だからわたしは詐欺に遭わない?
今、お店をやっています。お店には大抵の場合、色んな方がいらっしゃいます。まだ始めてそんなに経っていないということもありますが、まだそんなに流行っていないというのもありますが(ということは流行るつもり)、接客した方は今のところ大抵、顔を覚えています。今日、ふらりとお店に入ってきたのはやや年配の男性。「いらっしゃいませ」と、応対したところ、なにやらもごもごおっしゃっています。よくよく聞いてみると、この前、ここでおつりが500円足りなかった、とおっしゃっています。お店ができてから、ご近所の方が時々覗いてくださいます。特に、年配の男性は色々お話して帰られるので、その後道ですれ違ってもまた立ち話をしたりします。でも、その方にお会いした記憶はありませんでした。今のところ休みなく働いていて、用事以外店にいるので、記憶にない、というのはどういうことかと、単純な疑問が湧きました。「え、この前って、いつ頃でしょうか?」疑うとかではなく、接客したのがわたし以外の従業員だったのか、という疑問からだったのですが、その方は、えー、いや、この前だよ、とおっしゃるばかり。「そうですか、えーと、いつかわかりますか」こちらも誰かに聞けばわかるかと思い、また訊ねたところ、あ、この店じゃなかったかな、すいません、と、慌てて帰られてしまいました。奥にいたスタッフが「なんだったんですか?」と訊いてきたので、「今の人、お相手したことある?」と訊くと、ありません、との返事。変だなあ、と思いながら事情を説明すると、「それって詐欺じゃないですか」と言われた。あ、そうだったの?そう言われればそうだったのかも。でも慌てて帰っちゃったね。「いつかいつか、って訊くから、話にならないと思われたのかも」と笑われた。確かに。あまりにアホすぎて、話にならないと思われたのかも。中途半端にアホなふりより、ほんとにアホな子だと、もしかすると詐欺にも遭わずに済むのかも(笑)?