だから迎えにきてほしい。
自分が一般的な女性を代弁していいのか自信はないが(ちょっと謙虚)、多分、女はハッピーエンドのラブストーリーが好き。悲しい恋物語もそれはそれで美しくて好きだろうが、コテコテ、ベタベタのハッピーエンドを見ると、やっぱり拍手したくなるような爽快感を感じるのじゃないだろうか。小さい頃、男の子になりたくて、姉よりも兄のお下がりの服を好んで着ていたわたしでさえ、シンデレラや白雪姫、眠れる森の美女の話が好きだった。斜に構えて、すっかりひねた大人になった今のわたしでさえ、リチャード・ギアマニアでもないのに、「愛と青春の旅立ち」と「プリティーウーマン」のビデオは持っている。爽快なハッピーエンドの条件、それは、迎えにきてくれること。ああ、なんでいつも、迎えにくるときのリチャード・ギアはかっこいいんでしょう。女は多分、迎えにこられるのに弱い。甲乙つけがたい二人の男性がいたとしたら、仕事で疲れきった夜や、急に振り出した雨にふと、目の前に迎えにきてくれた方に惚れるでしょう。大好きな人が、なんの知らせもなく迎えにきたら、きっとまた惚れ直すでしょう。って、そんな単純なのはわたしだけ?ただ、それが気のない相手であった場合、鬱陶しがられたり、ひどいときにはストーカー扱いされるのでご注意を・・・。女はやっぱり、好きな人に、迎えにきてほしい。