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カテゴリ:中国・台湾
1月20日の回想日記の続きです。
思いつきの、行き当りばったりの江都は正解でした。はずれたら、どんな目にあってたかわかりませんが。とにかく、同じホテルに3日泊まったぐらいですから、自分でもこの街が気に入りました。もっと中国に滞在できるなら、上海で、観光客の後を追って、あちこち見て回るのもひとつですが、このように、観光客には全然知られていない、快適な街を探して、過ごしてみるのもひとつの方法です。 江都から揚州へは、バスで30分ぐらいですが。450万人の大都市、揚州のホテルに泊まってもいいのですが、ずっとホテルが安い江都に泊まって、通勤客よろしく毎日揚州に通うというのも趣がある。ミニバスに乗っていても、私の顔も中国人の顔も同じですから、だれも私をジロジロ見る人はいません。快適です。 現在の私は、純粋な観光よりも、土地の人間や人々の日常生活の方に興味があるのですが、せっかく高い航空運賃(?)を払ってこちらに来てるので、どこか一箇所は見に行こうと思い、鑑真和尚で有名な大明寺に行くことにしました。井上靖の『天平の甍』で、五度も(?)難波や失明などの困難にも屈せず、日本に仏教を伝えた鑑真の崇高な思いに打たれていたので。 揚州も蘇州も(たぶんその他の中国の都市も)そうですが、バス路線はたいへんわかりやすく、乗りやすい。普通のバスが1元(14円)、エアコンバスが2元で、行き先は全部漢字で書いてあって(あたりまえか)、わかりやすい。それで、初めての観光客でもすぐ乗れます。間違って乗っても、一回14円ですから、ただみたいなもの。私は暇つぶしと、街の探索に、バスに乗って終点まで行くことがあります。運転手に降りろ、と言われる時まで乗っていることもしばしば。 揚州では、周りのひとに大明寺(タイミンスー)、大明寺と聞きながらバスで行きました。お寺の一部がコンクリートでできていたのには驚きでした。一番高い寺の天辺まで、登り揚州の街を一望しました。しばし、寺で鑑真に想いをはせて、帰りました。しかし、大明寺では入場料を取られませんでしたが、何かの間違いだったのかな? 街の中心は、東京の新宿や渋谷とかわらないにぎわい。中国に来て驚くのは、どこの都市も道路が大きくて、堂々としていて大陸の風格を感じさせる。揚州は揚州炒飯と按摩が有名です。 一軒の大きな按摩の店に入る。 いろんなコースがあるようだが、よく理解できず、適当なコースをたのむ。お風呂に入り、シャワーを浴びて、それから垢すり。真っ裸になり、台の上に寝そべって、パンツ一丁になったオジさんから、ゴシゴシ体を擦ってもらう。変な気持ちだ。慣れれば平気なのでしょうが。それが終わると、クーラーの効いた部屋に移って、爪のケアやマッサージ。さすが、中国ではマッサージの本場揚州、うまい。これで終わりということで出てくる。別なコーナーでは若い女性が出入りしてましたが、何か特別なサービスがあったようです。初めてで、よくわかりませんでしたが。 次は水の都、蘇州に向かいました。 ホテルは『地球の歩き方』の蘇州のところでも最も安いクラスの友誼賓館。ツインで320元(約4500円)の部屋を280元までまけさせる。知り合いの劉さんに電話したら、友人を紹介してくれて、彼がホテルに来て、交渉してくれて、なんと220元(約3000円)まで下がりました。 福岡の知人Kさんの紹介で、当時、佐賀大学の留学生、劉さんと知り合ったのですが、今では、日本企業に勤めていて、もう出世して、高給を取り、大きなアパートに住み、新車のカローラを買ったそうです。中国版サクセスストーリーです。蘇州の近郊には、工場がたくさんあり、ものすごい勢いで発展しています。高級住宅もどんどん建設されていて、私のイメージとはかけ離れていてびっくり!あちこちが、だんだんヨーロッパ的になっていく。塵がほとんど落ちていない、綺麗過ぎる蘇州の中心街は、いまひとつ私にはしっくりこないなぁ。 日本人が水の都、蘇州だとかいって、その情緒に惹かれているいるうちに、街の周りにどんどん新しい工場ができて、日本を追い越していく勢いで発展している。これも時の流れ。 翌日は、別なところに、安くて綺麗なホテル(120元)を見つけて移動。探せばいくらでもホテルはあります。しかし、あまり安いところは、外国人が泊まれるかどうかはわかりませんが。 ちょっと離れたところのインターネット・カフェ(1時間3元、40円)には、パソコンに最新の映画がダウンロードされていて、見てきました。スパイダーマン2やジェラシックパーク3など。音声が英語のみでしたが。スパイダーマン2は日本での公開前です。中国語の曲もたくさんダウンロードされていて、好きな歌手の曲を聴きながら、インターネットが楽しめるという環境ですね。 蘇州はまた来ると思うので、そんなに庭園など観光したいとは思いませんでしたが、どれかひとつ見るなら、劉さんがトラオカというので、虎丘には行ってきました。蘇州市民の憩いの場になっていて、たくさんの人出でした。とにかく、去年の夏は日本も中国も暑かったですね。 帰りは、上海による時間がなかったので、バスで蘇州から上海の浦東空港まで直行。 現在、世界中でこんなに元気な国はないですよ。いやはや、中国から元気をもらって帰って来ました。 また行きます、中国、再見! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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