大人の女にできること / Mature Rules

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• どんな声してる？

  打ち合わせの途中で、突然、「○○さん(わたし)って、声のこと、なんか言われませんか？」と、言われた。「声って言うより、しゃべり方なのかなあ？」はいはい、よく言われます、ゆっくりなんですよね(笑)。「ゆっくりって言うか、のんびり、おっとりって言うか、なんか癒されると言うか、眠たくなります(笑)」わはは！昔からよく言われます･･･。昔から、声やしゃべり方が独特だと言われ続けているので、今更そう言われても驚くことではないですが、やっぱり、のんびりして聞こえるらしいわたしのしゃべり。HPでは声はわからないけれど、文章を読んでいると勝手にイメージができてきますよね。書いた言葉と話し方って、似ているのかな？のんびり屋さんに思っていた人が早口だったり、しっかりしてそうな人が甘えたしゃべり方だったり、そんな意外性ってあるのかな。あなたの声、しゃべり方ってどんな感じですか？

  2004.02.12

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• 人生にタイトルをつけてみる。

  ちょっと何かに迷ったり、悩んだりしたときは、自分の人生にタイトルをつけてみる。楽しい人生、穏やかな人生、かっこいい人生、思いのまま生きる人生、一番大きなタイトルはなんなのか、それがきっと自分の一番の指標。悔いのない、とか、満足のいく、とかよりも、もう少し絵が見えるようなつけかたがいい。それからサブタイトルをいくつかつけてもいい。そうすると、今やるべきことが見えてきたりする。あなたは、自分の人生にどんなタイトルをつけますか？わたしはやっぱり、笑顔でいる人生、かな。

  2004.02.11

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• 旦那を幸福にしないわたしというシステム

  占いを本職としている友人が、新しくお店で仕事を始めた、というので、お祝いがてら、数人友だちを連れて占ってもらいに行った。彼女は、占いとは人生をよりよい方向に導くお手伝い、という考えなので、悪いことを言ったりはしない。わたしはやったらやっただけ実を結ぶ、強い星の下に生まれている、と、言ってくれる。なんでも一人でやっていけるらしい。そうは言わなかったが、多分、強すぎるのかも知れない。旦那との相性にしても、あなたの場合は結局誰がきても同じだ、と笑っていた。結婚する前、旦那の友人には、「ほんとに○○(旦那の名前)と結婚するの？やめとけば」などとよく言われた。「彼女は○○にはキビシイよ」と、旦那も言われていた。え、わたし、厳しくないよ？と言うと、そういう意味じゃなくて、大変だってこと、と言われた。あー、わたしがもったいないってことね、と笑っていたけれど、あとからなんとなく、みんなが言っていた意味がわかるようになった。もったいないんじゃなくて、結局奥さん向きじゃないのだ。同じ職場がめんどくさかったので当たり前のように結婚退職したが、先輩達にも、「○○くんが結婚退職するんでしょ」とからかわれた。再就職して働いていたが、旦那の転勤についていくために、これまた当たり前のように仕事を辞めて、専業主婦になった。知らない土地で一生懸命、子供の世話をしているうちに時は過ぎ、少し落ち着いてきた頃になって、自分のことを考えるようになった。よくある話だ。あれ、なんだかわたし、不満を持っている。愚痴がキライなのに、下らない愚痴を言っている。なんのことはない、自分のこともわからずに生きてきて、似合いもしない専業主婦をやっているからだ。何も考えずに過ごしてきたツケがある日、まわってきた。それまでの人生で、これがやりたい！と強く思ったものもなく、ただ流れるままにうまくやってきたくせに、ある日突然、自分はこんなんじゃない、とはたと気付く。愚痴を言って暮らしたくはないから、好きなことをやらせてくれ、迷惑はかけないから、今まで困らせたことなんてないでしょう？後から、ほんとはこうしたかった、なんて言いたくないから、と、ある時期から、勉強を始め、それを仕事にした。結局、自分がやりたいことをやっていないと、満足できない。わたしの場合、それは家のことではなかった。文句も言わず、仕事を変え、変えた仕事も辞め、生まれ育った街からも離れた妻が、何年も経ってから、ほんとはそうじゃなかった、と言い出すなんて、旦那にしたら幸運なこととは言えない。昔から、こうと決めたら動かない、何をしでかすかわからない、実際にしでかす、そんなわたしの性格を知っているから、頭ごなしに反対することもできず、「いじわるで言ってるわけじゃないからね」と、わざわざ前置きまでして意見を言ってくれるのを見ると、ああ、彼は騙されたようなものかも知れないな、と思う。もともと家庭的でもなく、わがままなわたしが、なんとか主婦をやっている。家が汚いとか、ゴハンがまずい、とかいうこともなく、なんとか快適な暮らしを作っているが、それでにこにこしているようなわたしではなかったこと、それが一番申し訳ない気がする。あなたはほんとは一人でやっていける人、今日占いで聞いて、改めて、気付くのが遅くてごめんなさい、と、また、心の中で旦那に謝っておきました(笑)。

  2004.02.10

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• 不言実行の女

  公言しないと、やらずに済ませてしまいそうなことは公言しておく。有言実行、できないと恥ずかしいから。有言不実行、そんなことになるくらいなら、不言不実行の方がいいに決まっている。でもいちばんかっこいいのは不言実行、誰にも言わないけど、実はこうだった、みたいのがいい、ずっとそんな風に思っていた。自分で一度心に固く決めたことは、誰になにを言われてもそう簡単に変えるわたしじゃないから、同じやるなら不言実行、その方が潔い気がしていた。いつも誰にも相談せず、過ぎてから結果だけを報告する、自分でかっこいいつもりでやっていたけれど、突然報告されて相手がショックを受けることもある。なんで相談してくれなかったのか、反対すると思ってたのか、潔いつもりが、人を傷つけてしまうこともある。もしかしたら、それを話して反対されたら、邪魔されたら、やる気をそがれたら、そんな風に自分が人を邪魔にして、不言実行していたのかも知れない。やりたい気持ちはずっと理解してるよ、話して欲しかった、そう寂しそうに言われて、少し反省した。不言実行がかっこいいのは、相手を喜ばせるできごとだけ。わたしのは、単なる自己満足、どころか自分勝手。ほんとは有言実行、それが一番いいのかも知れない。次に不言実行するときは、相手が笑顔になれるプレゼントか、サプライズパーティにしよう。

  2004.02.09

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• へなちょこよわむし。

  息子は今よりもっと小さかった頃、「はらぺこあおむし(エリック・カール/偕成社)」という絵本が大好きだった。あおむしは毎日はらぺこで、色んなものを毎日たくさん食べて･･･ある日、さなぎになって蝶になる。それだけの単純なお話。わたしも、もともと蝶に生まれついてはいない。もとはきっとへなちょこよわむしだ。だから色んなできごとが毎日あって、それを毎日消化して、たくさん消化したら、ある日、きっと蝶になるのかもね。大して綺麗じゃないかもだけど(笑)。

  2004.02.08

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• 真・三種の神器

  愛と勇気とユーモアと、これがあれば、わたしは結構楽しく生きられる。愛があると優しかったり、思いやったり、勇気があると進めたり、やれたり、ユーモアがあると笑ったり、元気になれたり。時間を素敵にする、大切なこと。

  2004.02.07

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• 心で聴く音楽

  「いいもの貸してあげる」友人が「一五一会(BEGIN)」というCDを貸してくれた。収録されている「島人ぬ宝」という曲は、沖縄の人にとっては「島歌」よりも”島歌”なのだそう。「最近、毎晩このCD聴いてると寝ちゃうんだ」きっととても懐かしい音なんだろうね。わたしの故郷は、その正反対のような街。そんなわたしが聴いても、なんだか心が落ち着く。耳だけで聴いてるわけじゃないから、CD貸しちゃっても安眠できるのかな。今日はわたしが、寝るまで聴いてる。優しい気持ちで眠れそうだな、ありがとう。

  2004.02.06

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• 何番目でもいいから心配しないで。

  前例やデータがないと始められない何かと比べないと安心できない「そんなことムリじゃない？」「そんな人いないよ」そう言われたらこう返すだから、わたしがそれをやるの別に誰かがやってなくったっていいでしょ？なんにしたって、最初にやった人がいるんだよやりたかったら何番目なんて関係ないのたまたま今まで誰もいなかっただけ最初だからやりたいんじゃなくて、やりたいと思った人が他にいなかっただけそんなことわたしには関係ないことだもん大丈夫ですか？ってよく心配してくれてた人が、「わからないことばっかりだと思いますが、頑張ってくださいね」って言ってくれるようになった「もしかしてそれ、全部一人でやってるんですか？」近況を聞きに電話してくれた人が驚いて、「なんでも手伝うから言ってください」と言ってくれた心配してくれなくていいから応援してねそれが一番うれしいから

  2004.02.05

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• 技術の進歩と人の感情

  無断で着床前診断をやっていた産婦人科医が問題になっています。障害の有無を判断するためならよくて、男女産み分けならいけないのか、命の選別をしていいのかどうか、賛否が分かれるところです。一昔前ならできなかったことが、今では色々可能になりました。延命措置、安楽死、尊厳死、体外受精、代理母、医療の進歩とともに、従来とは違うモラルの問題が生まれてきました。不可能だと思っていたことができる、と知ったら、願いを叶えたい、と思う人も当然出てくるでしょう。その人がどれほどそれを切に願っているか、それはその人でないと知りえないこと。子供はまだ？次は男の子ね、などと繰り返し言う人たちがまわりにいるのかも知れません。わたしは妊娠中に自分の意思というより、諸事情から羊水検査を受けたことがあります。もし異常がわかったらどうするんだろう、という問題に対して明確な答も出ないまま受けたけれど、たまたまなにも表れずに生まれてきた子供と暮らす現在、結局その答を持たないまま、ということになります。もし違う結果が出ても、たとえどんなに悩んだとしても、それが運命、神の思し召し、と言っても、自分一人で決められることではなかったでしょう。感謝すべき進歩、恩恵を受けることもたくさんあるけれど、どこまでも進歩を続ける技術に、もしかしたらもう、人間の感情が追い付けなくなっているのかも知れません。原始には考えなくてよかったことに、現代の人間は悩まなくてはいけなくなりました。たとえ技術が進化しても、人の心は機械的に割り切れるものでもないということ、キレイ事ばかりではないこと、色々なことを考えさせられるできごとだと思います。進歩の可能性は無限なのか、人は人の域を越えられるのか、越えたつもりでも感情がそれを越えることはできないのではないでしょうか。人という身の丈を知ることが、医療だけでなく複雑な世界を単純化するのかも知れません。これ以上はダメだよ、というわかりやすいお告げなどなく、人はそれを自分で悩んで探し続ける、それが進歩の代償なのでしょうか。

  2004.02.04

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• 怖いものはなんですか？

  豆まきをしました。流石に30個以上、豆は食べませんでしたが、「鬼は外、福は内」はちゃんとやっておきました。家内安全、今年も幸運に、という願いを込めてですが、平和を守るという使命で、家の外に出て行った人たちもいます。あたたかい家の中で、わたしが外にやりたい鬼ってなんだろう。今一番怖いこと、それが思い浮かばない、目の前にない暮らし。そうでなくなることがもしかしたら怖いことなのかな。誰かがいなくなったりすることが。みんなが帰るところに帰って来られるように、福がたくさんの、鬼のいない家に来ますように。

  2004.02.03

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• ・・・・がストレス。

  という文の、････の部分に言葉を入れてください。あなたの頭には、どんな言葉が浮かびましたか？「夫よ！あなたがいちばんストレスです」という本を読みました。「いつ、どんな理由で愛はストレスに変わるのか」というコピーの帯になんだか妙に興味が湧いて(笑)。毎日生活していれば、あるいは誰かと接すれば、多かれ少なかれなんらかのストレスを感じることはきっと誰にでもあるのではないでしょうか。そもそもストレスとはなんなのでしょう。専門家ではないので的確な説明はできませんが、自分のなかでは、やはり、思うとおりにならないときに感じるもの、なのではないかと思っています。なにかに対して、こうあってほしい、という期待がまずあり、その期待が外れてしまったことへのいらだちなのではないでしょうか。自分がどういう期待をする人間なのか、それが外れてしまったときどう感じるのか、そういうことを理解しておくと、ストレスを感じることも少し減らせるかも知れません。本の中では、妻と夫を色々なタイプに分けて診断し、どのようにコミュニケートすればストレスを感じないか、というようなことが書かれていました。それによるとわたしは「従順な娘型」となったので、ほんとかいな、と思ったのですが、読んでみると、文句を言えない自分に自己嫌悪、とあったので、案外当たっているのかも(笑)。なにかにストレスを感じること、人によってその内容も強さもまったく違うでしょう。もし今、何かにストレスを感じていたとしたら、自分が期待しているものがなんなのか、それが果たして理に適った期待であるのかも含めて、まず考えてみるのもいいかも知れません。こういう本を隠れて読むのも感じ悪いので、これ、買っていい？と、堂々と買い、「わはは、これ、わかる！」と、横で笑いながら読んでいる妻に、もしかしたら夫もストレスを感じているかも知れません(笑)。「旦那をそういう風に扱う本はよくない」と、隣でつぶやいておりました。わたしは結構、勉強になったけど(笑)。

  2004.02.02

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• 人の弱さ

  言い出せなかったり、嘘をついたり、飾ったり、大きく見せようとしたり、取り繕おうとしたり、間違えたり、逃げ出したくなったり、そんなのは人の弱さ。それを許せなかったり、怒ったり、責めたり、傷ついたり、認められなかったり、強がったり、そんなのも人の弱さ。中身は違ってもみんな何かしら持ってる。そこだけは同じじゃないかな。それに気付くだけでも、少しいいのかも。

  2004.02.01

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• BOYS　ARE　WELCOME

  核家族の我が家に、珍しく夜遅くまで子供達の笑い声が響く。今日は息子のお友だちをお預かりしている。明日の朝早くから子供達で出かけるので、今日はうちでお泊り。去年の今の時期もそうだったので、夜ゴハンを大勢で囲みながら、「去年は何食べたっけ？」と聞くと、みんなちゃんと覚えている。子供達同士でお風呂に入り、寝る場所を決めるジャンケンをして･･･寝たふりをしながら、上の階からガサゴソ音がするので「朝早いんだから寝なきゃダメ」と叱りに行く。きっと楽しくてなかなか眠れないんだよね(笑)。息子が妙に大人ぶった口をきいていたり、よそのおうちでの決まりごとに驚いたり、色んなことがわたしも結構楽しい。今日の日も、またみんなの楽しい思い出になるといいね。

  2004.01.31

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• 話せばすべて過去のこと

  悩みを人に話すことは滅多にない。まったく、とは言えないが、ほとんどない。悩みを話す人をたまにうらやましく思う。どう思う？と聞いていながら、本当は自分のなかに答がある、それでも誰かに聞いてもらってすっきりする、そんな感情の整理の仕方もあるだろう。口に出した瞬間に、思っている、ということ自体が過去になる。誰も知らないことが、知らなかった、という過去になり、これからのことでも、こうするつもり、という気持ちが既知のことという過去になる。それだけでも出来れば、少し楽なのかも知れない。話せる人がいない、という相手の資質の問題ではなく、自分が口に出せないことで、悩みが過去のものにならない。うー、苦しい。と、今言ってみたので、苦しいと思ったということが過去のことになりました。ふー、変なやつ(笑)。

  2004.01.30

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• 笑顔を数えよう

  今日はいくつ笑顔を見たかな家族の笑顔、友だちの笑顔、お店の人の笑顔、銀行の人の笑顔･･･(笑)電話した友だちの笑い声を聞いたメールくれた友だちはうれしそうな内容だったきっと10こ以上の笑顔に会えた触れ合ったのに笑顔がなかったら少し心配そういうときは自分も笑ってなかったりして特別なできごとがあったわけじゃないけど、いいことばっかりでもないんだけど、なんだか夜になって思うと、いい日だった気がする

  2004.01.29

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• 傷を見せる男

  「昔は悪かったんだ」と得意そうに話す男は大して悪いことしていない、と聞いたことがあるけれど、大人になってからの知り合いは、昔荒くれ者(笑)だった人が多い。今でこそだいぶ穏やかになったけど、とは言うものの、若い頃に喧嘩してできた傷など、もっていらっしゃる。旦那にも、喧嘩じゃないが無茶してできた傷があるし、今日一緒に打ち合わせをした人も実は傷がいくつもあった。鼻が折れた、ここを縫った、ここが折れた、こっちもつぶれた、それにしても、男の人はどうして昔の傷をうれしそうに見せてくれるんだろう。穏やかになった自分に納得しながらも、無茶できた昔の自分を懐かしんでいるのかな。ほんとはいつまでもやんちゃなままでいたいのかも知れない。楽しそうに昔の悪さを話しながら傷を見せられると、なんだか可愛らしくなって大袈裟に驚いたりしてしまう。ここ数年、そんな人が多いのはみんな年取ったってことなのかな。それとも類は友を呼ぶ、ってことで、もしやわたしが血の気が多くなったとか。貧血なのに(笑)。

  2004.01.28

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• 幼き日の友へ

  小さい頃、死は遠くのできごとだった。一番始めは祖父の死。それくらいの世代の人たちの死。それから誰かの親の死。ここ何年かで訃報を聞くことが多くなった。そして自分の父の死。その次は自分たちの代の訃報を聞くようになる。なんとなくわかっていたことだけれど、実際に聞いても実感が湧かない。遠い昔に同じ教室で学び、喧嘩したこともある幼い頃の友人。出会った頃にはまだお互いほんの子供だった。最後に言葉を交わしたのはいつだったか、きっともう20年近く前のことだろう。それからのあなたの人生を、わたしは知らない。その訃報を聞くまでは名前さえも忘れていた。何年にも亘って闘病されていたことも知りませんでした。わたしたちが出会った頃と同じ年頃のお子さんを遺していくのは、どれほど後ろ髪を引かれるものだったでしょうか。最期が安らかであったことを願うばかりです。あまりに時が遠すぎて、距離も遠すぎてあなたの死を聞いても泣いていない。ただ遠くから、一緒に学んだことがある言葉を、遠い祭壇に届きますように。「私たちは、見えるものにではなく、　見えないものにこそ目を留めます。　見えるものは一時的なものであり、　見えないものはいつまでも続くからです。」　　　～コリント人への手紙　第二　4-17～

  2004.01.27

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• 女だったら爪を研げ。

  男だから、女なのに、という言い方は好みじゃないですが、実際は男だったり女だったりするわけなので、まあそれぞれ、それを楽しむゆとりもあるといいですね。最近考えてみたら、綺麗にネイルカラーもしていませんでした。出掛けに気付けば、あら爪が欠けてる、ここは折れたまま、もー、時間がないからまたベースコート塗って終わりだ！誇り高き労働者の手でもなく、綺麗に整えられた白魚の指でもない。なんと中途半端な、潔くないわたしの爪。こういう手でレジなんかでお金を払うとき、ちょっと気分が悪い。爪を手入れして喜べたり遊べたりする、そんなの女の特権なのに。女だったら爪ぐらい研いでおきましょう。どうせ落ち込むならこんな中途半端なことじゃなく、もっとどかーんと豪快に。きちんと爪を研いでおけば、意外と武器にもなるかもだしね(こわい)？

  2004.01.26

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• 忙しい、は過去形で。

  人が「忙しい」と言うのを聞いても、ああ、忙しいんだな、と思うだけですが、自分では「忙しい」という言葉はなるべく使わないようにしています。立派な主婦ともなれば(？)、「あー、忙しい忙しい」くらい簡単に口癖にすることができます。忙しい、って心をなくすとか、心がなくなる、って書くだけあって、口に出した途端、わたしの場合、なんだか心が慌ただしくなる。生来のんびりマイペースのわたしが、ばたばた慌ただしくしたところであまりいいことはない。忙しい、と口にしても用事が終わるわけでもない。実際、忙しい、と言うからには忙しいに違いないのだけど、あまり言ってもいいことはない気がします。なので、「忙しい」を使うんだったら過去形に限定することにしました。「あー、忙しかった」それくらいだったら、自分にもお疲れさまって言えて、ちょっと頑張った気分にもなれて(笑)、結構いいかも。わたしが「忙しい」と言ってるのを発見した方は、どうぞ遠慮なくはたいてください(笑)。

  2004.01.25

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• 火星に行ってもいいのかな？

  火星に氷があったそうですね。子供の頃の夢は天文学者だったわたしは、そういう話を聞くとやはりワクワクします。火星にも水があるんだ、生物がいるかも？宇宙には謎がいっぱい、知りたいことも無限です。アポロ11号が月に着陸したとき、わたしは幼稚園生くらいだった。あの頃は、人類はこんなすごいことができる、そんな勇気と可能性の象徴となるできごとだったのでしょう。今、火星の映像を見て少し複雑な気持ちになるのは何故なのか。ほんとは知ってうれしいはずなのに、そんなことしていいのかな？という気持ちもある。大好きだから知りたい、それは自然なことだけど、だからと言って、知る権利があるというのはまた別のこと。あなたにすごく興味があって、ちょっと覗かせていただきたいんです、そんなくらいの態度ならまだいいけれど、ほんとに好きなのかもわからない態度で、わが国の威信をかけて、なんていうのはどうなのかな。なんだかハリウッド映画の観すぎのような感じです。アポロの月面着陸はなかった、って説もあるらしいし。自分のお庭にまずあたたかく人をお招きして、それからもしできるならよそのお庭もちょっと見せていただく。そんな心づもりでないと、いつか火星人に侵略されちゃうよ。なんて、わたしが一番、映画の観すぎかな。だって、ほんとはこの宇宙自体が誰かの箱庭かも知れないのにね、なんて気がするから(笑)。

  2004.01.24

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• ディズニーが創るもの

  やっと「ファインディング・ニモ」を観た。内容についてはご存知の方も多いと思うが、珊瑚礁に生きる魚の親子の物語。海の中が舞台の中心ということもあってか、これまで以上に映像の鮮やかさは素晴らしかった。光るピンクの色加減、青い影の浅さと深さ、ただ画像を見るだけでも楽しめる。わたしたちの世代、親になって子供にディズニー映画を見せるのはお約束のようだが、実際には自分達がリアルタイムでディズニー映画を見て育ってきたわけではない。ダンボ、バンビ、ピノキオ、白雪姫･･･すべてはわたしたちが生まれる前の作品で、リバイバル上映や絵本、紙芝居(古い)などを見てきただけだ。再びディズニー映画が勢いを取り戻すのは、確か「リトルマーメイド」あたりから。美女と野獣、アラジン、トイストーリー、ライオンキング、どれもみんなわたしが大人になってからのもの。ディズニーランドができたのも高校生の頃だ。それでも盲目的にディズニー映画を子供に見せるのは何故か。子供の頃のノスタルジーという根拠は弱い。ディズニー映画には冒険があり、愛があり、ちょっと涙もあり、そして最後には必ずハッピーな気持ちになる。単純な勧善懲悪の話が、ディズニーにかかればたちまち美しい夢物語になる。大人が子供に還る、とよく言われるが、それよりもわたしの場合、これを子供時代に見たかった、という気分があるように思う。こういうものを見る子供を育てたい、という願望かも知れない。最近の親子や家族がテーマとなっているもの、親として考えさせられることが多いのも偶然だろうか。殺伐とした話が多い時代に、これでもかというほど善意をちりばめた映画を創る。こんなのおとぎ話だよ、と笑い飛ばされることもなく、ああ、楽しかったな、という時間を提供してくれる。それだけでもとてもすごいことのような気がする。ないところからなにかを創ること、そんな無限の可能性を見たいという欲求が叶えられる、それが気持ちいいのかも知れない。「カリブの海賊」が映像化されたと思ったら、今度は「ホーンテッドマンション」をエディー・マーフィー主演で映画化しているそう。きっとまた観に行ってしまうでしょう。だって単純に面白そうだもの。やっぱりディズニーって、上手に楽しく遊ばせてくれると思う。

  2004.01.23

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• 僕にまかせてください。

  今日はまた打ち合わせ。先日の方が、使う素材などの見本を持ってきてくれた。わたしが使いたい素材を使った作品をこの一週間のうちに探して、デジカメにも撮ってきてくれていた。「うわー、かっこいいね」息子が横から覗いて口を挟む。「お母さんと作るのはもっとかっこよくなるよ」打ち合わせと言っても、結局はお互いの価値観や考え方、趣味、センスを理解し合うためのようなもの。具体的なことはそんなに急いで進めているわけではない。こういう部分に、忙しくても時間をかけたい、ということが、やはり今後につながっていくのだろう。来週は一日使って、彼が作ったものを見せてもらって回ることになった。是非実物を見て欲しい、今作っているのも見て欲しい、そう言えるのは自分の仕事に誇りがあるからだろう。別にわざわざ時間をとってくれなくても、見せてくれなくたって仕事はもう決まっているのだから。「僕はいいものを作ります。まかせてください」わたしより１０も若いのに、本当はもう遊んで暮らせる身分。根拠のない自信ではないところから言える言葉に、特別な気負いが感じられるわけでもない。「一流ですから」自分で茶化したように笑うのも厭味にならない。「あとは、ご自分の仕事を頑張っていただくだけです」はい、わたしも自信を持って、まかせてくださいと言えるように、作ってくれたもの以上にするために頑張ろう。

  2004.01.22

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• わたしの宿題

  ずっと楽しかったらいいいつも笑っていたいやなことなんてなければいいって思うけど実際には笑う日もあれば泣く日もあるいいことがあればよくないこともある毎日そんな風やなときはやだって思うのは自然なことそれでやなことがなくなるわけじゃないけどきっとなんかそれには意味がある自分がうまくやれないことがなんなのかそういうことを教えてくれてたりされたらいやなことがわかったりああ、また宿題が出たな、そんな気がするできはよくないけど、そう思えればいいかな弱点がよくわかる宿題、最近よく出る(笑)

  2004.01.21

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• 幻を見た喜び

  すべてのものは少しずつ形を変え人の気持ちもいつか変わる楽しかったことがそうでなくなりあったものがなくなり一緒にいた人がいなくなるそんな終わりを見ることもあるそれまでに見てきたこと、感じてきたことがなんだったのか懐かしすぎて別れを告げられなかったら幻を見たと思おう見なければよかったと思うより、素敵な幻を見られたことそれを喜ぶのがわたしの現実

  2004.01.20

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• 心のアラーム

  どんな悩みごとがあっても、大抵ベッドに入ってしばらくすれば眠れる。どんな夢を見たかほとんど覚えていないほど、大体朝まで眠っている。寒い朝には目覚まし時計の音が恨めしいが、目覚ましをセットした時間よりも早く、何かに起こされることがある。夜、考えごとをしてすぐに眠れなかったりするのは自分の意識。朝早く、わたしを起こすのは自分の無意識。心のどこかにひっかかっていることが、わたしを起こして目覚めさせる。夜の考えごとよりも、この心のアラームこそが、わたしにとっては気にかけるべきこと。まずはそれを片付けないと、あなたはすっきりしませんよ、そんなアラームが鳴った冬の寒い朝。

  2004.01.19

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• 賢者の石をみつけよう。

  その昔、錬金術師たちは卑金属を金に変えるため、不老不死の薬を完成させるために、賢者の石を捜し求めた。現代に生きるわたしたちは、すべてが金になるわけではないことを、不老不死など不可能であることを知っている。金である必要もなければ、ただ老いなければいいわけでもない。自分にとって金や永遠の命より価値のあること、それがなにか理解し、それを心に決めること。現代の錬金術とは、自分だけの賢者の石を見つけることのような気がする。

  2004.01.18

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• Sensitive Heart

  朝起きてきた息子は妙に元気、朝ゴハンもいっぱい食べ、自分の部屋を片付けたり、勉強もさっさと済ませたり。「水槽の電源切ったよ」と言うので、もう金魚のことは忘れたのかな、と思いながら、わたしも家事をしたり片付けものをしていた。一通りやることを終えて、遊び始めたあたりから段々息子がグズグズとわたしにからみだす。何か頼んでも難癖をつけてやらない、挙句の果てに、年季の入った旦那のパジャマを捨てようとしたら、「捨てないで」と騒ぎ出した。どうして？と聞くと、「そのパジャマには思い出がいっぱいあるから」だという。それにしてもいつもと騒ぎ方が違う。そんなこと言っても、ずっととっておけないし捨てるよ、とゴミ袋に入れたところでついに泣き始めた。だったら自分の部屋に持ってってよ、と言ってもただメソメソ泣くばかりで要領を得ない。あまりにうるさいので、いい加減にしろ、と旦那にも怒られた。いつもはそんな駄々のこね方をする子ではないので、どうしたの？と聞いても、「なんでもない」を繰り返すばかりで、ただただ泣き続けている。ちょっと変だね、と旦那と二人で話したあと、「○○ちゃん(金魚)のこと？」と聞くと、堰を切ったように大きな声で泣き出した。「○○ちゃんが死んじゃった」ああ、昨日はショックすぎて泣けなかったんだ。それから金魚を埋めてあげることになった。「○○ちゃんの写真、一枚もないから撮りたい」大人だったら死んだ金魚の写真は欲しがらないだろうが、こうなったらもう、気の済むまでやらせてやろう、と、死んだ金魚と一緒にデジカメで写してやった。「○○ちゃんに手紙書く」書いた手紙に金魚を包んで、エサと一緒に埋めた。「どこがお墓かわからないから、なにか立てたい」わたしが持っていたクリスタルのクロスのペンダントトップを、墓碑代わりに針金を通して立てた。「○○ちゃんにお花あげたいから、お花屋さんに行きたい」はい、こうなったら納得するまでやりましょう。結局、ここにくるまで約２時間、花屋で花を買うとき以外はずっと泣き通しだった。○○ちゃんは赤だったから、と自分で選んだカーネーションを供えて手を合わせると、ようやく気が済んだように泣き止んだ。「僕、２時間くらい泣いてたよね」と、やっと笑った。前から思っていたことだけど、そんなハートを持っていると、きみはきっと苦労するでしょう。必要以上に人を笑わせたり、元気だったりするのにはそういうわけがあるような気がしていたけれど、やっぱりとても感じやすい心を持っている。だから泣きたいときには今日みたいに泣いたほうがいいよ。傷もつくけど、その分、きっと強くもなれる、すごい宝物をきみは持っている。そんなきみが、わたしには宝物です。

  2004.01.17

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• 小さな弔い

  一昨年の夏の思い出。旅行先の海で、息子がバケツにタツノオトシゴを捕まえた。うちで飼いたい、というのを、海でしか生きられないから、と諦めさせて、海に還した。じゃあ、代わりになんか魚飼おうか？「うん、金魚が欲しい！」旅行から帰って、熱帯魚屋さんに買いに行った。なんの変哲もない、赤い金魚。気に入った一匹を見つけ、「この子がいい」と、お店の人に捕ってもらった。あれ、これ、両目が同じじゃないけどいいの？「うん、僕、この子が気に入った」その金魚が入ったビニール袋を大事そうに眺めながら、うれしそうに車の後部座席に座ってたっけ。自分のごはんより先にエサをやり、名前を付けて話しかけていた。作文にも、犬と金魚を入れてうちは５人家族、と書いていた。今の家に引っ越すときには、ゴミ袋を二重にしたなかに金魚を入れ、一生懸命運んでいたっけ。「ねえ、○○ちゃん(金魚)が昨日のエサ食べてない」今朝起きてきた息子が言う。見ると、金魚は動いていなかった。あれ、死んじゃったみたい、エラが動いてないよ。わたしがそう言うと、息子は黙って食卓に着いた。悲しいね、一生懸命世話してたのにね。いつも泣くときは大声で泣く息子が、目をこすりこすり、頷きながらゴハンを食べている。「どうして死んじゃったのかな」どうしてって、寿命だったんだよ、きっと。また、○○ちゃん二世、飼おうか？「金魚の本買って、もっと勉強してからにする」そうだね、でも別にきみのせいじゃないよ。「また同じ名前付けてもいい？」いいよ、二匹分可愛がってあげようね。息子が学校に行ってから、熱帯魚に詳しい友人に電話した。ねえ、金魚って冬眠する？「しないよ(笑)」そうだよね、去年しなかったもん。「エラは動いてる？」動いてない。「じゃあ死んでるよ」そっか、埋めてから生き返らないよね。「絶対生き返らない(笑)」学校から帰ってきたら一緒に庭に埋めよう、と話していたのだけど、場所が決まらず、明日になった。結局、毎朝出て行くときに声がかけられるように、玄関先に埋めてあげることに決まった。ほんとは循環器の水音がしなくなるのが淋しくて、息子は一日だけ弔いを延ばしたかったのかも知れない。

  2004.01.16

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• 寒空におばあさんはやめて。

  インターホンが鳴った。モニターを見ながら返事をすると、「近所の××です」と、お年を召した女性が名乗る。知らない人なのだけど、近所の方では出ないわけにもいかないので、玄関先に出てみると、結局は某宗教団体の方だった。以前にも書いたと思うが、布教活動をしている人たちはもともと純粋な人が多いのではないかと思っている。少なくとも、頼まれてもそんなことしないよ、と思っているわたしよりは、心根がずっと優しい気がする。ただ、わたし自身、幼稚園も含めると20年近くキリスト教に学んだ人間であり、それでも信者ではないということは、宗教が信じるに足るものではない、ということではなく、自分がそういう人間ではない、という事実があるだけである。もっと年を取ったら出家したり(多分嘘)、臨終の間際に洗礼を受けたりするかも知れないが、人から強制されるものだとは思っていない。キリストだって布教活動をしたし、釈迦も托鉢をした。だから何が正しい、という答も持っていないが、正直、話をしに来てもらっても、どうする気もない。普段は、今忙しいので、ご苦労様です、と済ますところが、今日はそれができなかった。その方が、母よりも年上の、とても気品のある優しそうな人だったからだ。もしわたしの母がこの寒空の下、同じことをしていて誰も話を聞いてくれなかったら、と思ったら、その気もないくせに相槌を打って話を聞いていた。その教えがどんなに素晴らしいか語る顔は輝いていて、なにか悩みがあったら訪ねてきてください、というその表情はとても優しいものだった。こんなに寒いのに、きっと誰も話を聞きに行ったりしないのに、なにかを信じて、知らない家の扉を叩き続けるのだろう。寒いのにご苦労様です、そう繰り返すしかないわたしに、何度も、家はどこそこだから、いつでも来てください、と何か訴えかけるように微笑みながら。ごめんなさい、わたしがあなたを訪ねることは本当は決してないでしょう。またここに来てくれても、きつくお断りすることもなく、ただきっとインターホンに答えないだけでしょう。わたしは生まれついての中途半端な偽善者です。それ以上でも以下でもありません。某宗教団体さん、頼むから、こんな寒い日に彼女をあんな風に歩き回らせないで。色々なことを思い、悲しくなるから。

  2004.01.15

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• The REAL CREATOR

  先日、ある仕事をしてもらうために紹介していただいた方と、これからやることについて打ち合わせした。その方にまだ頼むか決めていなかったのだけど、今日お話しして、心が決まった。紹介されたときには知らなかったことなのだが、本当はすごい方だった。作ったものが表紙を飾った本を見せてもらったからではなく、そんなことを始めにひとつも話さなかったこともそうだし、前回話したあとに今日まで考えていてくれたことがとても素晴らしかった。あれからこんなことしながらこんなアイディア考えました、と、楽しそうに話してくれたのが、わたしの夢を一緒に面白がってくれるのがうれしかった。わたしの話が無謀だという人も多いなか、とてもイメージが湧いて、いいものができると言ってくれた。わたしがこだわっているあるイメージについて、根拠のないインスピレーションだから最悪変えてもいい、と言うと、そうだからこそ、そのままにしましょう、と言ってくれた。経歴や、やっている仕事を聞いたら、とてもわたしの小さな仕事なんか頼めるような相手じゃなかったのに、絶対いいものを作る、と約束してくれた。どうかな？と言われることが多かったものが、急に素晴らしいアイディアに形を変えていく。きっと素敵なものができるに違いない、という自信と、夢を本当に形にするために足りなかったパワーを貰った。とてもうれしいめぐりあわせだった。

  2004.01.14

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• 「ソウルナビゲーション」

  人は生まれたときに親から名前を貰い、宇宙からは数字を貰っている。その誕生数によって自分の人生の目的は決められている、という本「ソウルナビゲーション」(D.ミルマン：徳間書店)を買いました。占い、というよりも精神世界、宇宙システム、といった話に近い解釈ですが、自分の人生に使命がある、なんて意外で面白く思いました。数字にそんな不思議な法則やパワーがあるかも知れないことも思いもよらないことだったので、新鮮でした。わたしの誕生数の持つ人生の目的と課題、それは「表現力と感性」だそうです。そのエネルギーを持ちながら、自分を表現することがわたしにとっては大きな課題だそう。自分の感情を表現するのに苦労する反面、それを克服すればそれが大きなパワーになるということらしいです。まずは素直に感情を表す訓練、表現する練習が必要、ということで、もしかしたら日記を始めたのもそんなソウルナビゲーションだったのかも知れないですね(笑)。どうやら絶版らしいですが、興味のある方は探してみてくださいね。ちなみにわたしはまたブッ○オフで偶然手に入れました。本との巡り会いもまた運命、ちょっとした心のお休み時間にどうぞ。

  2004.01.13

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• 煙草は二十歳になってから。

  子供の成長が早いのか、ときが経つのが早いのか、息子も最近では、もうママと言わずに、お母さんと言うようになりました。「ねー、お母さん、煙草って二十歳からでしょ？」うん、そう。「二十歳になったら一箱買って喫ってみてもいい？」別にいいよ。「パチンコは18歳だよね？」たしかそうだったと思うけど。「18歳の誕生日にパチンコしよっと」今からもう決めてるんだ(笑)。「エロ本はいくつになったら買っていいの？」エロ本～!?そう言えば知らないなあ、いくつだろう？ビデオ屋さんのアダルトコーナーには18歳未満がなんとか、って書いてあった気がするし、R－18指定とかあるし、でもその手の映画は成人映画って言うしなあ。エロ本も何歳以上とかあるんでしょうか。まあ息子の場合、普通の週刊誌でもちょっとキワドイ写真があればそれはもうエロ本だと思っているレベルなわけですが。何歳か知らないけど、買うの恥ずかしそうじゃん。「そうだよね、絶対恥ずかしいよねー」頼むから、お母さん買っといてとか言わないでよ。「そんなこと言わないって！」買ったよ、とかの報告もいらないからね、隠れて見るものだから。「わはは！じゃあ探さないでね」今日は成人式。きみはまだ二分の一成人式。今から倍生きたとして、そのときの感情の発露の仕方がたとえばよく取り上げられるような成人式の騒ぎだったとしたら、わたしはきっとそれまでのわたしの生き方を、きみとの会話を、振り向いて考えてみなければいけなくなるでしょう。骨伝導スピーカーがマイブームのきみは、今日もＰＳ２のアナログコントローラーを自分の頬に当てながら、「聞こえます」とつぶやきながら遊んでいる。エロ本がいつ買えるのか考えるのは100年早い。でも普通と危ないはほんの紙一重、そのうち二度目の成人式の母はつくづくそう感じています。

  2004.01.12

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• 愛ってなによ？

  愛があるとかないとか、愛してるの愛してないの、人は色々言うけれど、そもそも愛ってなんでしょう。家族愛、兄弟愛、人類愛、男女の愛･･･それらの根底に共通すること、それは誰かを、何かを大切に思うこと。大切だったら傷つけない、大切だから何が嬉しいのか想像する。愛してるなら～してくれるはず、理解できるはず、そんなこととはちょっと違って、心配させないとか、一緒に笑うとか、ほっとさせるとか、元気でいるように願う、そんなことなんじゃないのかな。こうして欲しいとか、仮に相手に何かを求めないとしても、自分のことで手一杯、そういう自分を理解して欲しいと願っていたり。相手が笑顔でいられることを想像する余裕もないのなら、それは愛とは言えない、一人きりの甘えのような気がするよ。誰かを、何かを大切にするって、単純だけどとっても難しいことなのかも知れないね。

  2004.01.11

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• Thank You For Your Present

  プレゼントが届きました。とても綺麗な、選んだ人の気持ちが見えるような。人の縁というのは不思議ですね。贈る人の気持ち、受け取る人の気持ち、どちらかがずれていると、お互いにかみ合っていないと、素敵な贈り物にならない。同じものを受け取ったとしても、必ずしも同じ気持ちになるとは限らない。贈る人も嬉しくて、受け取る人も嬉しくて、そうして初めて素敵なプレゼントになるのでしょう。プレゼントは贈り物、形容詞になると、現在、それに存在。そんな意味もあります。素敵なプレゼントをありがとう。そんな現在というとき、あなたという存在、そういったことにあらためて感謝を。わたしも素敵なプレゼントを贈れる人でありたいと思います。

  2004.01.10

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• ちょこっとムダ遣い。

  まったくムダのないシンプルで機能的な生活、そういうものにも憧れますが、実際には、なんでそんなもの買うの？と人が言うようなムダ遣いが案外好きなわたしであります。今日はセ○ンイレブン限定の、SATCエピソードDVDなるものを買いました。880円でSATC一話分、DVDだから音声も選べるし、字幕を外せば英語の勉強にもなるし、単純に面白いから気分転換にもなるし。とまあ、色々理由を付けても付けなくても、これくらいのお買い物で楽しめるのだから安いもの。最近したムダ遣いを考えてみると、100円ショップで買ったアロマキャンドルや写経用紙、雑貨屋さんで買った足の冷え対策・フリースの靴下、息子のお年玉の買い物に付き合って行ったおもちゃ屋さんで買った1000ピースのジグゾーパズル･･･買うのも楽しいけど、それでのんびりできたり、ゆったりできたり、気持ちをほっとさせる、ちょこっとお金と時間のムダ遣い、どうやらわたしはそんなことが好きなようです。最近、なにかムダ遣いしましたか？

  2004.01.09

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• かわいい人

  しばらく忙しくてちょっと顔を出せずにいた習い事で、一ヶ月ぶりくらいに会った人。会ってもいつも二言三言しか会話も交わさないのだけど、会うといつもにこやかでほっとする。わたしを見つけるととても嬉しそうな笑顔で向こうから寄ってきて話かけてくれる。わたしはお名前も知らないのに、向こうはちゃんと「あ、○○さん」と呼んでくれる。あまりににこやかなので今更名前も聞けないけれど、いつ見ても、同性のわたしからしても、かわいい人だなあ、と思う。わたしなんて照れ屋をいいことに、誰に対しても目が合って初めて会釈するような感じなのに。習い事にも熱心で、入った頃より随分上達している。何に関してもきっと、一生懸命なんだろうなあ。今日もにこにこしているその顔を見て、「今度、××さんと一緒に練習しに行くんだけど、よかったら一緒に行きませんか？」と珍しく自分から誘ってしまった。「え、いいんですか？じゃあそれまでにもっと練習しておきます！」男の人だったらきっとその笑顔に惚れるんだろうな(笑)。

  2004.01.08

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• ハッタリかましておきましょう。

  息子の学校も始まり、やっと通常生活になります。早速今日は自分の仕事に関する打ち合わせ。自分で言うのもなんですが、わたしはやるときはやる、やらないときはやらない女です(笑)。正直言って、去年はほとんどやらない女でした。充電期間、準備期間という口実で、必要なこと以外は何も。わたしには以前も書いたように自分に変な自信があります。やるとなったら絶対うまくいく、そう思い込んでるから平気で怠ける、そんな悪い癖。秋にはスタートさせているはずのことがまだ始められていないのに、そこまで気分が盛り上がっていないんだから、まだやるべきじゃない、と変な理屈を自分につけたりして。やると言ったらやるんだから、とみんなに公言したせいで、年賀状にもさんざん、あの話どうなってるの？という質問が(笑)。そんなわたしのお尻に火をつけるできごとが去年の終わり頃、いくつかありました。このままではほんとにやらずに終わるかも、と珍しく慌てるできごとも神の思し召し。わたしは自分の直感を信じています。わたしがあそこでああいうことをする、と心が決めたら絶対そうなるに決まってる。という恐ろしい思い込み(笑)。それが他に持っていかれそうになって初めて、重い腰を上げて動き始めました。一旦はダメかな、と思っていたことがなんとか現実になりそうです。久しぶりに、以前の仕事で人によく言われたことを思い出しました。どうしてそんなに落ち着いてるの？堂々としてるの？わたしはいつも笑って、そんなのハッタリだよ、と答えていました。実際新しいことを始めるときに自信満々だったとしたら、それは大変愚かなことかも知れません。蓋を開けてみないと何が起きるかわからないのだから、いいことばかり思い描いているわけにもいきません。だからわたしはいつも自分にハッタリをかけるのです。わたし以上にこれができる人はいない、わたしがこれをやるのが一番楽しい、そう思い込むうちに不思議とほんとにそんな気がしてきます。たとえば大人になって何かを教わるときに、自信なさそうな先生にお金を払ってまで教えてもらいたいとは思わないでしょう。傲慢になるのではなく、わたしにしかできないなにか、それを自分が誰かに提供して満足してもらう、それについては相手に損はさせない、という思い込み。仕事だけではなく、恋でも人間関係でも同じかも知れません。この人じゃないと、というなにかを持っている。一緒にいて楽しいとか落ち着くとか、そんなことでもいい。自分はそれを持っている、と自分にハッタリをかけるのです。自分が考えていたことがムリかも知れない、という状況が一転し、是非にという話になってきました。話を進めているうちに、ああ、ハッタリをかます腕は満更落ちていないな、と何ヵ月後かの自分を想像して、不安よりもほんの少し楽しみが大きくなった一日でした。あとはぬかりなく準備するのみ、不安がってもしょうがない、きっとそれくらいできるはず、とまたハッタリをかけながら。

  2004.01.07

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• 素敵な年賀状

  まだ何通も年賀状が届けられます。今日は緩衝材の入った封書が一通ありました。中には毛筆で書かれた丁寧なお手紙、それから一枚のＣＤ－Ｒが入っていました。ＰＣで見てみると、旅先で撮りためた写真でした。旦那の仕事関係の知り合いの方で、わたしには直接関係はありません。今年も○○(夜の街)で飲もう！的な旦那宛ての年賀状が多いなか、わたしの名前も書いて素敵な南の島の写真を送ってくださる、そんなお人柄にちょっと心が温まる思いがしました。思わず、とあるお仕事をその方にお願いしたい、と旦那に橋渡しをお願いしてしまいました(笑)。今年のわたし宛ての年賀状に多かった言葉は、「今年は会おう」「連絡して」「いつ帰ってくるの」･･･来年はわたしも、もっと心をこめて年賀状書かなくちゃ。

  2004.01.06

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• 鏡を見てうんざりしたくはない。

  携帯を新しく替えたら、カメラが200万画素とやら。試しに撮ってみればなんとまあ、くっきりはっきり。前の携帯ではごまかせたものも、これではなかなかごまかしようがないじゃありませんか。人は日々成長し、やがて老いていきます。昔から年より若く見られるわたしは、若い、と言われることがそれほど嬉しくはありません。なんだかいつまでも落ち着かないかのように感じるから。それよりも、その年齢なりに綺麗にしていたい、いい年の取り方をしたい、と思っています。お肌のハリだって変わってくるし、似合う服だって変わるけど、それでいいと思う。去年撮った写真と比べて表情が暗いとか、なんにもお手入れしてなくてお肌ガサガサになってるとか、そうじゃなくて、ふと鏡を見たときに、いい顔をしている自分がいる、いつもそんな風でありたいと思います。でもやはり、200万画素のアップはなかなかツライものがあります。

  2004.01.05

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• 占いでわかること

  初詣に行きました。わたしは無宗教ですが、とりあえず毎年初詣には行っとこう、という普通の日本人です。今年一年、みんな無事でしあわせでありますように、と何かしらご利益を求めてお参りいたしました(笑)。初詣の楽しみと言えば、息子もわたしも(同レベル)おみくじや参道に並ぶ出店です。占いは大好きですが、実のところ、「今日の運勢」系にはあまり興味がありません。それよりも性格や相性診断、心理テスト系が好きなので、100円を入れて買う、誕生日占いみたいのを買いました。今年の運勢では、おみくじもそうでしたが、願いは叶うそう。よーし、それじゃ色々願ってやる、と無意味に挑戦的になる次第。性格について書かれているのを読むのは楽しいですね。おお、当たってる！とか、そうかなあ？とか。「当たってるって思うってことは、自分でもうわかってるってことでしょ。だったら人に言ってもらわなくてもいいじゃん」と言われて、なるほど、と思ったことがありますが、だったらわたしは占いで何を知りたいんだろう？あなたはこういう人、と言われて、そうそう、そうなのよ、とか、えー、ちょっと違うんじゃない、とか、そうやって自分でツッコミを入れながら自己分析したいのかな。自分のことばっかり考えたくて、やっぱり自分が大好きなのかな？というよりも、そういう遊びが好きなだけなのかもだし。占いなんてつまらない、という人が逆に気にし屋さんだったり？そう考えると、占いって、その結果がどうというよりもそれを見ている自分って人間がどんななのか、それが一番よくわかるシロモノなのかも知れません。ちなみに、わたしが買った占いには、「美しい女にはやがて飽きがくるが　善良な女には決して飽きがこない(モンラーニュ)」という格言が書いてありました。で、わたしは一体どっちなんなんだい、とまた、一人でつっこんで楽しんでるわたしは、「現在の貴方の運勢は幸運と謂う」という占いの言葉どおりなのかも知れません(笑)。　

  2004.01.04

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• お年玉が欲しい。

  「うーん、何買おっかなあ」息子がお年玉の使い道を考えている。「半分は貯金しよっと」やはりわたしよりはしっかり者だ。いいな、お年玉、何に使おうか考えるの。見てるとすごく楽しそう。最後にお年玉を貰ってから、早･･･年。今貰ったら何買おうかなあ。やっぱりサンタさんがくれなかったバーン＆サイマックスかなあ･･･。そんなこと考えたところで、もう一生お年玉は貰えないんだった。もとからあるお金で買うのと違って楽しそうなんだけど、小さい頃の思い出で我慢しておきましょうか。

  2004.01.03

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• 今年の太陽

  今年の初日の出は水平線の向こうに見た。太陽というのは、昇るときと沈むとき、どうしてあんなに早く見えるのだろう。昼の間、まるで止まって見えるけれど、実際には昇るのと同じ速さで地球が動いている。時は意識しなくてもそのスピードは一定だ。太陽の進む道の下に立ってみたならば、わたしの足の下を太陽が通りすぎ、そしてまたわたしの頭上に昇ってくるだろう。そうやって変わらず過ぎていくもののようで、太陽も成長し、衰退していく。太陽の寿命は100億年、今は46億年過ぎたところらしい。その寿命が尽きるより早く、地球に生命は生きられなくなるらしい。地球に生きられるのは太陽があるから。昨日の太陽と今日の太陽はほんとうは少し違っている。初日の出と今日の日の出もまた違う。見る人の場所も気持ちも違っているだろう。今日の太陽は今日しか見れない。寒い日であっても、暖かい日であっても、太陽があることに感謝して今年を生きよう。

  2004.01.02

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• カウントダウンは夢の中

  友人家族と、一緒にカウントダウンしよう、ということで旅先で新年を迎えました。夕方から外でバーベキューをやりながらのんびり夜を迎え･･･外で食べるゴハン、飲むお酒は美味しいですね。夕方からビールだの、赤ワイン、ラムなんかゆっくり飲んでたら、早くからすっかり眠くなってしまいました。というわけで、息子に「起きて！」と起こされると、いつの間にやら年は明けて･･･子供達や男性陣は立派にカウントダウンを終えた様子。ともに新年を迎えることを約束していた友人も夢の中でした。というわけで新年早々、旅の目的は果たせず。息子よ、今年も母にはあまり多くを期待しない方がよさそうだ。こんなわたしですが、みなさま、今年もよろしくお願いいたします。

  2004.01.01

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• 色即是空

  　　色不異空　　形あるものは空と同じ　　空不異色　　空であることもまた形である　　色即是空　　形があるからこそ空であり　　空即是色　　空であるから形がある　　受想行識　　人の精神も　　亦復如是　　またこれに同じ　　　　　　　　　　　　　～　般若心経　～　　　　　よいお年をお迎えください。　　2003年大晦日　　　　　　　　　

  2003.12.31

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• ＶＩＲＴＵＡＬ　ＲＥＡＬＩＴＹ　２００３

  車がなければ飲酒運転はない。携帯電話がなければ秘密は減る。テレビゲームがなければ違う遊びをする。それは間違ってはいない。けれどわたしたちが生きているのはそういうところ。それだからこそ、そこにいる人を感じるべきなのだろう。日記を始めて４ヶ月。出会うはずもない人と、たくさんの言葉を交わした。誰かがキーを叩いている限り、そこには人がいる。リンクしてくださった方、いらしてくださった方、携帯で読んでくださっている方、メールを下さった方、たくさんの優しい言葉をいただきました。言葉にしてもなんにしても、結局すべてはそれを使う人次第なのだな、ということを改めて勉強させていただいた2003年。偶然の出会い、一人一人の人という存在、そういったものに感謝しながら今年を終えたいと思います。来てくださって、読んでくださって、たくさんの気持ち、言葉をありがとうございます。みなさまのご多幸をお祈り申し上げます。

  2003.12.30

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• たとえわたしがいなくても

  たとえわたしがいなくても夜になれば暗くなり、朝にはまた日が昇る川は流れて海へ行くほとんどの人の生活は何も変わらない近しいと思っている人たちでさえ、もしわたしがいなくなっても自分を生きていくだからこそ、一緒にいるときくらいは楽しく幸せにそんな風でいられたらいいと思う

  2003.12.29

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• 死んでもかまわない。

  と、オーランド・ブルームが言いました。そうです、まだ本調子でない息子と「パイレーツオブカリビアン」鑑賞。「彼女のために、どこまでできるのか？」というジョニー・デップの問いに対する答。おおー、今年一番のセリフはこれだ！古くは「愛と誠」(だっけ)の「きみのためなら死ねる」に始まり(？)、こういうセリフってお話のなかではよく出てきますよね。実際、自分のために死なれたらそのあと大変なわけで、現実にこういうこと言う人っているのかな。「もう死にたい」「死ぬから」なら聞いたことあるんだけど(注：言った人たちは今でもちゃんと生きています)、きみのために死んでもかまわない、は言われたことないなあ。失楽園みたいに一緒に死んでくれ、じゃなくて、いいなあ。うーん、こうなったらボケてもうじき、っていうときに老いらくの恋の相手に言ってもらうことを目標に･･･(謎)。死んでもかまわない、って言ったことある人、言われたことある人、いたら正直に手を挙げてください(笑)！

  2003.12.28

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• 「ダメな女」と「１３歳のハローワーク」　～今年の読書～

  今年は調べものやビジネス関係の読書が多かったのですが、それでも印象に残った本を記録として残しておきます。最近はよほど読みたい本でないと新しいのを買わず、ブック○フなどで買ってしまうので(ルフィオさん、ごめんなさい)、かなり古いものもあります。また、左のページや、今まで取り上げた本は除きました。全部の感想は書けませんが、興味があるのがあったらお尋ねください(笑)。【お仕事にどうぞ】「サービスの本質」田辺英蔵(ダイヤモンド社)「サービスの次元」浜野安宏(ダイヤモンド社)「テーマパークの秘密」伊藤正視(日本経済新聞社)「売れる心理学」西村晃(たちばな出版)「本当の経済　本物の経営」船井幸雄(徳間書店)「創造する経営者」P.F.ドラッカー(ダイヤモンド社)「社訓」雑派編(ぶんか社)「思考の技術　発想のヒント」鷲田小彌太(日本実業出版社)【自分の国について】「新国際人論」御手洗昭治(総合法令)「日本のフロンティアは日本の中にある」河合隼雄(講談社)「日本語の復権」加賀野井秀一(講談社現代新書)「日本語の科学」岩松研吉郎(ぶんか社)「日本が嫌いな日本人へ」呉善花(ＰＨＰ文庫)「茶花」堀内宗完(主婦の友社)【心の骨休め】「素直な心になるために」松下幸之助(ＰＨＰ研究所)「般若心経のすべて」花山勝友(知恵の森文庫)「黄金の言葉」マーロ・トーマス(主婦と生活社)「みんな悩んで大人になる」D.ヴィスコット(ほるぷ出版)「光の石伝説」クリスチャン・ジャック(角川文庫)「知的な痴的な教養講座」開高健(集英社文庫)「ジンクス　恋愛・結婚編」荒俣宏(角川文庫)「おまえがこの世に５人いたとしても５人ともこの俺様の女にしてみせる」他　　　　　　三代目魚武濱田成夫(角川文庫)「美肌」山崎千里(講談社)「ダメな女」村上龍(光文社)「13歳のハローワーク」村上龍(幻冬舎)今年の読書感想文：振り向いてみれば、ほとんど小説は読みませんでした！好きなことを仕事にしよう、という「13歳のハローワーク」は息子のクリスマスプレゼントに追加。久しぶりに読んだ村上龍、ダメな女、という言葉にどきっとするあなたはダメな女ではない、というあたり、「すべての男は消耗品である」から変わらず素敵なフェミニストであったことが収穫だった2003年です(笑)。折をみて、また左のページに追加しておきます。みなさんが読んで面白かった本も教えてくださいね♪

  2003.12.27

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• 一緒にいて楽しい人

  普段は無意味なほど元気なうちの息子であるが、昔から結構病弱でよく風邪もひく。せっかくの冬休みも早速風邪をひいた。フルタイムで外に出て働いていたころは、風邪や長期の休みの時期、正直苦労した。仕事はなんでもそうだが、特に人に教えているときには、自分自身に授業料を頂いていると思っていたので、人に代わってもらったりすることができなかったから。今、こうやって学校の休みの時期や風邪のときに一緒にいると、こんな時間ももうそんなにないな、と思うこともあって、それなりにのんびりと楽しんでいる自分がいる。昔、息子を頼む人を探すことに費やしていた苦労がなんだかとても懐かしく思えるくらいだ。そのうち、風邪をひいても親を必要としなくなるに違いない。それだから今が楽しい、ということに加えて、それ以上に、わが子ながら、一緒にいると楽しいな、とも思う。以前の日記にも書いたが、息子は幼児期には大変な暴れん坊で、わたしはしょっちゅう頭を下げて歩いていた。我が強く、自己主張も激しい息子に、わたしはよく、「一緒にいて楽しいと思われる人になりなさい」と諭していた。これは実は、わたしが母からずっと言われていたことだ。母には大きい声で叱られたり、ひどく怒られた記憶はない。母は穏やかで、とてもできた人だ。わたしが知っている限り、母のことが好きという人ばかりだ。そんな母から見ると、わたしはさぞや気難しく、気まぐれで、自己中心、わがままな子供だったろう。父からの抑圧を逃がす場所であったのもあるかも知れない。あなたのこんなところはよくない、という代わりに、楽しい人になりなさい、と教えてくれた。仕事でも恋でも友人関係でも、どうしてうまくいかないのか、と思い悩む前に、この教えがあったことはとてもありがたかったと思う。実際には、大人になってからも気難しく、些細なことで急に機嫌が悪くなったりするわたしに比べ、息子には無意味に機嫌が悪いというときがない。いつもハイテンション、とにかく笑わせてくれる。子供心になにか気を遣っているのかと心配になり、担任の先生に学校での様子を懇談で尋ねると、クラスでもそんな風だという。授業参観でも、リズムに合わせて踊ってごらん、という音楽の先生の言葉にみんなが恥ずかしがって動かないなか、「しょうがねえなあ」と、コミカルに踊り出してみんなを笑わせていた。ちょっとの切り傷で痛がっているときに、あんまりうるさいので、「いくら痛いって言ったって治らないんだからやめれば」と言うと、「あ、そっか！いいこと言う～！」と笑うのを見て、自分の冷たさを反省したこともある。熱や吐き気で具合が悪いのに、今日も、「僕、三大成人病にかかっちゃった」と明るくしている。一緒にいて楽しい人になりなさい、と言われ続け、息子にも言いきかせた母は、いつの間にか息子に教えられるようになっている。一緒にいて楽しいのは相手のためだけじゃなく、結局は自分のためでもあるのだけれど、具合悪いときは、気にせずゆっくり休めばいいんだよ。でも多分、自分も楽しいのが好きなんだよね、きみは。だから今日はぐっすり眠って、明日またいっぱい笑おうね。

  2003.12.26

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• ７DAYS

  太陽暦、グレゴリオ暦が日本で使われ始めてからまだ130年かそこらだそうだけど、もうすぐ今年の終わりという区切りがくる。否定的な言葉や悲観的な考えは好きではないけれど、それでもこの一週間の間に、今年やり残したことを考えてみる。振り返るのはこれからのため。今日までにできていないこと、終わっていないこと、そういったものを確認しておこう。来年の計画を立てるのは元旦じゃ遅いのだ、わたしの場合。それだと元旦の日本酒で二日に延びてしまうのがオチ。ヘタすると松の内には立たずにフェードインしてしまう。この７日間に自分の中を整理して、新たな年を迎える準備をする。今年はこんなことがあったなあ、とセンチメンタルに振り返るのは、除夜の鐘を聞きながらにしよう。あと一週間、きれいに自分を整理しながらやることはちゃんと終わらせなきゃね(笑)。

  2003.12.25

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