動かないコンピュータ」って記事が掲載されているのですが、これを見るたびに「ウチはこれに載ることがありませんように！」って皆で話してましたっけ。実名記事なんで。無関係になると面白い記事なんですけどねぇ。そういえば、殿のプロジェクトは大丈夫・・・かな？（汗）これが記事をまとめた本　　　こちらはみずほ銀行のトラブルについて『動かないコンピュータ』　　『システム障害はなぜ起きたか』　　　　　　　　　　　　　　どっちも読んでみたい本です。近藤史恵さんの『散りしかたみに』（角川書店）を読み始めました。　

  2005年11月01日

  コメント(0)

• 

  車じゃなくて心がヘコむ（涙）

  ちょっとヘコみ気味なたばさです。おはようございます。あうう。昨日、ちくっと事故りました（涙）お出かけ帰り、陽が落ちてから車を出してお買い物に行った先で・・・。おかげさまで、相手は人ではなく、怪我もなくすみました。車もブレーキランプのカバー部分が破損した程度。相手は駐車場の鉄柵で、傷も塗料も落ちてませんでしたよ。頑丈でなにより（涙）が。車で事故って十数年ぶり（涙）程度が軽くても、やはりぶつけるとヘコみます。車の傷はなくとも、心の傷は深いっす・・・（涙）さすがに、殿に報告しなきゃな～とメールしました。「しでかしてしまいました。ごめんなさい。後でご報告が・・・」と打ったところ、「何をした！まさかゲームのデータ飛ばしたのか！？録画ＤＶＤ消したのか！？」とお返事。・・・・平和な人だ、殿（涙）ああ、先日免許更新してきたばかりなのに～。ペーパーのゴールドじゃないのに（汗）今の場所に引っ越して以来、車の運転時間が減ったのがいけなかったのか。やはり、日々実践と集中力って大事です。車を運転される方、どうぞ安全運転で。和田はつ子さんの『藩医宮坂涼庵』（新日本出版社）を読了。東北の貧しい小藩。病に利き、飢饉時にも役立つ山野草の普及に腐心する涼庵。その涼庵と出会い、ともに力を合わせるゆみえ。が、人びとの尊い命が見えない何かに翻弄されていく。次々おきる謎の事件の真相は…。 現代小説ではホラーとか書かれてらっしゃるので、ビクビクしておりましたが、そればかり書かれているわけではないのですね。医療、食事、アロマテラピーなど幅広い作品を出版されているようです。無知な女ですみません（涙）江戸時代の農民や下級武士の厳しい貧困と、それを改善しようとする藩医とその志を手伝う庄屋の寡婦の「ひとりでも助けたい」働きが書かれたお話でした。

  2005年11月01日

  コメント(2)

• 

  美女と鬼嫁

  昨夜、１１時に帰宅した殿は撮り溜めしておいたＴＶドラマを必死に鑑賞してました。私はあまりドラマに興味がないので（隣でゲームしたり本を読んだりしているのですが）とりあえずどんなドラマなのかあらすじを聞いたりします。そのとき見ていたのは「花より男子」。たしか少女まんが原作だよなぁ、殿が一生懸命見てるってことは面白いのかな？と思っていたら・・・。「おー！！やっと出るよ、来週！！」と殿が大喜び。何事？と見れば・・・松嶋奈々子さん。なるほど。大っ好きだもんね（笑）でもさ、特別出演だってよ（ケケケ）←誕生日だけ松嶋奈々子さんと同じ鬼嫁　　　←こちらは完全版今日は出かける予定なんですが、いまいちのお天気です。ふう。冬近し。

  2005年10月31日

  コメント(0)

• 

  週末も読書三昧

  山本一力さんの『深川駕籠』（祥伝社）、宇江佐真理さん『あやめ横丁の人々』（講談社）、長岡弘樹さん『陽だまりの偽り』（双葉社）を読了しました。すいません、今回はそれぞれの感想を短くＵＰ。天明七年暮れ。老中・松平定信の財政引締め策によって景気が冷え込んだ江戸の町に久々に笑いが戻った――。富岡八幡宮の太鼓が鳴ったら走り始めだ。深川の駕籠舁き・新太郎は、男の矜持を懸けて、飛脚の勘助、鳶の源次、千住の駕籠舁き・寅と足の速さを競うことになった。いずれも足には自身のある男たちだ。道のりは深川黒江町から高輪大木戸までの往復三里。しかも帰りの大川は泳いで渡るという。師走の深川は大いに盛り上がった。しかし、同心・大野清三郎が小遣い銭稼ぎに因縁をつけ、競争中に縄を打たんと罠を仕掛けいた。新太郎は大野の周到な妨害工作を逃れられるのか。相肩の尚平が授けてくれた必勝法を胸に「年忘れ吉祥駆け比べ」は始まった……。駕籠舁きコンビが江戸を所狭しと活躍する傑作時代小説！江戸時代のトライアスロンですね（笑）新太郎と尚平の友情がいいです。続く『お神酒徳利』も読みたくなりました。危機一髪、慎之介が逃げ込んだこの町は、何やら訳ありばかり。髪結い床も一膳めし屋も、謎を抱えているようだった…。婚礼の日に花嫁を連れて逃げられた慎之介は、相手の男を切ってしまいます。婚礼は流れましたが、花嫁はその晩に死を選びその親は慎之介を逆恨みして殺そうとします。三男坊の慎之介はつてをたどって「あやめ横丁」に隠れることになったのですが、ここの住人は誰も彼もが一癖あって、それぞれに人には云えない過去があるらしく・・・。面白く読めました！最近、物忘れがはげしいことを気にしている郁造。息子の嫁から預かった現金を落としてしまったが、どこで落としたのかも覚えていない。ボケ老人のレッテルを貼られることを恐れ、郁造はある行為に踏み切る。果たして、その先に待ち受けていたものは…（表題作「陽だまりの偽り」）。５つの心模様を端正に描いたミステリー短編集。小説推理新人賞作家、注目のデビュー作。 う～ん、ちょっとチクっと痛いお話ばかりでした。うん。昨日、今日と殿が終日出勤。捨てられた女は大人しく図書館に（笑）でも山本一力さんの『赤絵の桜』はまたしても無く、岡嶋二人さんの本も無く（涙）ただ、前回借りれなかった鳥飼否宇さんがあったので暴れず帰ってこれました（笑）和田はつ子さんはちょっとどきどきしながら借りてきました。【本日の借入本】和田はつ子『藩医宮坂涼庵』（新日本出版社）近藤史恵『散りしかたみに』（角川書店）近藤史恵『桜姫』（角川書店）近藤史恵『二人道成寺』（文藝春秋）鳥飼否宇『逆説探偵』（双葉社）　　　　　

  2005年10月30日

  コメント(0)

• 

  アーロン・エルキンズの『骨の島』

  アーロン・エルキンズの『骨の島』（ハヤカワ文庫）を読了。イタリア貴族の当主ドメニコは姪に信じがたい言葉をかけた。「私の子を産んで欲しい」と。時は流れ、産まれた子は、実業家として財を増やそうとする。だが、その矢先、一族の人間が誘拐され、さらに前当主のドメニコの白骨死体が地中から発見された。調査を始めた人類学教授ギデオンは、骨に隠された一族の数々の秘密を知ることになるが・・・。ここしばらく江戸時代にタイムスリップしていた私の脳には「ヴィンツェンツォ・デ・グラツィア」とか「カラヴァーレ」とか云う名前が辛かった（涙）字面を追っていてもつい音に変換していまうじゃないですか。私は舌カミカミ。イタリア人の発音ってすごいなぁ、尊敬。キデオンもアメリカ人なんだから、北アメリカでスミスとかブラウンとか云う人たちと仕事してくれ～（涙）しかし、ギデオン・オリヴァーの今までの活躍はほとんどが外国だったんですよね。『古い骨』『洞窟の骨』はフランス。『呪い！』ではメキシコ、『断崖の骨』ではイギリス、『氷の眠り』ではアラスカ。『使者の心臓』ではエジプトで『楽園の骨』ではタヒチですから。今回は友人フィルとの休暇で夫婦でイタリア、ミラノへ。スイスとの国境に近い、マッジョーレ湖に面したストレザが舞台。そして、いつものごとく白骨の鑑定に駆り出され、いつものごとく殺されそうになります（笑）読後の感想は以下反転（ネタバレではないです）う～ん・・・。だろうな、という予想がついていたのでギデオンの鑑定のどんでん返しの効果が薄れてしまっていたような。それとも私の「うきうき！新刊！！」の意気込みが悪かったのか・・・。まあ、ギデオンに再会できたのでいいかな？甘口な感想です（笑）内容とは別に「宮殿の立つ一族の島」っていうのが見たいなぁと思いました。あと、お約束の美味しそうな料理（笑）「ピッツァ・クワットロ・スタジオーネ」アーティチョーク、ハム、オリーブ、マッシュルームが四つに区分けされトッピングされたピッツァ（涎）ミラノ風リゾットに小エビとムール貝のマリネ！ミラノ風カツレツ～！私にはちょっぴり不満が残った今回のギデオン・オリヴァーでしたが、アーロン・エルキンズを未読の方にはぜひ、モン・サン・ミシェルを舞台に活躍する『古い骨』を読んで欲しいなぁと思います。早川書房から新装版で、現在２作品が出版されてます。レジスタンスの英雄だった老富豪が、北フランスの館に親族を呼び寄せた矢先に不慮の死を遂げた。数日後、館の地下室から、第二次大戦中のものと思われる人骨の一部が発見される。フランスを訪問中だった人類学教授ギデオン・オリヴァーは、警察に依頼され人骨を調べ始めるが、今度は親族の一人が毒殺された！骨を手がかりに謎を解く、スケルトン探偵オリヴァーの名推理。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。 人類学教授ギデオン・オリヴァーは、マヤ遺跡の発掘に協力するため、メキシコへ飛んだ。遺跡から人骨が見つかり、彼が鑑定を依頼されたのだった。だがそこで、奇怪な事件が起きた。人骨のそばで発見された古文書の呪いの言葉どおりに、オリヴァーと発掘隊員に災厄が降りかかりはじめたのだ。そして、ついに殺人が！鬱蒼としたジャングルの中の呪われた遺跡で、スケルトン探偵が推理の冴えを見せる本格ミステリの醍醐味。以下はまだ、新装版はありませんが、多分これから随時出版されるはずのシリーズ作品です。『暗い森』（妻ジュリーとの出会い編）と『断崖の骨』（新婚旅行編）は上記の新装版作品よりも先に発表されているお話ですが、特に順番にこだわらなくても読めると思います。『暗い森』　THE DARK PLACE(1983)『断崖の骨』　MURDER IN THE QUEEN'S ARMES(1985)『氷の眠り』　ICY CLUTCHES(1990)『遺骨』　MAKE NO BONES(1991)『死者の心臓』　DEAD MEN'S HEARTS(1994)『楽園の骨』　TWENTY BULE DEVILS(1997)『洞窟の骨』　SKELETON DANCE(2000)ハヤカワ・ミステリアスプレス文庫は現在廃刊になっているようなので、古書店で探すか（楽天ブックスには少しあるようですね）新装版を待つしかないかもしれません。未訳の「FELLOWSHIP OF FEAR」も気になります。

  2005年10月29日

  コメント(8)

• 

  山本一力さん『銭売り賽蔵』

  山本一力さんの『銭売り賽蔵』（集英社）の感想です。金貨や銀貨と、町民が普段使う文銭とを両替する銭売り。賽蔵は「二分金千両を目の前にして、眉ひとつ動かさなかった男」、「いまどき、カネに転ばない男はめずらしい。心根がいやしくないからこそ、できることだ。目に曇りのないあの男なら、どんな大仕事でもやり遂げるだろう」と言わせる男だった。江戸庶民のたつきを生き生きと描く長編時代小説。小判など金貨を鋳造し扱うのが金座。銀は銀座。そして庶民がもっとも利用した文銭を扱うのが銭座。この銭座で銭を仕入れ、両替を商売にする賽蔵のお話です。賽蔵が仕入れている深川銭座に対抗するように亀戸に銭座が立てられる。こちらは金座が後ろ盾となって、なんとしても深川より客を取ろうとします。新設の亀戸銭座に勝つために、賽蔵は両替の率を上げたり、新規の客を探します。ことを丸くおさめるには先に侘びをいれる。礼には礼をつくす、己の分をわきまえる、儲けに走らず真っ当な商いをすること。孤児だった自分を育ててくれた養父、同じ銭売り由蔵の教えを守る賽蔵は、その教えと多彩なアイデアで新しい縁を作り、客を増やしていく。やがて豪商、三井本両替商とまでその縁はつながっていくことに・・・。とここで江戸時代の貨幣価値ってどんな？と思われますよね。私もいまいち～（苦笑）金貨１両＝４分＝１６朱＝銭４０００文（４貫文）の４進数だというのは知ってたんですが、銀貨は関西で多く用いられた秤量貨幣だそうで（このあたりでちんぷんかんぷん）相場により大体は、銀６０匁で１両なんだそうです（作中より）匁ってなにさ（涙）明和のこの時代、賽蔵は銀１匁を６３文から６６文で替えてます。そして「明和５匁銀」や「明和南鐐２朱銀」などが発行される時代のお話です。「明和南鐐２朱銀」て佐伯泰英さんの小説にも出てきましたね。江戸時代でも相場や金の善し悪しなどで時期によって違うようですが、およそ１両は現代だと６万円から１０万円の間。でも庶民が使うのは文銭がほどんどで（たとえばそばは１６文とか）賽蔵たちの商売は一番生活に密着した仕事なんでしょうね。両替の仕事はとても旨みのある仕事だと思います。儲けようと思えばなんとでもなる。でもだからこそ正直な商いをする賽蔵のような男は信用を得ていくのでしょうね。なかなか面白い本でした。同じ山本一力さんの『損料屋喜八郎始末控え』を面白いと感じた方にはお勧めかと。

  2005年10月28日

  コメント(0)

• 

  アーロン・エルキンズの最新刊をＧＥＴ

  今日は書店に行ってきました！もちろん、アーロン・エルキンズを手に入れに！私、「魅惑の場所」（書店のこと）に打ち勝つ手を思いつきました。ええ。そう、それは。「お財布に２０００円しか入れていかない！」「欲しい本の棚にまっしぐら！」という超消極的なものですが（涙）でも頑張りました。たばさは頑張りました！きらめく新刊の平台を横目に、よろめきながらも棚とレジの往復で、無事脱出しましたから！なにせ早川書房の棚の脇で「佐伯泰英フェア」とか平台で展開されているし（涙）↑やはりチェックは怠らない（笑）なにはともあれ、アーロン・エルキンズのギデオン・オリヴァーことスケルトン探偵の最新刊をＧＥＴ！（うほうほ）早速読んできまーす！スケルトン探偵ってなに？と思われた方はこちらの記事を。あ、佐伯泰英さんの居眠り磐音シリーズ『陽炎ノ辻』『寒雷ノ坂』『花芒ノ海』『雪華ノ里』（すべて双葉文庫）と、山本一力さんの『銭売り賽蔵』（集英社）を読了。居眠り磐音シリーズは読みやすいようで、早かったです。　　　それと、山本一力さんの『銭売り賽蔵』は、読み始めたら止まらない面白さでした。これはあとで感想を書きたいと思います。【本日の購入本】アーロン・エルキンズ『骨の島』（早川書房　ハヤカワ文庫）購入本が１冊って久しぶりというか、このブログ開始してから初めてだ（笑）

  2005年10月27日

  コメント(2)

• 王様の耳、第２弾

  ひさしぶりに、王様の耳はロバの耳。昨夜、徹夜明けの殿が帰宅。会社で夜明かしだったと云うので、早速お風呂に放り込んだのですが、どうやら殿のボディシャンプーが切れていたようで呼ばれました。我が家では、洗顔フォーム、歯磨き粉はもちろん、シャンプー・リンス・ボディシャンプーまでお互いに別々。私「今、買い置きを出すから待って」殿「いいよ、あなたのボディシャンプー使うー」やっと買い置きを見つけてドアを開けてみると、泡だらけの殿。殿「なんかいい匂いだし、泡立ちもいいけど、泡切れがイマイチだね」うん。そうだろうね。だってそれ、私のシャンプーだから・・・。徹夜明けでヘロヘロな、ど近眼には云えない・・・。

  2005年10月27日

  コメント(0)

• 

  スケルトン探偵再読！

  雨の中、図書館へ。本当は書店に行きたかったのですが、面倒になってしまって（笑）でも、明日は必ずアーロン・エルキンズの新刊を買いにいくぞ！！（おー！）というわけで、図書館では時代物ばかりを借りてきました。ミステリは今夜からスケルトン探偵を再読するつもりです。【本日の借入本】佐伯泰英『陽炎ノ辻　居眠り磐音江戸双紙』（双葉社　双葉文庫）佐伯泰英『寒雷ノ坂　居眠り磐音江戸双紙』（双葉社　双葉文庫）佐伯泰英『花芒ノ海　居眠り磐音江戸双紙』（双葉社　双葉文庫）佐伯泰英『雪華ノ里　居眠り磐音江戸双紙』（双葉社　双葉文庫）山本一力『銭売り賽蔵』（集英社）山本一力『深川駕籠』（祥伝社）宇江佐真理『あやめ横丁の人々』（講談社）長岡弘樹『陽だまりの偽り』（双葉社）　　　　　　　

  2005年10月26日

  コメント(0)

• 

  宮部みゆきさん『誰か』

  宮部みゆきさんの『誰か』（実業之日本社）を読了。　財閥会長の運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて命を落とした。広報室で働く編集者・杉村三郎は、義父である会長から遺された娘二人の相談相手に指名される。妹の梨子が父親の思い出を本にして、犯人を見つけるきっかけにしたいというのだ。しかし姉の聡美は出版に反対している。聡美は三郎に、幼い頃の“誘拐”事件と、父の死に対する疑念を打ち明けるが、妹には内緒にしてほしいと訴えた。姉妹の相反する思いに突き動かされるように、梶田の人生をたどり直す三郎だったが…。 お話としてはとても面白いものでした。「自転車」に轢かれてなくなった梶田さんの死は事故なのか故意によるものなのか。（自転車というのがミソだと思う）姉が昔から不安に思っていた父親の隠された過去はあるのか、それとも聡美の思いすごしなのか。などなど。事件から梶田個人の過去、自転車でも起こりうる事故死、姉妹の確執、杉村自身の微妙な立場と大事で幸せすぎる家庭のこと、などが織り込まれているお話でした。が。あー、ちょっと読後感悪し（笑）図書館から借りた本で、一番楽しみにとっておいた本なのですが・・・。いや、宮部みゆきさんに読後感スッキリ爽快！を求めた私が間違っていたのか（笑）どこかヒヤリとさせられるのが宮部さんの魅力ですものね。私は３人兄妹。上は兄様方で歳も離れているせいか兄弟喧嘩なるものもしたことがありません。なにしろ私に対しては、父親感覚ですから、彼ら。やはり同性の兄弟姉妹だと感覚が違うのでしょうか。どうにも聡美と梨子姉妹の関係がわからない。なにか一生、彼女たちの関係は変わらないのかなぁと思うと滅入ります。しかも八つ当たり気味だし。姉妹の一番嫌な部分が書かれているお話でした。もっと普通に仲の良い姉妹をお持ちの方は沢山いるのでしょうけれど。これって躾けの問題なのかな？親の責任なのかな？分け隔てなく愛情を注ぐことって出来ないのかな？そう思うと子育てとは本当に難しいものだと思います。杉山一家が対してとても幸せそうに描かれていて、本当は彼らだって悩みもあるだろうに「綺麗な絵本の家族」にされてしまっているように感じました。うむ。意図されているのでしょうね。他人の芝生は青い、がストーリーのポイントかもしれません。登場人物ではシーナちゃんが好き。お話の中で一番普通だ！（笑）

  2005年10月26日

  コメント(2)

• 

  佐伯泰英さん『流離　吉原裏同心』

  佐伯泰英さんの『流離　吉原裏同心』（光文社文庫）（ケイブン社から『逃亡』として出された作品を改題）安永五年、豊後岡藩の馬廻役神守幹次郎は、納戸頭の妻汀女と逐電した。幼馴染みの二人は追っ手を避け、当てのない流浪の旅を続ける。やがて江戸に出た幹次郎は、吉原遊郭・四郎兵衛会所の名主に剣の腕を買われ、用心棒となった。ある日、彼は遊女が読んだ俳句から吉原炎上を企む無頼集団を突き止める。その裏には、心中事件に纏わる悲劇が。ずっと幼いころからこの人と心に決めていた汀女は、借金の肩代わりに１８歳も上の男に嫁いでしまう。跡取りといえど１３石の軽輩幹次郎は、諦めきれず、総てを捨て汀女を連れて逃げる。「女敵」と呼ばれ十年近くも国中を旅して、やがて江戸に流れついた二人は吉原に拾われ、夫婦ともに吉原の遊女のために働くというお話です。たとえ花魁と呼ばれ、大名や旗本でさえも袖に出来ても、籠の鳥として大門の外には出られない。好きな相手と夫婦になれるのはほんの一握りの幸福な女だけ。そんな艶やかで賑やかな吉原の影と、やっと先々を心配することなく互いを大事に思いあう幹次郎夫婦の対比がいい。逃げ隠れし貧乏を知っているから、今の暮らしが怖いほど幸せで大事だと思い、二人して助けてくれた吉原を守ろうとする、純粋で真面目なところが好き。それと合間合間に幹次郎が読む俳句も味があっていいです。当時の吉原の様も楽しめる作品です。で、どこらへんが私のツボかと申しますと、やっぱり幹次郎が姉様女房を大事にしているところかなぁ。いいなぁ、可愛いなぁ、年下亭主（笑）我が家もそうなのに、なぜ幹次郎と殿はこうまで違うのじゃ？ああ・・・女房の差ね（涙）というわけで、他の佐伯さんの本も読んでみたくなってます！吉原裏同心シリーズ『流離　吉原裏同心』『足抜　吉原裏同心２』『見番　吉原裏同心３』『清掻　吉原裏同心４』『初花　吉原裏同心５』『遣手　吉原裏同心６』あと、『酔いどれ小籐次留書　御鑓拝借』の感想。豊後森藩下屋敷の厩番・赤目小籐次は、大酒会で一斗五升の酒をあおって藩主・久留島通嘉の参勤下番の見送りを欠き、奉公を解かれる。だが、そこには小籐次のある目論見があった。江戸城中で他藩主から辱めを受けたことを通嘉から聞かされ、脱藩して意趣返しをする決意を固めていたのである。大名行列の襲撃―。小籐次の孤独な闘いが始まった。もうねぇ。老体に鞭打って恩ある主人の敵を取ってみせる小籐次が格好いい！見事、大名行列から御鑓の先を奪い取っていく。参勤交代の行列に何かあればすぐさま改易の各藩と、たった一人の老下士の戦い。あと、恥をかかされても誰にも云わないでたった一人悔し涙をこぼす殿様もいいんだ。小さな藩でもこんな家臣がいれば殿様は幸せです。その後のお話はこちら。　最新刊は『一首千両』です。

  2005年10月25日

  コメント(10)

• 

  崎谷はるひさん『不機嫌で甘い爪痕』

  ＢＬがお嫌いな方はこの記事をスルーしてくださいませ。崎谷はるひさんの『不機嫌で甘い爪痕』（スラッシュノベルズ）「好きなんです。…し、しちゃったら、もっと好きになっちゃって…」謙也の一世一代の告白相手は、超美人の同僚・颯生。気位の高い猫のような颯生との「お試しえっち」で、涙目で欲しがる色っぽくてかわいい喘ぎ方を見ちゃったらもう、たまらない！クールな颯生は、興味本位だと子供扱いするけれど、本気だから彼氏になってほしいっ（一途な攻心）。ヘタレ年下攻なんて言わせない！？ ラブでメロメロに泣かせちゃう崎谷はるひの甘くえっちな大人ラブコメ！ってすごいっすね、このあらすじ（笑）ええと、いろいろと痛い目にあってきた年上のゲイと、ノンケだった年下男のお話です。颯生は実は、真面目でちょっと稚気もある謙也を心のアイドルとして見てたのに、いきなり迫られて、興味本位かとガックリ。でも一途な謙也な気持ちがわかって晴れてカップルに・・・というのが表題作。実は私、このお話は雑誌で読んでたんです。崎谷さんにしてはさらっとコメディで面白かったので買ってみました。書き下ろしの「不可逆で甘い抱擁」ではカップルになったものの（歳のわりに）初々しい二人のお付き合いが深まっていくお話でした。颯生の上手くいかない仕事のことや昔のむかつく男などがスパイスになってます。これを読んでですねぇ、思わず「謙ちゃん、いいなぁ」と思いましたよ！いやー、一日１３時間以上働く人間にはこんな人がお勧めですよ！好きな相手のために料理のレパートリー増やしてくれて、仕事頑張ってる姿を「格好いいです」と尊敬してくれて、「甘えてくれるの嬉しいです」なんて云われたら、疲れなんて吹っ飛びます！！くわー。こんな子があの修羅場な仕事の時いてくれれば・・・（涙）と、疲れた社会人に染みるお話でした（なんのこっちゃ）しかし、３０ｃｍ廃材利用のシャア専用ゲルググ・・・私も欲しい（笑）

  2005年10月25日

  コメント(0)

• 

  近藤史恵さん『ねむりねずみ』

  近藤史恵さんの『ねむりねずみ』（創元推理文庫）を読了。しがない中二階なれど魅入られた世界から足は洗えず、今日も腰元役を務める瀬川小菊は、成行きで劇場の怪事件を調べ始める。二か月前、上演中に花形役者の婚約者が謎の死を遂げた。人目を避けることは至難であったにも拘らず、目撃証言すら満足に得られない。事件の焦点が梨園の住人に絞られるにつれ、歌舞伎界の光と闇を知りながら、客観視できない小菊は激情に身を焼かれる。名探偵今泉文吾が導く真相は？梨園を舞台に展開する三幕の悲劇。歌舞伎ミステリ。中二階は女形の役者さんの楽屋があったことからこう呼ばれるのだとか。三階さんというのもありますね。読後の印象は？というと、はて？小泉ってどんな人だっけ？（笑）かな。読まれたことのある方はわかると思いますが、この本で一番入り易いといえば小菊さんです。云うことはまともだし、人間臭さや葛藤などがこちら側も受け止めやすい。つい、そちらに目がいって小泉像を（私は）掴み損ねた気がします。まだ他の作品もあることなので、何冊かこのシリーズを読めば印象も変わるかな？そして、内容。イヤなことを云わせてもらえば、優も一子も良高も他の人も、誰もが自分の中ののっぴきならさ、寂しさ、立場に酔ってる。エゴイストな人たちの犯罪って感じでしょうか。あと、残念ながら面白いという「絵本太功記」は見てないので、この作品の舞台が掴みきれませんでした。う～ん、失敗！歌舞伎は知り合いの方が松竹にいらして、殿などは何度か桟敷で見たそうです。うむむ、私はまだ連れて行ってもらってないぞ！殿は猿之助さんが好きだとか。私はやはり当代片岡仁左衛門さんが好きですねぇ。口跡は良いし綺麗だし！色悪なんてシビレます（笑）あと、私の日舞は坂東流でしたので、玉三郎さんの「鷺娘」が大好き。ミーハーと呼ばれてもいい！できればお二方の「桜姫東文章」がまた見たいです～。ということで歌舞伎をいろいろご存知の方には面白い作品だと思います。私はもちっと勉強してから読ませてもらいます（涙）まずはＮＨＫか（笑）そのうち大島でも着て夫婦で観劇っていうのもいいかも（夢だ夢）

  2005年10月24日

  コメント(4)

• 抗いがたい魅惑の場所

  根性なし、と。意志薄弱と罵ってください（涙）つい本を買ってしまいました。やっぱり書店の魅力には敵いません～。あそこには何かお財布の紐を緩める術が掛かっているに違いありません！（責任転嫁）でも米泥棒は上首尾（笑）明日から我が家も新米です！ほくほく～♪まったり飼い猫のＫちゃんとべたべたしてきました。寒くなると、やっぱり猫の温みはいいですねぇ。【本日の購入本】佐伯泰英『見番　吉原裏同心３』（光文社　光文社文庫）佐伯泰英『清掻　吉原裏同心４』（光文社　光文社文庫）佐伯泰英『初花　吉原裏同心５』（光文社　光文社文庫）崎谷はるひ『不機嫌で甘い爪痕』（ビブロス　スラッシュノベルズ）エリザベス・ローウェル『三つの死のアート』（ソニーマガジン　ヴィレッジ文庫）

  2005年10月23日

  コメント(0)

• 

  サバと米

  こんばんは。具合が悪くて、生きながら腐ってます。サバ女たばさです。えーと、佐伯泰英さんの『流離』『足抜』『酔いどれ小藤次留書　御鑓拝借』、米村圭伍さん『紀文大尽舞』、近藤史恵さん『南方署強行犯係　狼の寓話』を読了してます。　　が、ちょっと体調が悪くて、感想は書けません。佐伯さんは続きもので面白かったので、後で感想ＵＰするかも。ところで、我が家はただ今、米切れです（涙）今週の頭にお米３合を残してが終わりました。冷凍していたごはんを解凍したりすれば、十分間に合うと思ってました。が。殿が二日もお休みするという計算違いが発生！（私だけならお昼はうどんなのです）お蔭で今日は非常持ち出しのごはんパックを使わなくていけない！？っと焦っていたら殿から「今夜、飲み会」コール。た、助かった～（涙）というわけで、明日から実家に米泥棒に行ってきます！（笑）えへへ、弱ってるから堂々と、上げ膳据え膳してもらおう。すいません。日曜ぐらいまでブログ更新がないかも。では。

  2005年10月21日

  コメント(0)

• 

  畠中恵さん『とっても不幸な幸運』

  畠中恵さんの『とっても不幸な幸運』（双葉社）を読了。ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世話好きな店長のいる酒場。クセモノ常連客たちが、今日もアノ「缶」を持ちこんだ…。缶の中にあるのは「災い」？それとも「幸せ」。 「酒場」のマスター小牧洋介は「家族運も女運も悪い」と云われている３０代のやもめ。料理の腕はいいが、中途半端が嫌い。たまには常連と喧嘩になって店のアンティークな家具を壊したりもする。多少偏屈だが、娘にはとことん弱い（笑）「酒場」のウェイターで大学生の健也。マスターの悪友で警察キャリアの花立。アメリカでも興行するほどのマジシャン天野。たまに店の怪我人の処置までさせらる医師の飯田。弁護士の山崎に今は塀の中の安久根、などなど。クセのある常連ばかりが、人の話を聞きながら賭けをして、酒を飲み、料理をつまむ。そんな中、マスターの義理の娘で中学生ののり子が「缶」を持って店にやってくる。１００円ショップで売られていた「とっても不幸な幸運」と云う名の缶。ひとたび開けると・・・。と、のり子から始まってそれぞれ常連などが「缶」を持って店に現われ、厄介ごとを起こしていく、というお話でした。この中ではマスターと先代マスターのお話と健也のお話が好きかな。さて、もしも目の前にその缶があったとして蓋を開けますか？自分の心の中でくすぶっていた不安が幻となって一瞬だけ現われる、そんな不思議な缶。私は・・・どうだろう。開けたら最後、気づきたくなかった自分と向き合う胆力がいるんですよねぇ。しかし、幸・不幸って人により環境によりそれぞれ違うじゃないですか。なんの落ち度もないまま何かの被害にあう（たとえば健也のように）なんて不幸の最たるものです。逆に九死に一生を得る、なんて幸運ですが、道端で５００円を拾って「ラッキー！」と思うとってもとっても小さなことだって、超貧乏な状況に追い込まれた人にとってはとんでもない幸運だったりもする。どんなことを不幸だと呪い、どんなことを幸運だったと思うか、それは本人がどんな日常を過ごしているかの目安なのかなぁ。平穏な日々を過ごすことこそ、本当に幸せなんじゃないかな？なんて、う～ん、宗教ぽい？（笑）たぶん「酒場」の常連のように、大事なもの、大切なもの、帰る場所がある人ならば「とっても不幸な幸運」の缶を開けられるような気がします。あうう、何云いたいのか判らない感想ですいません！（汗）気になる方はぜひ、donmaboさんの記事をご覧になってください！（他力本願女）ところで、作中に出てくる料理ですが。食べてみたかったのは「ハムとマッシュルームの辛味パイ」かな？そして作れるのは「チーズシチュー」かな。なにしろ熱いマッシュポテトにおろしたゴーダチーズを混ぜるだけだから（涙）作中頻繁に出てくる「カリラ」（だったと思う）なるお酒が気になります。ウィスキーのようですね。ちなみに殿はグレンフェディックが好きでよく飲んでましたが、最近はカロリー制限のため焼酎ばかりになりました（笑）私は洋酒だとジンが好き。軽めのジン・バックなどロングカクテルを良く頂きます。もっとも、２０度以上のマティーニやギムレットは周りに迷惑（笑）なので滅多には飲まないです。高田崇史さんの「ＱＥＤ」シリーズを読むと飲みたくはなりますが（笑）日本酒なら１升は平気なんですけどねぇ。が、もちろん文麿のように推理は冴えません（笑）　ああ、これで既刊の畠中さんを読破（涙）つぎはどんなお話が読めるか、楽しみではありますが・・・。ところで、昨日借りてきた、佐伯泰英さんの『流離　吉原裏同心』から始まる吉原裏同心シリーズが面白かったです！わーなんで２冊しか借りなかったんだ、私のバカ！（涙）これは、ある程度読んでから感想ＵＰします。吉原裏同心シリーズ『流離　吉原裏同心』『足抜　吉原裏同心２』『見番　吉原裏同心３』『清掻　吉原裏同心４』『初花　吉原裏同心５』『遣手　吉原裏同心６』

  2005年10月20日

  コメント(6)

• 

  借りた本と気になる本

  畠中さんを読み終えて、早速図書館に返却してきました。（畠中さんの感想はのちほど・・・）まだ返却日には日にちもあるのですが、やはり他の利用者のことを思えば時間のあれば早く戻しておくべきですよね。だって「貸し出し中」の文字にはガックリくるじゃないですか（笑）毎回、読みたい本に限って借りられていて、誰か同じ嗜好の人がいるんだなぁと思います。なんか負けた気がして悔しいです（笑）利用者の皆さま、読んだらさっさと返しましょう！（笑）情けは人のためならずっす！うーむ。しかしなんともはっきりしないお天気ですねぇ。しかし先週までは３０度を越す日もあったのに、１８度とか急に冷え込んで衣替えを大慌てでしてます（恥）ところで、書店の平台で気になる本がいくつか。桂望実さんの『県庁の星』（小学館）この帯の「間違いは認めるな、予算は使い切れ」におお！と思ってしまいました！公務員魂？←違う・・・というか失礼「県庁の主任を勤める男が人事交流研修で田舎のスーパーへ赴任」するお話。面白そうだと思いませんか？（笑）そして岡嶋二人さんの『９９％の誘拐』（講談社文庫）。そういえば岡嶋さんって読んだことあったかなぁと思って。無い気がする。というかうろ憶え・・・。たしか共著されているんですよね？（そんな程度の知識かよ！？）どなたか岡嶋さんのオススメを教えてくださると嬉しいです（恥）あと、これから発売予定で気になるのは、講談社から出る『生協の白石さん』（笑）かな。厳選されたらしいカードの答えが気になるところ！ああ、でも流行りものは買いたくない～（涙）今週は本を買わずに過ごせそうです。我慢。我慢だ、たばさ！（涙）月末のアローン・エルキンズ以外は買わないぞ！・・・たぶん（弱気）【本日の借入本】佐伯泰英『流離　吉原裏同心』（光文社　光文社文庫）佐伯泰英『足抜　吉原裏同心２』（光文社　光文社文庫）佐伯泰英『酔いどれ小藤次留書　御鑓拝借』（幻冬舎　幻冬舎文庫）米村圭伍『紀文大尽舞』（新潮社）近藤史恵『ねむりねずみ』（東京創元社　創元推理文庫）近藤史恵『南方署強行犯係　狼の寓話』（徳間書店　徳間ノベルズ）宮部みゆき『誰か』（実業之日本社）　　　　　佐伯さんなら双葉文庫の「居眠り磐音」シリーズをと、お勧めされたのですが、図書館では最初の巻が貸し出し中（涙）ちょっと悔しいので別なシリーズを借りてきました。

  2005年10月19日

  コメント(4)

• 

  山本一力さん『蒼龍』

  山本一力さんの『蒼龍』（文藝春秋）を読了。　途方もない借金を背負う若夫婦が、貧しい暮らしの中で追いかける大きな夢。どうか、今年こそ―。著者の原点を描いてオール読物新人賞を受賞した表題作他、四篇。武家社会の心意気、商人の気概。誠を尽くせば、身分の差を越えて人は分かりあうことができる。生きる力と明日への希望を与えてくれる感動の傑作集。 皆さま、お勧めくださるのが判るようないいお話ばかりでした。特に「のぼりうなぎ」や「蒼龍」などはその後が読んでみたくてなりません。「のぼりうなぎ」では腕のいい指物師が、頼みを受けて畑違いの呉服屋の手代となるお話。馴染みの客以外には、小僧ですら相手もしないような権高い店近江屋。主人は何とかこの店を変えようと、仕事ぶりも驕ったところもない職人・弥助を使用人の手本となるように手代として頼み込んで連れてきた。弥助にとってそれは途方もなく大変なことだったが、少しずつ小さな芽が育ち始める、というお話。ライバルの日本橋本町に店を開いた正札売りをする越後屋って今の三越ですね。そういえば「三井越後屋ステーション」が日本橋で期間限定でオープンしてますね。覗いてみようかな？関係ないですが、あのライオンを見ると・・・跨ってみたくなるのは、私だけ？←いい話が台無しだ（笑）反対に「菜の花かんざし」は房総の菜の花が咲くのどかな情景と、武家としての辛い決意の対比が切ない。生きていればこそ、と私は思いますが、それが許されない時代の仕組みと教育を考えると、今の時代が有難いと思います。次は畠中恵さんの『とっても不幸な幸運』（双葉社）を読む予定。donmaboさんの記事を拝見して気になっていたので、楽しみ！そして１００％関係のないお話ですが。Ｕ２の新プロモ見ました～～～！！！！格好いいよ～！（涙）ＮＹトレーラーロケ！あああん、どうせならトーキョーでロケしてくれーーー（涙）ボーノのためなら走るよ、おばちゃん！

  2005年10月19日

  コメント(0)

• 

  東野圭吾さん『手紙』

  うう、殿が月曜から会社を休んでます。（休日出勤して、平日休んでるってどうよ？）風邪のようです。実はちょっと邪魔です（鬼嫁）でもね。それは自業自得だから。土曜日の夜、休日出勤の殿と待ち合わせをして帰ったのですが、あいにくの雨。彼が会社に置き傘していたので、二人で使ったのです。途中、あまりに肩口が濡れて寒いと云ったら、カバンから折りたたみ傘を出してきました！持ってんなら、早く出してーーーーーーー！！！！ね？自業自得の風邪です。東野圭吾さんの『手紙』（毎日新聞社）を読了。あなたが彼ならどうしますか？あなたは彼に何をしてあげられますか？兄は強盗殺人で服役中。その時、弟は――。断ち切られた兄弟の絆。希望なき世界を彷徨う人生。いつか罪は償われ、傷は癒されていくのだろうか。武島剛志は、弟を大学に進学させたいと金を盗みに入った家で、老女を殺してしまう。懲役は十五年。それ以来、弟である直貴の元には月に一度服役中の兄から手紙が届く。高校３年で唯一の家族がいなくなり、働きながらも進学する直貴だが、心から好きになった恋人も就職も夢も「殺人犯の弟」ということで掴みかけたとたんに消えていく。「今度こそ」と思うたびに届く兄の手紙。読むことをやめ、逃げるように引越しを繰り返す弟。えー、泣きました。ポロポロとではなく、グズグズと。痛くて悲しくて。そして居心地が悪くて。作中で直貴が勤める会社の社長と同じく、私も「差別はなくならない」のではないかと思います。酷いことを云う女だと思われるでしょうが、人間は常に他の人と自分と比較することを止められないのではないでしょうか。比較と差別は違うかもしれませんが、そこから生まれる優越感や焦燥感、危険から身を守る本能は、大なり小なり、誰でも持っていると思うのです。それは無意識の差別なんじゃないかなぁと。また「差別はしてはいけない」とそう思うことこそ、すでに差別していて、思いあがっているのかもしれません。だとしたら、当の本人はどうしたらいいのか。回りの人間はどうしたらいいのか。作中で直貴が選んだ道が正しいのか。難しい本でした。けれども、直貴に起こったことは他人ごとではない。誰にでも起こりうること。誰でも犯罪被害者となりうるのです。それこそ自動車事故でも殺人犯になるのですから。一人の命と引き換えに何人もの人生がおかしくなっていく。加害者家族も被害者家族も。その時の自分を思えば、とても怖くなります。とてもやりきれない思いがしますが、読まなければこんなに考えなかったと思います。読んで良かったと思ってます。お勧めくださった皆さま、ありがとうございました。未読の方は一度、手に取られることを私もお勧めします。

  2005年10月18日

  コメント(2)

• 

  恩田陸さん『夏の名残の薔薇』

  恩田陸さんの『夏の名残の薔薇』（文藝春秋）を読了。山奥のクラシックなホテルで、毎秋開かれる豪華なパーティ。その年、不吉な前兆とともに、次々と変死事件が起こった。果たして犯人は…。巧妙な仕掛けで読者に挑戦する渾身の一作。年に一度、沢渡グループの経営するホテルでオーナーである伊茅子、丹伽子、未州子の老姉妹が催すパーティ。招待客の主だったメンバーは、三人の弟の遺児、隆介。その妻の桜子と彼女の弟、時光。丹伽子の娘で女優の瑞穂。そのマネージャーの早紀。大学教授の天知。車のディーラーで桜子の不倫相手、辰吉。などなど。「第一変奏」では、年に一度、このホテルでだけ密会することを楽しみにしている桜子と時光姉弟。その秘密を潰すように、伊茅子から注意され、夫の隆介が現われ、桜子の別の不倫が暴かれる。そんな中、桜子が部屋で殺される。「第二変奏」では、早紀が丹伽子から、伊茅子が脅迫文を受け取り、丹伽子自体も何者かに嫌がらせを受けたことを聞かされる。そのことから二人の過去を知ることになるのだが、丹伽子が大きな置時計の下敷きとなって死んでしまう。と、「第六変奏」まで主役（というか視点）を代え、死者がそれぞれに違うのです。前章と繋がってはいるのですが、そこでは前に死んだはずの人がぴんぴんしていたりして（笑）そのうえ、ときおり挿入されるある映画のシナリオが余計に混乱（笑）尚且つ各話で三姉妹や招待客の持つ秘密が少しずつ明らかにされていくのですが、う～ん、皆壊れてるなぁと（笑）「真実などつまらない、何の役にも立たない」「嘘でも楽しませろ」って家風がすごいよ！（笑）最後まで読んで少しだけ気持ちが治まりましたが、やはりうむむ～（笑）何故かといえば、この作品に大きく関わっているのが、映画『去年マリエンバードで』（アラン・レネ監督）なのです。お恥かしいお話ですが、私はこの作品を見てないのですよ～（涙）ですからこの映画へのオマージュのようなこの作品を充分に楽しんでいない気がするのかもしれません。フランス映画というか『去年マリエンバードで』がお好きな方には面白く読めるのでは？あるいはこの映画を見てから読むほうがいいのかな？（笑）ちなみに『去年マリエンバードで』のあらすじ↓ある一組の男女の一年前の不確かな記憶と、男に説きふせられながら、しだいに記憶から現実と虚構の境界線を見失っていく（かのように見える）女のお話。「マリエンバード」とはチェコのマリアーンスケー・ラーズニェという保養地のドイツ語名だとか。私がチェコで思い浮かべられるのはボヘミアグラスぐらい・・・無知な女（涙）　←映画の画像がないのでチェコのお土産を紹介（笑）どの作品で読んだのか、ど忘れしてしまいましたが・・・。実際に「マリエンバード」に行き写真をとって、翌年アルバムに「去年マリエンバードで」と書かれた女優さんのお話があったような。お洒落だ。

  2005年10月18日

  コメント(4)

• 

  坂岡真さんと山本一力さん

  坂岡真さんの『うぽっぽ同心十手綴り』（徳間文庫）を読了。涼しげで切れ長の眸子に、眉間の黒子。そして福々しい頬。長屋の嬶ァどもに微笑仏と親しまれている長尾堪兵衛は臨時廻り同心だ。今日も暢気に歩いては、無理難題を小粋に裁き、見事一件落着、大団円。町人の洒落と武士の意地を軽妙に描く。「うぽっぽ」とは暢気者、うっかり者、浮かれて遊びあるくものという意味だそうです。定廻り同心の頃から、手柄は同僚、後輩、上役に譲り、まったくといっていいほど野心がない。人とのしがらみに縛られるのが嫌で袖の下も受け取らず、ひがな歩きつづける長尾を皆は軽んじて「うぽっぽ」と呼ぶ。けれど情があって、実は、勘が冴え腕も立つ男、という裏があり。助けられたものは良くわかっていても、本人が目立つのを嫌がるので、声高に褒めることも出来ないらしい（笑）面倒を見ることになった新顔の同心鯉四郎や、薊の隠居を名乗る武家、一人娘の綾乃、口は悪いが腕はいい金瘡医（外科医）人徳などクセのある仲間も面白い。あとは２０年前に失踪した女房のお話とかはそのままなので、続きをそのうち書いてくださるのかなぁと思ってます。（書き下ろしなんで）ちょっと他の作品も読んでみたいと思いました。そして山本一力さんの『辰巳八景』（新潮社）も読了。八幡様に朝日がのぼり、大川端に夕陽が沈む。元禄、天明、文化、天保、時代は移るもそれは変わらず、お天道様が見守る下で、様々な人生が織り成されていく。ろうそく問屋のあるじ、茂助の悔い。煎餅屋の娘、おじゅんのかなわぬ恋。辰巳芸者、厳助の意地…。江戸は深川、辰巳に花咲く、八つの人情物語―一力節全開の名短編集。深川に住む人間の心意気、というお話ですね。ろうそく屋の主のお話は赤穂浪士と絡めたり、火事の多かった時代の鳶の日常や、改元で忙しくなる飛脚屋とか、川とともに生きる人々の橋への思い、など描かれていて興味深く、面白かったです。意地をはらなくちゃいけない時もあるし、折れてみるべき時もあるってことですよねぇ。皆だれも格好良かったなぁ。このあとは、恩田陸さんの『夏の名残の薔薇』（文藝春秋）を読もうと思ってます。山奥のクラシックなホテルで、毎秋開かれる豪華なパーティ。その年、不吉な前兆とともに、次々と変死事件が起こった。果たして犯人は…。巧妙な仕掛けで読者に挑戦する渾身の一作。どんなお話かな？

  2005年10月17日

  コメント(4)

• パワー使い切ってきました

  昨日は大好きな漫画のミニオフ会に参加してきました！主役のひとりのお誕生日を祝う、ということで美味しいケーキも頂いてきました！美味でした～。勿体ないことに、ありがたいことに、直近だった私の誕生日のプレゼントも頂いてしまって、嬉しいやら申し訳ないやら！（汗）お気遣い頂いてありがとうございました！！一杯お話して、食べて飲んで歌って楽しい時間でした～♪相変わらず挙動不審なうえに、超音痴な歌まで聴かせてしまい・・・。皆さま、心優しい方ばかりで良かった（涙）実は殿はその日、休日出勤。なので帰りに待ち合わせをしたのですが、雨が酷くてびしょぬれ。おかげで少し風邪気味です（笑）頂いたケーキを食べて元気を取り戻してきます！（笑）いろいろ書かなくてはいけない記事や、ご挨拶など滞ってますがまた後で・・・。

  2005年10月16日

  コメント(0)

• 

  近藤史恵さん『天使はモップを持って』

  今日は人に会ったり、出かけたりとやや疲れ気味。あ、結局昨日、殿の帰宅は１２時半。みごとに女房の誕生日に間に合わず（ケケケ）これで、結婚記念日事件の敵を討てます（どんな夫婦？）近藤史恵さんの『天使はモップを持って』と『モップの精は深夜に現われる』（ともにジョイノベルス）を読了。　オペレータールームに配属された梶本大介。その社内では寄妙な事件が発生する。書類紛失、保険外交員墜死、マルチ商法勧誘社員の台頭、派遣女性社員の突然の昏倒、ロッカールームの泥棒、切り裂かれた部長のぬいぐるみ、黒い液体で汚されたトイレ。オフィスを騒がす様々な“日常の謎”を女性清掃作業員のキリコがたちまちクリーンにする本格ミステリー。ビル清掃の仕事に誇りと綺麗にすることに喜びを持っているキリコ。「掃除をしていると見たくないことも見えてくる」ゴミ箱を見れば無防備なほどその人がわかり、机やトイレはその会社の状態が見えてくる。「（掃除人は）見えない、存在していない」と誰もが思っているけど、実は清掃会社の人ほど社内の実情に詳しいのかもしれない。キリコの言葉に納得。自分の掃除しなくて良い場所の使い方って、実はその人の姿が丸見えなんだぁ、と己を振り返ってしまう。気をつけなくちゃ・・・！見た目は高校生みたいに可愛いけど観察眼はするどくて、大介とともに謎を暴いていきます。「世の中はお掃除と一緒だよ。汚れたらきれいにすればいい。また、汚れちゃうかもしれないけど、また、きれいにすればいい」ってセリフがすんなりと心に入ってきました。面白かったです！あとがきに近藤さんご本人が「掃除の神様」発言をされてて、おお！「掃除の神様」がいると思っているのは皆なんだ！と（笑）掃除の神様、我が家にもお出でくださいませ！！！（必死）キリコちゃんの続編も面白かったです。部下や自分の娘とのコミュニケーションに悩む中年課長、取引先の仕事や自分の容姿にためいきをつく女性ライター、同じ事務所でつきあっていた男に二股をかけられたモデル、こんな彼らが遭遇した不可解な事件の謎を女清掃人探偵キリコが解明する本格ミステリー。そして彼女自身の家でもまた頭を悩ます出来事が…。 あなたの会社にもキリコちゃんが現われているかも（笑）近藤史恵さんのほかの作品も読んでみたいと思ってます。きっと印象が違うかも。坂岡真さんの『うぽっぽ同心十手綴り』（徳間文庫）も読了。しかし今夜は眠いので、次の機会にご紹介します。　

  2005年10月14日

  コメント(3)

• 

  自分への贈り物

  朝から何人もの方に嬉しいお祝いメールを頂いて、最高の一日の幕開けでした！ありがとうございます♪今日はご近所の奥さま方とお食事してきました。と云ってもマダムな豪勢ランチではありませんけど（笑）美味しい食事は幸せな気分になりますが、楽しい会話がはずむ時間は贅沢な気分になります。午後はお買い物へ。今夜飲み会の殿の代わりにケーキを買いに。ええ、自分の誕生日ケーキを自分で買ってきましたよ！（涙）しかも指定されたのは殿が大好きなケーキ・・・。本当に祝う気があるんでしょうか、殿？（笑）ついでに自分への贈り物（笑）として高いコーヒーと本も購入。ああ、本はしばらく買わないつもりだったのに・・・。でも好きなものを食べ、好きな本を買って、お天気同様良い日でした！さて、殿は今日中に帰ってくるでしょうか（うひひ！）近藤史恵さんの『天使はモップを持って』と『モップの精は深夜に現われる』（ともにジョイノベルス）を読了。感想は後ほど。　【本日の購入本】坂岡真『うぽっぽ同心十手綴り』（徳間書店　徳間文庫）米村圭伍『退屈姫君海を渡る』（新潮社　新潮文庫）米村圭伍『退屈姫君恋に燃える』（新潮社　新潮文庫）藤崎都『純愛ロマンチカ３』（角川書店　角川ルビー文庫）ふゆの仁子『１００＄の男』（ビブロス）　　　　

  2005年10月13日

  コメント(2)

• 

  合わない二人（笑）

  昨日はやはり殿のお供でお出かけ。出先で、殿に質問されました。殿「何か欲しいものある？」私「ん？新しいプリンター」殿「は？」私「じゃなかったら、フードプロセッサー？」殿「本当にそれが欲しいの？」私「う～ん、あとは美容液が切れてたなぁ」殿「・・・あの、誕生日のプレゼントの話なんですが」あ？ははは。とぼけた女でごめんなさい（汗）さて。殿が香納諒一さんの『幻の女』を読了しました（笑）なかなか面白いそうです。私にも読んで欲しいらしい・・・。「俺が面白いと思う本をあなたも面白いと思うか」どうか知りたいらしいです（笑）うん、そうね。私たち趣味が合わないもんね！（笑）なので私もオススメのポール・リンゼイ（リンジー）の『目撃』（講談社文庫）を殿に貸してみました。さてさて、ウチの夫婦の本の趣味は合うかどうか！？しかし、会話もかみ合わない、趣味も合わない夫婦だなぁ（笑）

  2005年10月13日

  コメント(0)

• 

  洗濯日和、散歩日和

  久々のお天気です！たまった（どころか、たまりきった）お洗濯物を干して、図書館に行ってきました。ふらふら歩くのにもってこいの日です。こんなとき、お仕事されている方の苦労を考えます。折角のお休みにお天気が悪くては、洗濯するのもお出かけするのも大変ですよね。我が家も以前は共働きで、週末は家事と買い物で潰れてたっけ（笑）さて、今日の図書館は大当たり。借りたい本が棚にあって満足して帰ってきました。といっても、宮部みゆきさんは相変わらず貸し出し中ばかりでしたが（涙）で、どなたか読んだことのない作家さんを借りようと思って、以前から気になっていた西尾維新さんを探したのですが、１作目の「クビキリサイクル」がなくて断念。ムキー！代わりと云っては失礼です（汗）が、やはり気になっていた近藤史恵さんを借りてきました。たしか歌舞伎ものなど書かれるのですよね？ですが、今回はライトノベルからチャレンジ。折角沢山の本を借りてきましたが、今日は殿が午前中通院なので、午後からお出かけを強要されそうで読めないかも。そういえば、殿が読んでいた本↓ですが。もうすぐ読み終わるそうです（笑）ひと月かかったようですが、本人が「面白い！」と満足しているようなので良かったです。あとで貸してもらおう！香納諒一さん『幻の女』【本日の借入本】山本一力『蒼龍』（文藝春秋）山本一力『辰巳八景』（新潮社）恩田陸『夏の名残の薔薇』（文藝春秋）近藤史恵『天使はモップを持って』（実業之日本社　ジョイノベルス）近藤史恵『モップの精は深夜に現われる』（実業之日本社　ジョイノベルス）畠中恵『とっても不幸な幸運』（双葉社）東野圭吾『手紙』（毎日新聞社）　　　　　　

  2005年10月12日

  コメント(0)

• 

  大沢在昌さん『帰ってきたアルバイト探偵』

  大沢在昌さんの『帰ってきたアルバイト探偵』（講談社）を読了。　我が親父・冴木涼介は、東京・六本木に事務所を構える私立探偵。だが実際はずぼらで頼りがいゼロ、そのうえ女好きという、まったくの不良中年、アパートの大家さん・圭子ママの特別優遇で健気に生きてる僕・隆が、適度な不良高校生なのは仕方がない。でもそんな不良オヤジは元内閣調査室勤務。オチコボレ親子探偵、冴木涼介・隆の二人は自分から事件に飛び込んでいったり、内閣調査室副室長から依頼を受けたりと忙しい。今回は中国マフィアとの関わりから、武器商人の「お土産」にまつわる超物騒なお話に巻き込まれてしまう二人です。久しぶりの隆くんです。相変わらず、ヤクザにマフィアに、テロ集団やどこかの国の情報部と闘ってます（笑）というか、学校行きなさい！高校４年生！（笑）そして変わらず親子とも女の子に弱い！今回も、冴木パパこと涼介さんの飛びぬけた度胸ぶりが光ってます。でも私、実は・・・島津さん（内閣調査室副室長）も好きなんです（笑）今回も吹っ飛んだ内容で楽しめました。アルバイト探偵シリーズ↓（すべて講談社）『アルバイト探偵（アイ）』『アルバイト探偵調毒師を捜せ』『女王陛下のアルバイト探偵（アイ）』『不思議の国のアルバイト探偵（アイ）』『アルバイト探偵拷問遊園地』さて。これで図書館で借りていた本は読み終わりました。早く返してこようと思います。追記ＷＯＷＯＷで１１月１３日にドラマ放映されるそうです。ＣＡＳＴは、主人公の探偵冴木涼介には椎名桔平さん、リュウ役には石田卓也さん、謎の美女・モニーク役には土屋アンナさんだそうです。ＣＳＩ：マイアミとかコールドケースとか、気になる海外ドラマも放映しているし、会員になろうかなぁ（笑）

  2005年10月11日

  コメント(2)

• 

  まさしく雑記（笑）

  ＴＶで日本語のテスト番組が流行っているようですね。私もいくつか挑戦してみましたが、結果はトホホでした（涙）漢字の読みはなんとかなっても誤用が多い。「本を読むのが好き」なんて大きい声では云えなくなりそうです（汗）たまたまお邪魔しているサイトさんを見ていなかったらもっと間違えていたと思う。「言葉の誤用」さん。ためになります。（本当のサイト名はstars cafeさんです）私の記事でも間違った言葉があったらご指摘ください～！（涙）今日は倖田來未さんの「Ｂｅｓｔ」をＰＣに落としてました。いい声ですねぇ。しかもダンスもすっごく素敵！以前、好きな歌手にいつて書いたように私は少しだけ声にクセのある人が好みです。「real Emotion」や「１０００の言葉」はＦＦＸ－２の曲ですが、殿などは「やっぱりユウナが出てないと・・・」と呟いてました。オタクめ！（笑）↓コレはＤＶＤつき　　　　いまさらなＦＦＸとＸ－２（笑）　ああ、ＲＰＧしたい～！えふわん近頃、めっきりＦ１のお話を書いてませんね。・・・だってずっとフェラーリが勝てないから（涙）昨日の日本グランプリは辛かった！あやうく殿（アンチフェラーリ）と喧嘩するところでした（笑）でも、十年前だってちっとも勝てなかったんだし、この５年が良すぎたんだよね。と己をなぐさめてみる（笑）うわ、今日は本当に雑記です（汗）明日からピーター・ラヴゼイ『猟犬クラブ』を読もうかと思ってます。５８０ページ。重い（涙）

  2005年10月10日

  コメント(0)

• 

  宇江佐真理さん『玄冶店の女』

  宇江佐真理さんの『玄冶店の女』（幻冬舎）を読了。江戸・日本橋に「玄冶店」と呼ばれる狭い路地があった。黒板塀に囲まれた妾宅が並ぶその一角で、元・花魁のお玉は小間物屋「糸玉」を営んでいる。そこには小粋だが懸命に生きている女たちが出入りしていた。「糸玉」の暖簾をくぐる人々の切なくて心温まる八つの物語。大店の旦那と縁を切り、分を超えた恋に気持ちのざわめく、「糸玉」の女主人・お玉。辰巳芸者は粋が命、癇に障れば深川仕込みの啖呵が弾ける、お喜代。芸妓屋「志の田」に将来を託された、おちゃっぴいな跡取り娘、小梅。見た目は派手だが、旦那と間夫の間で揺れ続ける情の深い女、お花。誰もが皆、日陰の身。幼い小梅の父親も別に女房がいた人。妾奉公をするのは、借金や病気の親がいたりする女性がほとんど。頼みの旦那の心が変われば、身内もないような女は途端に路頭に迷うのですねぇ。親のために身を売るのが親孝行だと思われていた時代。そのくせ「元は女郎だった」「妾だった」といつまでも云われる。そんな彼女たちの、変わり行く環境のなかで選ぶ、それぞれの道に涙が出てしまいます。うう～、この本も泣きました！嬉しい思い、寂しい気持ち、好きな人を亡くすつらさ。本当に人の子持ちの揺れ動くさまを書かれるのが上手な方です。気がつくと、するりするりと涙が出てました。お玉は本当に優しい女性でしたし、芸者のお喜代の啖呵にはしびれます！なんとか皆、後悔のないように幸せになって欲しいと思いました。

  2005年10月10日

  コメント(0)

• 

  飯野笙子さんの縁切り屋話

  最近すっかり時代小説ばかりになってしまいましたね（笑）さて。宇江佐真理さん『深川恋物語』（集英社）これは、読んでました～（涙）そうだよ、下駄好きなおけいちゃんのお話も女絵師のお話も覚えてました（涙）どれもいいお話ばかりなので、未読の方は是非読んでくださいませ！！飯野笙子さんの『いとま化粧』（廣済堂文庫）と『洲崎心中』（廣済堂文庫）　こちらはシリーズものです。藤原緋沙子さんの「隅田川御用帳」シリーズと同じ「縁切り」がテーマになっているお話です。「隅田川御用帳」では前将軍の側室や元老中などの後ろ盾を持つ公事宿ということで、正式な離縁をさせるお話でした。今回の『いとま化粧』と『洲崎心中』ではただの料理茶屋の女将お美禰が、わずかな報酬を貰って、店の番頭、知り合いの元役者で化粧師などと謀って男女の縁を切る。つまり大っぴらにせずに別れさせる、なんて云うか、仕置き人？（笑）のような感じです。お美禰の亡父が開いていた剣術道場の弟子であった北町奉行所与力は、多少は手を貸すことがあっても助言のみで、後ろ盾というほどでもないですし、藤原緋沙子さんのお話とは違ったテイストで読めます。ＮＨＫなどの時代劇ドラマなどで見てみたいかも。図書館で借りた本、宇江佐真理さんの『玄冶店の女』（幻冬舎）と大沢在昌『帰ってきたアルバイト探偵』（講談社）を早く読んで、次はミステリを読みたいと思ってます。　

  2005年10月09日

  コメント(2)

• 

  山本一力さん『損料屋喜八郎始末控え』

  山本一力さんの『損料屋喜八郎始末控え』（文春文庫）を読了。上司の不始末の責めを負って同心の職を辞し、刀を捨てた喜八郎。庶民相手に鍋釜や小銭を貸す損料屋に身をやつし、与力の秋山や深川のいなせな仲間たちと力を合わせ、巨利を貪る札差たちと渡り合う。田沼バブルのはじけた江戸で繰り広げられる息詰まる頭脳戦。４編のお話からなるこのお話ですが、面白い！旗本や御家人などの棒給である切米を、庶民に売る仲立ちをする札差は武家に対する金貸しで冨を築いていく。そんな札差の一軒、米屋は店じまいを決意する。先代と違ってまったく家業に向いていない主のかわりに、喜八郎が後始末を買ってでることになった。それは先代米屋政八と喜八郎の約束だった。米屋の持つ金や札差株が欲しい伊勢屋や笠倉屋などの大きな札差と、頭脳戦では負けていない喜八郎の駆け引きが見もの。喜八郎はどこか淡々とした印象のある男ですが、先代米屋に対する恩義を忘れず、元の上役である秋山を助けるいい男です。でも私は、実は敵役でもある伊勢屋も結構好き。金に商売に厳しく、いつでも商売敵をけ落としてやろうと強欲で傲慢な男のようでも、別の一面を見せたりもする。札差差配の与力秋山もそう。お勤めに従いながらも、己の棄捐令（武家の借金棒引き）の思案のせいで江戸中が不景気になっていく姿に胸を痛めるところとか。皆いろんな一面を持っていて、人間臭くていいのです。良い本でした！こんどは『蒼龍』（文春文庫）と、喜八郎の続編『赤絵の桜』（文藝春秋）も探してみたいと思ってます。『辰巳八景』（新潮社）も気になってます。　　さて。次は何を読もうか、思案中。ジェームズ・アンダースン『殺意の団欒』（文春文庫）ピーター・ラヴゼイ『猟犬クラブ』（ハヤカワ文庫）横山秀夫『半落ち』（講談社文庫）貫井徳郎『慟哭』（創元推理文庫）大沢在昌『帰ってきたアルバイト探偵』（講談社）逢坂剛『じぶくり伝兵衛　重蔵始末』（講談社文庫）宇江佐真理『深川恋物語』（集英社）宇江佐真理『玄冶店の女』（幻冬舎）飯野笙子『いとま化粧』（廣済堂文庫）飯野笙子『洲崎心中』（廣済堂文庫）　　　　　　手近にあった積本だけで、こんなにある・・・。ははは、はぁ。

  2005年10月08日

  コメント(0)

• 

  箪笥のこやし

  山本一力さんの『損料屋喜八郎始末控え』（文春文庫）を読み始めました。先が読みたくなる本です。ところで。ここ最近、くっきりピーカンのお日様が見れずマジに困っております。というのもこの時期は毎年、和服の陰干しをしているのです。実家ならば座敷に物干し竿を渡していっぺんに終わるのですが、我が家ではムリ！マンションの和室には鴨居なんてないうえに、衣桁なんて立派なものがないので、どうにかドアにフックをかけて一枚ずつ陰干しするしかないのです。ところがこの陽気。暑い日では、たたむときに手に汗をかきますし、雨では余計にカビがつきます。だから十月の秋晴れが一番いいのに。まいった～（涙）とりあえず帯だけはハンガーにつるして干したのですケド・・・。はぁ。何故私は着もしない着物に手間をかけているのでしょう（涙）ここ最近手を通したのなんて、喪服と紬くらいです。着物好きなんですけど、なかなか着る機会がありません。小さいころ十年ほど日本舞踊を習っていたのと、母親が和服好きなので枚数だけはあるのですが。一度も手を通していない訪問着とかって、このまま歳をとったら着れないじゃん！？（ガーン！）茶道とか習い事でもしようか？でも今度は着物が足らないってことになりそう（笑）ある日、仕事を終えて家に帰ると母親が一言。母「あなたに帯を買ってあげたよ」私「え？ありがとう！」母「頭金は払っておいたから、残りは払っておきなさい」私「・・・へ？」ママン、私は自分で見ても選んでもいない帯にボーナスつぎ込まなくてはいけないのですか？と呆然とさせられた帯が右です（涙）左の帯は母親の形見です。怖くていくらか聞けなかった・・・。ぴかぴかしているのはどちらも礼装用だから（苦笑）いつか締める日がくるといいなぁ。

  2005年10月07日

  コメント(2)

• 

  倉知淳さん『猫丸先輩の推測』

  昨日の夕方、殿からメールが届きました。「先に謝っておきます。あなたの誕生日に客先上司から飲みに誘われました。断れません」うわーーーん！！！大事な女房の誕生日に飲みにいくぅ？ああん？酷いっすーー。と帰宅した殿に泣きマネしたところ、おそるおそるという感じで聞かれました。殿「何が目的だ。何が欲しいか云ってみろ」私「・・・（ニヤリ）」面白い。これでしばらくは遊べそうです。もはや誕生日なんて嬉しいものでもなく、２５歳を過ぎてから歳を数えることを止めた私。たまに年齢を聞かれて本気で思い出せないときがあります（汗）本以外の物欲もないに等しいので、ちょっとした意地悪です。というか結婚記念日の借りを返した気分です（笑）ひひ！倉知淳さんの『猫丸先輩の推測』（講談社文庫）を読了。猫丸先輩の推理を聞くと、「おお！」といつも感心してしまいます。いや失礼、推理ではなく「推測」でしたね！（笑）が。じゃあ、本当に身近に猫丸先輩がいたら嬉しいか？と聞かれれば「いや、それは・・・」と言葉を濁す気がする（笑）だって説教されて意地悪されてあげくにたかられる後輩のようなタイプだから、私（笑）文庫版には加納朋子さんの楽しい解説が付いていてお買い得感アリ！加納さんもおっしゃっているとおり、各タイトルにもお遊びがあって面白い本でした！ああ、「猫丸先輩の空論」も早く文庫になってくれないものかと思います（ビンボー人のつぶやき）ちなみに↓猫丸先輩シリーズ『日曜の夜は出たくない』『過ぎ行く風はみどり色』『幻獣遁走曲』（以上、東京創元社）『猫丸先輩の推測』『猫丸先輩の空論』（以上、講談社）すみません。自信がないので（汗）間違っていたり足らなかったら教えてください。　　　東京創元社のカバーは雰囲気があって素敵です。講談社の猫丸先輩像はイラストのせいか毒気が抜けててカワイイですね（笑）さて、今日もまたこれから殿を起こさなくてはなりません。はふー。

  2005年10月07日

  コメント(4)

• 

  反省中！

  昨日は近所の友人宅へお邪魔してきたのですが、我が家に帰ってその雑然とした部屋に反省。だって彼女のお宅はまるでモデルハウスのように綺麗だったのですよ～。・・・呼べない。こんな家じゃ人は呼べない（涙）つくづくと己のぐうたらぶりを感じました。この整理整頓能力のなさはなんだろう？もはや病気、いや脳に障害でもあるじゃないかと・・・。←ずぼらな性格からの逃避というかモロ言い訳なんとか頑張って綺麗にします！！ということで、しばらく本の購入も控えようかな～と思ってます。一番場所を取ってますからねぇ。積本も沢山あるし、先月は浪費しすぎたし（涙）あ！でも今月はアーロン・エルキンズの新刊がっ！！！・・・もちろん買うさ！！（舌の根も乾かぬうちに・・・）そうだ、スケルトン探偵ギデオンも読み直そう！アーロン・エルキンズのスケルトン探偵ギデオン・オリヴァーシリーズ。現在９作品です。こちらは新装版↓どちらも早川書房　シリーズに興味を持たれた方は本棚・海外ミステリのＥをご覧になってください。ところで何でこんな時間に更新？と思われますよね。実はこれから殿を起こさなくてはいけないのです～（涙）殿「朝、早く起きて仕事をひとつ終わらせたいから起こして」私「何時？」殿「５時！」そのとき、時計は針は１時を刺してました。・・・私に寝るなってコトかよ、殿！！！（涙）一度眠ると４時間で起きるなんて私には出来ない・・・（笑）というわけでガサゴソとお片付けもしてます。まぁ、殿は昨日も会社で徹夜だったし、私は昼間に睡眠をとればいいだけなんですが。仕事を辞めても、私の体調がガタガタなのはきっと殿のせい（笑）

  2005年10月06日

  コメント(2)

• 

  加納朋子さんの『ななつのこものがたり』

  途中まで読んでいた本を置いて、加納朋子さんの『ななつのこものがたり』（東京創元社）を読了。菊池健さんの絵がとっても綺麗でした！色合いもはやても猫たちもスイカのおばけ（笑）も！猫の子のお話「ななつのこ」ではちょっとうるうるしてしまいました（笑）単純に「ななつのこ」としての絵本ではなく、お母さんが子供の寝しなに「ななつのこ」のお話をするかたちで、描かれてます。言葉の端々に子に対する愛情に溢れていて、素敵です。そして文章の中、絵の中にも嬉しいサプライズが！なるほど！佐伯綾乃の「ななつのこ」ではなく、加納朋子の「ななつのこ」なのだ、と（笑）『ななつのこ』ファンならば是非、機会を見つけて読んでください！オススメです！！『ななつのこものがたり』は以下、駒子シリーズをお読みになってからの方が楽しめると思います。加納朋子さんを未読の方は、ぜひ図書館などで一度読んでみてください。『ななつのこ』表紙に惹かれて手にした『ななつのこ』にぞっこん惚れ込んだ駒子は、ファンレターを書こうと思い立つ。わが町のトピック＜スイカジュース事件＞をそこはかとなく綴ったとこと、意外にも作家本人から返事が。しかも、例の事件に客観的な光を当て、ものの見事に実像を浮かび上がらせる内容だった－。こうして始まった手紙の往復が、駒子の賑わしい毎日に新たな彩りを添えていく。『魔法飛行』もっと気楽に考えればいいじゃないか。手紙で近況報告するくらいの気持ちでね－という言葉に後押しされ、物語を書き始めた駒子。妙なる振る舞いをする＜茜さん＞のこと、噂の幽霊を実地検証した顛末、受付嬢に売り子に奮闘した学園祭、クリスマス・イヴの迷える仔羊・・・・・・身近な出来事を掬いあげていく駒子の許へ届いた便りには、感想と共に、物語が投げかける「？」への明快な答えが！『スペース』「ななつのこ」「魔法飛行」の駒子シリーズ第３弾。瀬尾さんに会った駒子はある手紙を渡します。その手紙に隠された秘密とは？「スペース」「バック・スペース」の二篇収録私もまた、もう一度全部読み直したいと思ってます。・・・あ。『猫丸先輩の推論』が途中だ。ごめんなさい、猫丸先輩！

  2005年10月05日

  コメント(7)

• 

  商売の心

  加納朋子さんの『ななつのこものがたり』（東京創元社）が近くのどの書店にもなくて、ネットで購入。届きました！うひひ。『ななつのこ』と並べてこれから読みます！！ところで、今回この本などをネットで注文したところ、翌日に電話が。「ご注文頂いた本ですが、メールで本日宅配便に出したとご連絡したのですが、手違いで明日の発送になります。大変申し訳ありません」というような腰の低い丁重な連絡でした。あげくに送料と手数料をサービスします、と改めてメールも。あわわ。かえってこちらが恐縮！田舎に住んでいると、大きな書店までの交通費を考えればネット注文の方が安上がりなので利用しているのに（汗）しかも一日遅れても、迷惑してない女だし（笑）あげくにＢＬまで頼んでるしっ～！（恥）こんな時、やはりメールだけではなく電話でも連絡してくれると、印象がいいですねぇ。また利用しようと思うもの（笑）私的には料金サービスより、電話の方がポイント高し！これが商売なのですねぇ。さすが名のあるお店。と商人の心を感じた日です（なんのこっちゃ）【本日の購入本】飯野笙子『いとま化粧』（廣済堂　廣済堂文庫）飯野笙子『洲崎心中』（廣済堂　廣済堂文庫）火崎勇『恋に酔っても』（幻冬舎　リンクス）水壬楓子『ムーンリット・プレシャス』（幻冬舎　リンクス）加納朋子『ななつのこものがたり』（東京創元社）------------------------------------------バリ島でのテロ。友人がよく暇を見つけてはバリ行くので慌てて連絡取りました。おかげさまで無事でした。ただ「良かった」とは言い切れません。沢山の犠牲者が出たのですから。

  2005年10月04日

  コメント(0)

• 

  吉原理恵子さん『臨界点　子供の領分ハイパー２』

  ＢＬがお嫌いな方はこの記事をスルーしてくださいませ。吉原理恵子さん『臨界点　子供の領分ハイパー２』（角川書店　角川ルビー文庫）を読了。蓮見高校の体育祭で茅野家三男・大地が、広海の因縁の相手・日比野と鉢合わせたことにより、新たな事態が動き始めた。折しも高校サッカーの地区予選の会場を訪れた広海は、幼い頃の仲間達と再会するが……。 ああ、また買ってしまった・・・（涙）いつになったらこの罠から抜け出せるのかしら（笑）今回は夏の日の休日。広海が高校サッカーの地区予選を見に行くお話です。（ってミもフタもない説明だ・・・）前回『分岐点』で広海が、サッカーを辞める原因になった一人、日比野に絡まれたことで、影でいろいろ気遣ってくれた青木を訪ねます。そこで懐かしい出会いとまたも新たな火種も拾ってきちゃった広海くん。うーむ。話が動き出したようです（笑）今回の目玉は元ランチャーズのチームメイト緒方＆高坂でしょう！「あとで――泣かすぞ？」って！！！できてんのー！？あんたたちー！！！おばちゃん大興奮！（笑）まぁ、こんなセリフで盛り上がるほど、今回も色はありません。と、ここで、このシリーズの説明を。茅野家長男、陽一は容姿端麗。秀才でスポーツ（弓道）もできる。口八丁な美貌のカリスマ。新興宗教の教祖になればいいとまで云われる男。欠点は寝起きの極悪さと広海に対する盲愛ぶり。茅野家三男、大地は無愛想で無口で傍若無人。幼少のころは病弱だったが、今やバスケットで鍛えた大男。広海が大好きなのだが表現がへたくそなうえお兄ちゃん子の広海ゆえに報われてない。なので天敵は陽一。そして、主役の茅野家次男、広海。小さいころからやんちゃで、曲がったことが嫌いな俺様。「有言実行」がモットーで負けず嫌いのため、敵を作りやすい。昔から「お兄ちゃんはスゴイ！」の刷り込みで陽一にはまったく敵わない。つねに構い倒され気味。甘え気味。大地には「弟のクセに生意気！」と常に取っ組み合いの喧嘩でコミュニケーションをとっている。昔から何かとトラブルメーカーな広海と、溺愛する兄弟、友人たちのお話です。ＢＬ度、ほぼゼロ（笑）ＣＤは聴いたことないのですが、面白いのかなぁ。足掛け１０年。１１冊目。とりあえず、お話の進展を期待します・・・。以下、発行順。興味のある方は探してみてください。子供（ガキ）の領分（act．1）子供（ガキ）の領分（act．2）子供（ガキ）の領分（act．3）広海君のゆううつ　　　　　

  2005年10月04日

  コメント(4)

• 

  宮本昌孝さん『夏雲あがれ』

  宮本昌孝さん『夏雲あがれ』下巻（集英社　集英社文庫）と藤原緋沙子さんの『遠花火　見届け人秋月伊織事件帖』（講談社　講談社文庫）、逢坂剛さんの『重蔵始末』（講談社　講談社文庫）と続けざまに読了。宮本昌孝さん『夏雲あがれ』（集英社）　　東海の小藩で青春を送る筧新吾、花山太郎左衛門、曽根仙之助の三人の青年武士たち。厳格な身分社会の中で、立場や家格の違いをこえて、かたい友情に結ばれた三人だったが、彼等にもやがてそれぞれの道へ進むべき時が訪れる。藩命を受けて江戸へ向かった彼等に、藩をわがものにしようと企む蟠竜公の陰謀が牙をむく―。若き侍たちの旅立ちと胸のすく活躍を描く、青春時代小説の傑作。前回読んだ『藩校早春賦』の５年後のお話です。それぞれに成長した３人。曽根仙之助は参勤のお供として、花山太郎左衛門は将軍台覧の武術大会に藩の代表として推挙され同じく江戸に行くことに。一人藩に残されることになった筧新吾は、取り残される寂しさを味わう。そんなとき、藩主の傳役をつとめた鉢谷十太夫が襲われる。彼を助けた新吾はその奇襲の裏にまたもや藩主の叔父蟠竜公の陰謀があることを知る。藩内でことを探ろうとしていた新吾に急遽江戸行きが申し渡された。太郎左衛門が吉原で喧嘩して謹慎。代わりに武術大会に出ることになったのだ。藩内に気がかりを残しながらも江戸へ来た新吾は、そこにも蟠竜公の陰謀の影を見つける。もうねぇ。新吾のまっすぐで綺麗な気性がいい。だから沢山の人を惹きつけるわけです。花魁や荒くれの吉原衆まで。藩内の誰が見方で誰が敵方なのか判らない中で、３人力を合わせて探っていくわけですが、いつまでたっても変わらぬ友情にほろりとして、彼らの成長に目を細めてしまう。今回の騒動で、また少し人として大きくなった新吾のこれからが読んでみたいところです。面白かった！！オススメです！単行本　　文庫本　　逢坂剛さんは続きの『じぶくり伝兵衛　重蔵始末』（講談社　講談社文庫）を読み終わってから感想を書くつもりです。火盗改めの与力の話です。でも時代物が続いているので、ここらへんで一休み。倉知淳さんの『猫丸先輩の推測』（講談社　講談社文庫）を読もうかと思ってます。

  2005年10月03日

  コメント(0)

• 

  なにごともなくまったり

  お日様は相変わらずの日差しですが、風が秋らしい柔らかさになってきました。我が家の前の金木犀の垣根からはいい香がし始めてます。今年もあと３ヶ月ですね。今日は殿は床屋へ、私は図書館へ。まったり休日です（笑）干した布団の上で読書。いい秋の日の過ごし方です。ちょっと内容が寂しい（笑）ので買った本や借りた本の画像をＵＰ。今週もどうやら時代物週間！　　　　　　【本日の購入本】藤原緋沙子『遠花火　見届け人秋月伊織事件帖』（講談社　講談社文庫）宮本昌孝『夏雲あがれ』下（集英社　集英社文庫）逢坂剛『重蔵始末』（講談社　講談社文庫）逢坂剛『じぶくり伝兵衛　重蔵始末』（講談社　講談社文庫）吉原理恵子『臨界点　子供の領分ハイパー２』（角川書店　角川ルビー文庫）【本日の借入本】大沢在昌『帰ってきたアルバイト探偵』（講談社）宇江佐真理『深川恋物語』（集英社）宇江佐真理『玄冶店の女』（幻冬舎）　

  2005年10月02日

  コメント(0)

• 

  畠中恵さんの『百万の手』

  畠中恵さんの『百万の手』（東京創元社）を読了。音村夏貴は時々過呼吸の発作に見舞われる中学生。親友正哉の家が火事になり、彼が焼死した。両親を助けようと夏貴の目の前で燃えさかる火のなかに飛び込んでいったのだ。不審火だった。嘆き悲しむ夏貴の耳に親友の声が聞こえてきた。彼の遺した携帯から。そして画面には死んだはずの彼の顔が…。不審火の真相を調べてほしいと彼は言う。家のなかに火の気はなかったし、消火活動も終盤に近づいて、なお激しく燃え上がった不可解な火事だった。放火なのか？なぜ正哉と彼の両親は死ななければならなかったのか？携帯から語りかける友人との二人三脚で、夏貴が探り出した驚愕の真相は…？畠中恵、初の現代小説。ファンタスティック・ミステリ。ううん。怖いお話でした。といってもオカルトではありません。『しゃばけ』の若だんなシリーズよりも、深く暗い問題提起がされているようでした。ありえない話じゃないところが怖いんです。母子家庭の夏貴は、思春期になってからの母親の過干渉によって、過呼吸の発作がたびたび出るようになる。そんなときは親友の正哉と話すことで自分を落ち着かせていた夏貴だったが、ある日その正哉が目の前で死んでしまう。目の前で大事な人を助けられなかった思いと、正哉本人からの頼みで放火の真相をさぐる夏貴が探し当てたのは恐ろしい秘密だった。自分の心がその怖さで壊れそうになる中で、義理の父親となる東とともに夏貴は「普通に生きる」ことを願う。この本は正直、私にはキツイ内容でした。ここに出てくる家族の気持ちがすごくわかるから。欲しくて、辛くて、縋るような思い。もちろん、私はきっとこういうことはしないでしょうが。人間って先へ先へと進歩を求め、あらゆる欲望が尽きない生き物です。「代替の誘惑」っていう夏貴の云う怖いことが現実にならないように願います。ところで、途中から正哉が出なくなってしまい、ちょっと、むむ。二人三脚じゃなかったっけ？（笑）まぁ代わりに義理の父（予定）が相棒となってくれてますが。たぶん同世代の正哉では、夏貴を支えることは出来なかったと思うので仕方がないかもしれません。あと、正哉も「そう」だったのか疑問も残りました。違うよねぇ？←誰に聞いてる？（笑）わー、ネタバレしないように感想を書くのは難しい（涙）畠中さんの作品を読むと「日々、一生懸命生きなさい。必要ない人間なんていないんだよ」と語られるような気がします。

  2005年10月01日

  コメント(0)

• 

  ネコ好きに捧げるミステリー

  今日は友人が訪ねてきて、たっぷりとおしゃべり三昧でした。久しぶりに会って、第一声が「お互い老けたねぇ」（笑）話しているウチに時間が１０年くらい戻ってしまいました。楽しかった！さて、アンソロジー『ネコ好きに捧げるミステリー』（光文社文庫）そしてキャロリン・Ｇ・ハートの『チャリティー・バザーの殺人』（ハヤカワミステリアス文庫）と続けざまに読み終わりました。ちなみに『ネコ好きに捧げるミステリー』の作品「替え玉」パトリシア・モイーズ「猫の子」ヘンリー・スレッサー「灰色の猫」ジョイス・ハリントン「ウェブスター物語」Ｐ・Ｇ・ウッドハウス「猫で殺す」メアリ・リード「ラヴェラーが行く」Ｊ・Ｖ・Ｄ・ウェテリンク「八時三十分の幽霊」リリアン・ジャクスン・ブラウン「彼はあたしのもの」ステラ・ホワイトロー「キプロス猫」ドロシー・Ｌ・セイヤーズ「猫の重罪」Ｌ・Ｊ・リトゲ「ネコにヴァイオリン」エドワード・Ｄ・ホック「老友モリー」クラーク・ハワード猫好きにはニンマリするエピソードとか反対に許せない行為とか、いろいろありました。ファンタジー？と思う作品もあったり。猫の不思議な行動や懐いたり懐かなかったりするところが、好き嫌いの分かれ目なのでしょうが、猫にとっては迷惑な話です。結局は対する人間次第なのですよねぇ。「替え玉」と「猫で殺す」は完全犯罪を目論む夫のお話で面白かったです。「老友モリー」は老人と青年の不思議な友情が良かった。ミステリとしては「ネコのヴァイオリン」が一番かな？猫は出てませんが（笑）今日から畠中恵さんの『百万の手』（東京創元社）を読もうと思ってます。ふう。どうにか借りてきた本を読み終わりそうです。ところで。図書券が発行停止になりましたね。発行済みの券は無期限で使用できるようなので安心ですが（笑）図書カードにすべて切り替わるとか。きっとこれからはテレカの代わりに綺麗なデザインが増えるでしょうね。明日は加納朋子さんの本を探してみたいと思ってます。

  2005年09月30日

  コメント(0)

• 

  昔は遠くになりにけり・・・

  あっというまに宮本昌孝さんの『夏雲あがれ』の上巻を読んでしまい、下巻を読みたくて悶えているたばさです。しかし、３０日まで書店に行くのは堪えてます。だって加納朋子さんの『ななつのこものがたり』買わないといけないし（笑）ガマン、ガマン！ちょっと時代小説週間はお休みして、図書館からの借り入れ本を先に読むことにします。『ネコ好きに捧げるミステリー』（光文社文庫）短編１２作品のアンソロジーです。ちょっと少女まんがのお話を。先日書店に行ったとき、青池保子さんの『エロイカより愛をこめて』の３２巻が平台にあって「どっひゃー！」と心の中で叫びました！エーベルバッハ少佐・・・あなたが好きでした（笑）しかし東西冷戦とか鉄のカーテンとか、いまのお嬢様方はご存知なのか？（笑）だって７０年代だもんねぇ。雑誌「プリンセス」もあるんですねぇ。一時期見かけなくなったように思うのですが？（気のせい？）秋田書店のＨＰは懐かしい名前ばかり並んでました。中山星香さんの『妖精国の王子』なんて５１巻！細川智栄子さんの『王家の紋章』も５０巻！続いてたんだ・・・。あしべゆうほさんの『悪魔の花嫁』とか『クリスタル・ドラゴン』とかってどうなったの？？気になるけど、１０巻以上になると買うのを躊躇います（笑）　　　昔の少女まんがで、今も手元にあるのは、くらもちふさこさんと山本鈴美香さん、陸奥Ａ子さんと山下和美さんくらいかなぁ。槇村さとるさんと大和和紀さんの本は一体どこに・・・（涙）ああっ！思い出した！山本鈴美香さん、どうかまんが描いてください。というより『七つの黄金郷』の続きをっ・・・・！（懇願）私はマーガレットにプリンセス派でした。たまにりぼん、ＬａＬａと花とゆめ（笑）なかよし、フレンドはほとんど読んでなかったなぁ。あー、歳バレバレですね（笑）書店の平台で、遠い少女時代に思いをはせました。ホント、遠いよ（涙）

  2005年09月28日

  コメント(2)

• 

  宮本昌孝さんの『藩校早春賦』

  宮本昌孝さん『藩校早春賦』（集英社）を読了。単行本　　文庫本　　時は江戸時代後期、泰平の世の黄昏。東海のとある小藩に藩校が設立されることになった。その学校の剣術教授方を決するために、藩を代表する二つの道場の門弟たちが御前仕合にのぞむのだが…。藩校を舞台に、厳しい階級社会の中で権力闘争や陰謀に巻き込まれながらも、あつい友情を育む三人の少年剣士たちの成長をさわやかに描く青春時代小説の傑作。どんな時代にも、輝く少年たちがいた―。 江戸幕府の覇権も盛りを過ぎた時代、東海の三万石の小藩の住む、３人の侍の子たちのお話です。筧新吾は徒組三十石の三男坊。出来すぎの長兄となまけものでも憎めない次兄がいるせいか子供ながらに気遣いができる聡い１７歳。花山太郎左衛門は同じ徒組三十石の長男だが、身体も大きく力もあって剣の腕はいいが、どうにも知恵は弟にも負ける。直情型で食いしん坊。曽根仙之助は馬廻組百二十石の嫡男。女ばかりの家で育ったせいか頭はいいし、藩内の噂にも通じているが剣はいまいち。けれども心ねはとても優しい。喧嘩がもとで同じ道場に通うことになった３人。ともに剣を学び、身分を越えて友情を育んでいる。そんな中、藩に藩校ができ３人は通いはじめるのだが、道場同士の確執や藩内の陰謀に巻き込まれたり、ほのかな恋心に気づいたり。米村圭伍さんの『風流冷飯伝』『退屈姫君伝』（新潮文庫）で書かれる、貧乏を知恵で乗り切る小藩をちょっと思い出しました。新吾が主役なのですが、いろいろな大人たちの生き様を間近で見たり知ったりすることで、気持ちいいほどまっすぐに成長していく姿がいいなぁ、と。武士だからこそ、悪を断罪し、身分や己が分ゆえに耐え、せめて己のできることをしようとする。良さも辛さも噛み締めてながら少年から青年へと育っていく。それに３人の友情がとてもいい。誰かに何かがあれば、知恵を、力をもって助けにいく。久々に気分がさわやかになりました！これで心置きなく『夏雲あがれ』を読もう！ってその前に下巻を買いにいかなくちゃ～（涙）単行本　　文庫版（上下）　　　東海の小藩で青春を送る筧新吾、花山太郎左衛門、曽根仙之助の三人の青年武士たち。厳格な身分社会の中で、立場や家格の違いをこえて、かたい友情に結ばれた三人だったが、彼等にもやがてそれぞれの道へ進むべき時が訪れる。藩命を受けて江戸へ向かった彼等に、藩をわがものにしようと企む蟠竜公の陰謀が牙をむく―。若き侍たちの旅立ちと胸のすく活躍を描く、青春時代小説の傑作。米村圭伍さんの面白い本、風見藩とめだか姫の活躍はこちら　　　　新刊出てたことを今知った・・・。これも借りにいかねば！

  2005年09月28日

  コメント(0)

• 

  なんともさわやか

  藤原緋沙子さんの「隅田川御用帳」シリーズは８冊目で一旦終了しました。１０冊目まで出版されてますが、まずは図書館の本を読んでしまわないと、思いまして。宮本昌孝さんの『藩校早春賦』（集英社）を読んでます。もともとは書店で見つけた文庫本『夏雲あがれ』の上巻を手に取ったのがきっかけ。新刊の平台にポツリとこの本１冊だけが置き去りにされていて、台を見回しても、棚を探しても下巻がありません。もちろん上巻もその一冊かぎり。ちょっと立読みしてみると面白く、購入。本腰を入れて読み始めると、前作に『藩校早春賦』があると知って図書館で借りてきたのです。江戸幕府の覇権も盛りを過ぎた時代、東海の三万石の小藩の住む、３人の侍の子たちのお話です。いろいろな事件や人と出会うことで成長していく３人の友情がとてもいい。まだ半分ほどなので、読み終わったら感想をＵＰしたいと思ってます。単行本　　文庫本　　時は江戸時代後期、泰平の世の黄昏。東海のとある小藩に藩校が設立されることになった。その学校の剣術教授方を決するために、藩を代表する二つの道場の門弟たちが御前仕合にのぞむのだが…。藩校を舞台に、厳しい階級社会の中で権力闘争や陰謀に巻き込まれながらも、あつい友情を育む三人の少年剣士たちの成長をさわやかに描く青春時代小説の傑作。どんな時代にも、輝く少年たちがいた―。

  2005年09月27日

  コメント(0)

• 

  藤原緋沙子さんにはまりました

  まずい。藤原緋沙子さんにはまりました。「隅田川御用帳」シリーズを３冊読んだのですが、面白い。前将軍の側室が居を構える「慶光寺」は縁切りできる寺として、夫と離縁したい女たちが駆け込んでくる。女から縁を切るにはいろいろと面倒がある時代。寺の門前に宿を構える橘屋は公事宿として夫婦の仲裁や訴訟の調べごとをしている。ひょんなことからその橘屋に雇われた浪人・塙十四郎は縁切りの影にある事件や真実をあばいてく、というお話。『雁の宿』　『花の闇』　『蛍籠』　　　　もともと女性作家さんが書く時代物は好きなのですが、今回の作品で藤原さんのどこが気にいったのかというと、はて？というカンジ（笑）失礼ながら私の好きな宇江佐真理さんのように、心の柔らかいところをつくつくされるような細やかな表現があるわけでもないのです。しいて云えば短編でありながら動きがあるところでしょうか。経歴を見て納得したのですがもともとシナリオライターということもあり、まるで時代劇ドラマのようにすんなりと読ませることろがいいのかなぁと。あとは、なんと云っても個人的な趣味ですが、主人公の十四郎が「仕事のことしか頭にない唐変木」なところが気にいってます。どうも平岩弓枝さんの東吾さんや新八郎のようにあちこちと手を出す男はダメでして（笑）←個人的偏見ですのでご容赦ください。購入本が読み終わったらぜひ長編も読んでみたいです。ということで、殿に頼まれた用事で外出したついでに古書店で残りの本を買ってしまいました。アホな程、沢山・・・。気に入った作家さんの本を集めたくなる、己の業に涙。とほほ。マジで今週は江戸時代に浸ってみようと思います。↓タイトルも綺麗です。日本語っていいですね。【本日の購入本】藤原緋沙子　『宵しぐれ　隅田川御用帳』（廣済堂　廣済堂文庫）　『おぼろ舟　隅田川御用帳』（廣済堂　廣済堂文庫）　『冬桜　隅田川御用帳』（廣済堂　廣済堂文庫）　『春雷　隅田川御用帳』（廣済堂　廣済堂文庫）　『夏の霧　隅田川御用帳』（廣済堂　廣済堂文庫）　『紅椿　隅田川御用帳』（廣済堂　廣済堂文庫）　『風蘭　隅田川御用帳』（廣済堂　廣済堂文庫）　『恋椿　橋廻り同心・平七郎控』（祥伝社　祥伝社文庫）　『火の華　橋廻り同心・平七郎控』（祥伝社　祥伝社文庫）

  2005年09月26日

  コメント(0)

• 時代物週間に突入！

  昨日はお彼岸ということでお墓参りに行ってお掃除をしてきました。台風だというのに（笑）ま、気分の問題なので！そして今日は図書館で本を借り、お買い物ついでに書店でも本を購入。どうやら今週は「時代物週間」になりそうです。しかし、藤井邦夫さんを買いに行ったのに今度は藤原さん・・・（笑）【本日の借入本】キャロリン・Ｇ・ハート『チャリティー・バザーの殺人』（ハヤカワミステリアスプレス文庫）アンソロジー『猫好きに捧げるミステリー』（光文社文庫）畠中恵『百万の手』（東京創元社）宮本昌孝『藩校早春賦』（集英社）【本日の購入本】倉知淳『猫丸先輩の推測』（講談社　講談社文庫）山本一力『損料屋喜八郎始末控え』（文藝春秋　文春文庫）藤原緋沙子『雁の宿　隅田川御用帳』（廣済堂　廣済堂文庫）藤原緋沙子『花の闇　隅田川御用帳』（廣済堂　廣済堂文庫）藤原緋沙子『蛍籠　隅田川御用帳』（廣済堂　廣済堂文庫）

  2005年09月25日

  コメント(0)

• 

  今週のＢＬ感想

  ＢＬがお嫌いな方はこの記事をスルーしてくださいませ。先日買った本の感想を一挙にＵＰ。４冊なので、タイトルもヒネリなく「今週のＢＬ」ということで（汗）森本秀『Ｇ・ＤＥＦＥＮＤ２７』（冬水社）今回は悠さんと岩瀬が『仁獣』の世界に飛んでしまうお話。多分、編集の指示でコラボされたのだと思います。が、私『仁獣』だけは読んでないので誰がどんな関係なのかイマイチ把握できず（笑）しかしながら「縛られる岩瀬」を堪能できたので（変態発言）ＯＫ！！！でへへ～。お城ちゃん成長記、そして澪さんと双子の美味しいネタも載っていて、今回も満足の１冊でした！それとマーティの名を呼ぶアレクの様子に、アレマ推奨な私はニンマリ。早くくっついて欲しいです。次刊は西脇満載＆アッキー（笑）登場ですね！高岡ミズミ『野蛮なロマンチスト』（ルチル文庫）ミニコミ誌の記者・倉橋多聞がカフェ「エスターテ」を取材中、現れた感じの悪い男は、オーナーの兄・芦屋愁時。彼は、多聞が憧れているルポライターだった。再びエスターテを訪れた多聞は、愁時にからかわれるが、どうやら気に入られたようだ。以来、芦屋家に通い始めた多聞は、次第に愁時とも打ち解けてきたが、やがて二人はお互いを意識し始めて･･･？蓮川愛さんのイラストも美麗な３兄弟、長兄編。恥ずかしかったり動揺するとペチ！と手がでてしまうような不器用な攻がいいですわ～。なんのてらいもなく素直に言葉にできる多聞と身近に過ごすことで、兄弟を背負わなくてはと気負っていた愁時は息がつけるようになるのかも。作中で出てくる多聞のお国言葉ですが、久我さんなどを読んでいても思うのですが、文章にするって難しいですね。字面よりもやはり声に出して読んだほうが生きてくるというか、よさがあるような気がします。次回作は「下半身の緩い」冬海さんですね。これも楽しみ！浅見茉莉『オーダーメイドは恋を囁く』（ビブロス）「ほんとに嫌いなら逃げてもいい……追いかけるけどな」宝飾品の製造販売会社に勤める未聡は、ショップに通い詰めるほど憧れているシルバーアクセサリーデザイナー・志門と、あるアクシデントで顔を合わせることに。志門から傾けられる熱いまなざしと愛に搦めとられ、控えめながらも一途に志門を慕う未聡。だが、その恋の行く手に会社の先輩・英の罠が仕掛けられて!?甘～いお話ですね。しかし志門は手を出すの早すぎ！（笑）互いに一目惚れ状態ってことでしょうね。あと未聡モテモテ過ぎで罠はまり過ぎ（笑）「志門のために身を引け」って何回その手に騙される！？（笑）シルバーアクセのデザイナーのお話なので、読んでいて「そのアクセ欲しい」とか思いました！高崎ともや『素敵な愛人』（アクアノベルズ）船島美登は三十路で失業中で多額の借金持ち。そんな彼の元に、年下のエリートサラリーマン・芝尾一成から月５０万で自分の家政夫をしないかという、魅力的な誘いが降りかかる。契約内容は芝尾のマンションに住み込み、部屋の維持管理と家事全般を含めた彼の世話。その中にはもちろん、夜のオツトメも含まれていて･･･。最初は借金返済のためと、渋々受けた船島だったが、毎晩のように繰り返される芝尾との濃厚なＨにメロメロになってしまい――？えー、エロいお話がとても上手い方ですが、オヤジ好きだって知っていましたが。今回はぶっ飛び！！（笑）あらすじは見てから買うのもですね。何しろ三十路で借金持ちでヒゲ面の受！！しかもＭ！（爆笑）お相手は年下でエリートの敬語攻だし。エロエロ度高いし。ある意味、飛びすぎててすんなり読めました（笑）とは云っても樹生かなめさんほど超ぶっ飛んでないない（これって失礼だな）ですから。高崎ともやさんを読んだことのない方はリーフ出版の「俺たちシリーズ」がオススメです！！『オレたちは運がいい！』『オレたちに気をつけろ！』『オレたちのは明日もある！』　　

  2005年09月25日

  コメント(0)

• 

  己のアホさ加減

  折角、読んだのに。折角、歩いて行ったのに。なんで図書館が休みなんだ！うわーーーーーーーーーん！今日は祝日なんだね。仕事を辞めてからカレンダーなんて見てロクに見てませんでした（涙）何かに負けた気がして、その足で本屋さんに行ってきました。うむむ。しかし、ＢＬ以外はちょっと収穫なし。ま、殿に頼まれていたゲーム攻略本は買ったので任務は完了です。ちなみに殿が今はまっているゲーム『真・三国無双4　猛将伝』武将の名前を暗記するほど「三国志」好きな殿は、ゲーム中、コントローラー握り締め、画面を見据えながら人物を説明してくれます。ちょっと、迷惑・・・（小声）と、ここで気づいたのですが、時代物小説を間違えて購入（涙）同じＫＫベストですが、私が読もうかと思ったのは藤井邦夫さんでした。永井と藤井は全然違う・・・。邦夫と義男はもっと違う・・・。アホ丸出し（泣）面白い本であることを祈ります。ついていない日はとことんついていない、というか。アホはまず落ち着いて行動しろってことですね。とほ。【本日の購入本】貫井徳郎『慟哭』（東京創元社　創元推理文庫）永井義男『いわくの剣』（ＫＫベストセラーズ　ベスト時代文庫）永井義男『いわくの隠密』（ＫＫベストセラーズ　ベスト時代文庫）森本秀『Ｇ・ＤＥＦＥＮＤ２７』（冬水社）高岡ミズミ『野蛮なロマンチスト』（幻冬舎　ルチル文庫）火崎勇『最後の純愛』（徳間書店　キャラ文庫）浅見茉莉『オーダーメイドは恋を囁く』（ビブロス）高崎ともや『素敵な愛人』（オークラ出版　アクアノベルズ）

  2005年09月23日

  コメント(4)

全559件 (559件中 351-400件目)

< 1 ... 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 >