大人の女にできること / Mature Rules

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• Have Yourself A Merry Little Christmas

  バブルの頃は、クリスマスと言えば大変なお祭りでした。今でも、恋する二人にはきっと一大イベントでしょう。わたしのクリスマスの思い出、それは父の誕生日なのでした(笑)。だからイヴはいつも家族で食事、恋人とのクリスマスは大抵25日。よく24日は本命の人と過ごすと言いますが、そうなると、わたしの本命は父だったわけで･･･それでも食事が終わると、教会のごミサに出かけがてらデートのようなものはしていた罰当たりものです(笑)。大人になると、もうお祭り騒ぎも期待しませんが、のんびり穏やかに笑って過ごせる、そんな夜であればしあわせに思うようになりました。もう、祝ってあげる父もいませんが、色々な思い出に感謝しながら、ゆっくりと過ごす夜にしたいと思います。たとえサンタは来なくても、誰かを思い、穏やかな、そんな夜を、あなたも過ごせますように･･･※書き込んでくださった方に、一夜限りの秘密のお礼を･･･(笑)

  2003.12.24

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• あなたのサンタクロース

  「サンタクロースってお父さんだって、友だちが言ってたけど、ほんと？」んー、いるって信じない人のところには来ないらしいよ。「僕はいるって信じてるんだけど」じゃあ、いるんじゃない？「ほんとに赤い服着てるのかな？あれってコカコーラがそういう風にしたんでしょ」ママも見たことないからわかんない。「真っ黒い服とかだったりして」あんまりそれっぽくないね。「でもサンタって、住居不法侵入だよねー」だって、来て欲しいってお願いしてるんだからいいの。そろそろ、サンタクロースへの疑問も大きくなってきたね。もっと大きくなったらきっとわかるよ。サンタクロースってね、きみが誰かのために何かしてあげようとか、きみのために誰かがなにかしてくれようとする、そういう気持ちのこと。だからちゃんと、サンタクロースは存在するの。みんなにちゃんと、自分のサンタクロースがいると思うよ。みんなも誰かのサンタクロースだしね。

  2003.12.23

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• ＳＴＡＲＳ

  星に何をたとえますか。あなたの夢、大好きな人の笑顔、大切な人たち、どこかで輝いているのでしょう。空が暗いから、すべてが明るいわけじゃないから、きっと綺麗に見えるのでしょう。テレビを見ていたら、大好きな「ＳＴＡＲＳ」を久しぶりに聴きました。暗くなった空を見て、大切な星を探して眠りにつく。そんな夜です。おやすみなさい。

  2003.12.22

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• わたしの成功哲学

  眉間にシワを刻まない。穏やかな顔で眠りにつく。感謝できる。理解しようとする。喜べる。憎まない。諦めない。満足できる。笑っている。

  2003.12.21

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• Let It Snow

  朝、カーテンを開けたら雪が降っていた。窓から白い景色を、この冬初めて見た。「わー、きれいだねー」うん、きれいだね。洗濯物、外に干せないな。車、出せるかな。犬を庭に出せないな。「雪だるま作れるかな？」どうかな？そこまで積もるかな。負けました。自分では結構、子供ごころもあって、小さなことでも楽しめる、そんな大人だと思っていた。でも割と普通に、雪が降ったら楽しみよりも、心配をしていた。次に雪が降ったら、きみを先に雪合戦に誘おう。ねー、パパ起こしてきて。「うん。パパー、雪だよ！」寝室から聞こえた台詞は、車出せるかな、だった。ふふ、もう一人、立派な大人がいた。思い出した。小さい頃、雪が降っても元気に飛び出して行く子じゃなかった。家の中で、雪が降ってくるのを下から眺めているのが好きだったっけ。たまに窓を開けて、口を開けて食べてみたりしたっけ。雪が降ったら雪を楽しみ、家に閉じ込められたら、それを楽しみ･･･だから、次に雪が降ったら、窓から雪を見よう、と提案しよう。やっぱり母はもとから、寒がりで出不精なのだ(笑)。

  2003.12.20

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• なにより確かなこと

  人生は死ぬまでの暇潰し。そんな台詞を言ったのはだれだっけ。人類が誕生して以来、永遠に生きている人はいない。わかっているのは人はいつか死ぬ、ということ。今が死ぬまでの半分なのか、もう終わりの頃なのか、そんなことさえわかりはしないけど、いつか終わりがくることだけは確かなのだ。それを虚しく思うのか、だからこそ楽しく生きるのか、それは自分で決められる。あなたの一生はあなたにしか生きられないのだから。生きているわけを知ることはできなくても、生きていることに意味を見つけることはできる。人生が死ぬまでの暇潰しなら、どうせ同じ時を生きるなら、やるだけやって、愛し愛され、笑って泣いて喜んで、人間らしく、わたしらしく。人には生きられない一生を、死ぬまで生きてみましょうか。

  2003.12.19

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• いつか帰るところ

  沖縄出身の友だちと話していた。いいな、沖縄住みたいよ。なんで帰らないの？「給料安いし、いい仕事ないから。沖縄は、いつか帰るところ」いつかって、いつ帰るの？「わかんないけど、死ぬのは沖縄。沖縄のやつはみんなそうだと思うよ」いつかはわからないけど、絶対帰る場所が決まっている、正直、羨ましい気がした。いつの頃からか、もう東京には帰らないだろうな、と思っている。今の土地に来たばかりの頃は淋しかった。仕事も友だちもなく、どの景色を見ても思い出さえもない。早く東京に帰りたいな、そう思っていた。長いこと暮らしていたら友だちも思い出もできた。なんとなく、ずっとここにいようという気持ちもある。それでも、必ずここに帰ってくるのか、と訊かれたら、いつか、絶対、とは言えない。わたしは今でも南の島を夢見ているのだから(笑)。東京に帰れば友だちも思い出もたくさんある。だからと言って、いつか戻りたいという気持ちはもうない。帰れるころには帰る場所もないかも知れない。どこかに帰りたいのに、その場所を決められないでいる。いつか帰るところ、そんな風に言える場所を、そう言える自分を、わたしは探しているのかも知れないな、と思った。

  2003.12.18

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• 少々エキセントリック、ややセンチメンタル。

  自分の性格を、「わたしは～である」という表現を３回繰り返して表してください。と書いてある本(この本についてはまた後日)を読んだ。うーん、いくつでもいいと言われたら簡単だし、～である、と断言しなければ結構表現できるんだけど。３つの断定文で表すと、わたしってどんなだろう？毎日喜んだり落ち込んだり、元気だったり元気じゃなかったり。ここで日記を始めてそろそろ４ヶ月になる。タイトルを見て振り返ってみると、よくもまあ、色々なことを毎日考えているものだ。毎日明るいばかりじゃなくて、へこんだと思ったら元通り、変な妄想をしていたり、真面目に考えていたり。ちょっとエキセントリックで、わりとセンチメンタル、そしてなによりオリジナル。わたしって、そんなものだ。それでよしとして暮らそう(笑)。

  2003.12.17

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• お風呂に潜ってみた。

  夜遅くにお風呂に入ったら、お湯が少しぬるくって出たくなくなった。追い炊きすればいいのだけど、したら熱くなりすぎるからそのままでいたら、出たくもないし、熱くしたくもないし。そしたらなんだか潜りたくなった。潜ったらいっぺんに髪の毛が濡れてラクチンだった。音がしーんとして、時間が止まってるみたいだった。そんなことしているうちに、子供の頃はよくお風呂の中で泣いていたことを思い出した。昔は人がいると泣けなかったっけ。今もそうなのかな？昨日、お風呂で潜っちゃった、と息子に言うと、「それって10歳レベル」と笑われた。「なんで潜ったの？」んー、なんでかな、急に潜りたくなった。「わはは！それはもう５歳レベル！」世の中にお風呂に潜る３×歳って、何人いるのかな？「あんまりいないんじゃない、多分」やったー、いいじゃん。たまには本能のままに行動してみるものだ。気分転換の方法なんて、結構そこらじゅうに転がっている。

  2003.12.16

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• もてなしの心

  自分からお土産を持って人を訪ねたり、気の利いたことはあまりできないけれど、人が来てくれるのは大好きだ。お茶やお花、その人のために用意する粋な文化、そういったものにも長けていないけれど、来てくれたらとてもうれしい。だからわたしなりのおもてなしをしよう。どんな料理にしようかな？コーヒーは何がいいだろう。部屋の香りは何にしようか。一緒にいて心地よい空間になるように、次はいつになるかわからないから、喜んでもらえるように、楽しく準備しよう。

  2003.12.15

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• タヒチの女

  将来南の島で暮らしたい、というのは結構本気である。以前の日記に書いた、ほんとはタヒチがいいんだけど、というのもあながちウソではない。タヒチは大好きだが、観光客として一度行ったきりだ。「死国」という怖い話を書いた女性がタヒチに移り住んだ、という話は以前聞いて興味があった。何故タヒチに住もうと思ったのか、実際住んでどうなのか、そういうことを知りたくて、「愛を笑い飛ばす女たち」(坂東眞砂子：新潮文庫)が文庫になったので読んだ(せこい)。南の島で何もせずに暮らしたい、怠惰は悪徳か、とか、「愛」の概念はヨーロッパの男が持ち込むまでタヒチの女には存在しなかった、とか、色々面白いことが書いてあった。タヒチが楽園である所以、それは「今」を生きられるからだ、とあった。日本人は昨日と今日を比べ、明日を夢想して生きている、今が辛すぎるからだ、と。タヒチにいれば「今」を生きられるのかどうかわからないが、ゴーギャンも愛したタヒチ、タヒチの女。確かにそんな「今」を感じたい人を魅了して止まない何か、がきっとそこにはあるのだろう。「今」というときこそ、ほんとは夢なのかも知れない。やっぱりもう一度フランス語、勉強するかなあ･･･

  2003.12.14

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• 女の業は深い。

  出かけるために仕度していたら、息子が何度も「ねえ、まだあ？」と聞いてくる。顔を洗うのもきみのように簡単ではないし、そのあとあれこれ付けたりね、ドライヤーかけたりね、色々することあるのよ。きみみたいに素顔で勝負できるわけじゃないのよ。洋服選んだりするのも時間かかるしね、女って結構やることいっぱいあるのよ。お店で下着を買ってレジで支払いをしていたら、横から息子が「女の下着ってなんでそんなに高いの」とつぶやく。あのね、これ、全然高くない、普通の値段。きみのパンツとは比べものにならないの。ママが急に倒れて病院に運ばれてそのときボロボロの下着だったら、きみも恥ずかしいでしょう？関係ないか。とにかく、下着もそうだし化粧品もそうだし、女はそれなりに色々とお金がかかるのよ。今の時代、女は色々な生き方を選べる。それは一見自由なようで意外と難しいことだ。選択肢がありすぎて腹を括りにくい。自分は括ったつもりでも、まわりから違うことを要求されることもある。これで本当にいいのか、と悩む局面も少なくない。贅沢と不自由は紙一重だ。だからといって女は大変だとか男にはわからないとか、被害者ぶったり大袈裟に悩むのもちょっと違う。男と女の悩みは根本から種類が違う気がする。女の悩みというのは、自分の身体に直結していたり、その後の生き方全体にかかってくる本能的なものもある。たとえば結婚するしない、籍を入れる入れない、それだけでも女にとっては随分変わることがある。子供を生む生まない、それを選べるようになったのも実は大変難しいことではないかと思う。子供を流産してしまったとき、女は自分のどこかが悪かったのかと悩む。子供は生まないと決めても、そういう器官を使わないことで色々な病気にかかりやすくなったりもする。様々な悩みが身体と直結していることが多い。心で正しいと思っても、身体から不安を受け取ったりすることがある。そういう不安を男性が理解することは難しい。フェミニズムを男女同権と一緒に捉えて主張する人もいるが、性差というものは確実に存在する。そういう女性を理解しようとする男性は更に大変かも知れない。情緒不安定な女にわからないながら付き合ってくれることに感謝も必要だ。女は時間がかかる、お金もかかる、悩みも色々で根本は案外動物的だったりもする。皆さまの理解あってこそ、わたしの言いたい放題がある。ということをわかっていると、きっと将来もてるよ、息子くん。

  2003.12.13

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• 時という名の船に乗り

  もしもタイムマシーンがあったなら、ちょっと昔に細工したり、少し未来を覗いてみたりしてみたい。だけどわたしが乗っているのは、時という名前の船。後ろに流れる航跡に涙する日もあれば、これから見えるであろう景色に不安をおぼえるときもある。どこかに辿り着くまでは、わたしはずっとこの船に乗って旅をする。流れ去っていく岸辺を懐かしむより、先に待っているかも知れない濁流を思い悩むより、今見える景色を楽しもう。どこかに小さな花が咲いているかも知れない。近くの船で誰かが微笑んでいるかも知れない。何もなかったら空を見上げてもいい。そうやって、この船旅を楽しもう。

  2003.12.12

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• 一緒に暮らすということ

  ある団地で起こるブラジル人と日本人のいざこざを解決する、という番組を見た。日本人はブラジル人の無作法を嘆き、ブラジル人は日本人の冷たさを指摘する。「郷に入っては郷に従え」「だってわからないんだから」どっちの言うことももっともだ。ブラジル人の労働環境は決していいとは言えない。朝から夜遅くまで働き、週一回の休みも何曜日とは決まっていなかったり、その休みさえもらえないときもある。もっといい仕事に就きたいから日本語を習いたいという気持ちがあっても、そんな現状では学校に通えなかったりもする。「ブラジルではこうだった」「タダだったら日本語を勉強したい」それは本音だろうが、やはり少し甘い。大人数でコミュニティができてしまうから、自分たちの論理を通しても困らないという側面もある。もし私たちが海外で一人で暮らすとなったら、日本ではこうだったから、タダなら言葉を勉強する、そんなことは言わないだろう。だからと言って「あなたたちは甘い」、それで問題は解決しない。現実には一緒の場所で生活しているのだ。昔はこうだった、これが普通だ、という押し付けも同じように甘い。「わたしはこうなんだから」「あなたがこうしてくれないから」そんなことでは状況は改善されようがない。ならばどうしたらいいのか。番組では共生するためのアイディア、成功例も取り上げていた。正直、現実はそんなに簡単で美しい話ばかりではないが、結論としては日本人がきっかけを作る、ということだった。お前が勝手に来たんだから、お前が変われ、では結局どちらにもマイナスにしかならない。人間、みんな同じではない。違うもの同士が暮らせばなにかしら摩擦も起きるだろう。しかし実際一緒に暮らしていくのなら、どちらかがまず働きかけなければ楽しくはやれない。違うところを非難するだけでなく、同じにはなれなくてもその違いをどうやってつなげていくか、人が一緒に暮らしていくためにはきっとそんなアイディアが必要なのだろうと思う。

  2003.12.11

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• 今日は、そんな日。

  「すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。」読めば当たり前のように理解できるこんな文章を第一条に掲げた宣言がある。55年前の今日、実際には今も完全には機能していない「世界人権宣言」が採択された。国連加盟国は今日現在で191ヶ国、その中でイラクに派兵しているのは39ヶ国だという。今日まで出逢った人たちの国籍がいくつになるか数えてみると、大体20ヶ国。それぞれの国がどんな見解を持っているのか全部は知らないし、その国民の考えも知らない。近所に派兵している国の人がいるが、彼の意見も聞いたことはない。わたしはほとんど何も知らない。わたしが知っているのは、わたしが出逢った人たちだけ。話せば素敵な人たちばかりだったということだけ。あまりに何も知らなさすぎるのと、関わりのあることも調べなくてはいけなくて、今日はほとんど調べものと、読むことに費やした。今日読んだなかで一番印象に残ったのは、国連事務総長のスピーチ(注：原文のみ)だった。今日は、そんな一日だった。追記：今日はノーベル平和賞の授賞式でもあった。受賞者のスピーチはこちらで読めます。完全ではありませんが、インフォシークの翻訳ツールなどで概略は掴めます。時間がないけど読んでみたい方は、多少の誤訳があることを念頭に置いてご利用ください。

  2003.12.10

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• 愛しい人にプライバシーはないのか

  火曜日の夜、「ロンドンハーツ」をたまに見る。やらせだの低俗だのとあまり評判はよくないが、わたしは結構すごい(素晴らしい、ではない)番組だと思う。ロンドンブーツは「ガサ入れ」で有名になったが、恋人たちの問題を明るくエゲツなくまとめる路線は今も同じだ。恋人の携帯を見る女、罠とは知らずに浮気心を見せてしまう男、現実にどこにでも転がっていそうな恋愛ネタである。これがやらせだったらまったく興味はないのだが、こういうことをテレビに晒そうという心理が現実なら、そういうものが人間にあるのがすごいなあ、と思いながら見ているのかも知れない。現実に彼が浮気しているのでもないのに、わざわざ罠を張って浮気心がないか確かめる。そうしたくなる不安があることは理解できる。結局いつも罠にかけられた方が反省して終わるのだけど、ほんとにそんなこと仕掛ける恋人でいいのか？好きな人に恥をかかせてまですること？と不思議になる。携帯チェックも同じ。見て何もなかったら安心なのだろうか。今日はなくても明日は何かあるかも、と永遠にチェックするのかな？恋人のことを全部知っているつもりになるのは、安心なようで底なしの不安に捉われていくだけのように思う。愛しい人のことならなんでも知ってる、それが安心ということと定義して、不安が生まれる度にそれを解消するために多大なエネルギーを使う。そしてまた安心し、より一層絆が深まる、そんな付き合い方が好きなカップルもいる。友人の彼は大変なやきもちやきで、芸能人のことでも「この人かっこいい」と言ったら、もうその芸能人が出ているテレビは見せてもらえないそう。信じられない、と言いながら嬉しそうにしているのを見るとそれはそれなりに可愛くて微笑ましいのだが、はっきり言って、わたしはムリ！である。彼には彼の、わたしにはわたしの、知らない世界があるのが好きだ。今頃なにやってるのかなあ、と想像するのは好きだが、もう、一体何やってるのよ、と心を煩わせたくはない。何をやっているのか、何を考えているのか、すべて知っていないと不安ですか？携帯をチェックしないと愛されているかどうかわかりませんか？そういう恋は一生懸命で可愛いけれど、自分は苦しくないですか？愛しい人はそういうことが嬉しい人ですか？何やっててもいいけどちゃんと帰ってきてね、ちゃんとわたしを一番好きでいてね、それで充分と思うのはやっぱりもう歳なのかなあ。そんなことを考えながらそんなテレビを見ている夜もあります(笑)。

  2003.12.09

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• コーヒーは止められますか

  今日はコーヒーを飲みすぎた。朝新聞を読みながら１杯、パソコンでメールチェックをしながら１杯、昼間に来客で２杯、夕方時間待ちで２杯、合計６杯。コーヒーを飲むと眠れなくなるというから寝る前には飲まないけれど、飲みすぎは胃にも肌にもよくない。高校生までコーヒーは飲めなかった。コーヒーが飲めるようになったら大人、なんとなくそんな憧れがあった。コーヒーやお酒、煙草など、いわゆる嗜好品と呼ばれるものはわたしの中では大人のものだった。でも今、どれも自由に楽しめる環境になってみると、そういうものがいつでも止められるのが大人かな、とも思う。嗜好品とは、広辞苑によると「栄養摂取を目的とせず、香味や刺激を得るための飲食物」とある。要は必要ではないもの、ということだ。わたしのなかでは、必要ではないもの＝ムダなもの、ではない。どちらかと言えば、ムダと知っても楽しめる方が好きだ。身体によくないから、と色々健康に気を遣っていても次の瞬間何かの事故に遭わないとは限らない。だからといって、それがないといられない、というのも、何かに捉われているという点では同じになってしまう。なくても別に平気だし、いつでも止められる、そんなニュートラルな状態でムダを楽しめるのがいい。なにか楽しむ時間はムダではないから。実際には刺激物というものは中毒になりやすいのだけど、そうは言っても、ないと味気ない気がする。

  2003.12.08

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• 恋人と車は新しい方がいいですか？

  新車が来ました。今までムダだと反対していたナビも、ＤＶＤが見れるようになったので付けてみました。付けてみると結構快適です(笑)。新しいものが手に入ると、それなりにわくわくします。が、操作に慣れるのに時間がかかり、却って面倒だったりもします。正直、車は乗り潰すまで乗ってもいいくらいだし、結局はめんどくさがりなんでしょうか。便利な機能は増えても、使いこなすまで時間がかかる。新しくてかっこいいなあ、と嬉しい反面、ちょっと年季が入った前の車を懐かしく思ったり。女房と畳は新しい方がいい、ということわざがありますが、女性の場合はどうでしょう？新しいことを始めるのって、エネルギーが要りますよね。わくわくだけではやってられないこともあります。実際なにか新しいことを始めるとき、現状を変えるときには、わたしの場合、怖いという気持ちがないわけでもありません。新しいだけでは喜んでもいられない。女房と味噌は古い方がいい、ということわざもあるそうですから、目新しさに心奪われる確率は、男女の別には関係ないのかな。新しいからこっちがいいのよ、って理由は女にはあてはまるものでもなさそうな･･･女の浮気は本気、というのはそういうことかな、とか。新車が来ただけでまた色々妄想してみましたが、いいえ、わたしは新しいのに越したことはないわ、とかも聞かせていただけると楽しいです(笑)。

  2003.12.07

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• あなたの人生のどこかに

  疲れてソファでうたた寝していたら、変な夢を見た。昔の彼が同じようにここで日記を書いていて、偶然見つけて読んでみると、わたしに逢いたいと綴っていた。なんでまたそんな自意識過剰な妄想を、と考えてみると思い当たる節がある。ここ何年か、誰かからわたしのアドレスを聞いてから、毎年クリスマスにメールが来る。わたしは、ありがとう、くらいしか返さないのだけど、正直それを返すのもどうかな、と思っていた。最近迷惑メールが多くてアドレスを変えた。最低限メールの必要のある人にしか新しいアドレスを教えていない。その彼がそれを知るのは不可能だろう。大体わたしは彼の名前も登録していないのだから仕方ない。今年、メールを送ってくれたとして、届かなかったときどう思うのかな？そんなことを気にしていたせいだろう。生まれてから今日まで、一体何人の人と出逢ったのだろう。すれ違っただけの人、ほんの少しだけ道が交差した人、もう二度と逢うこともない人、思い出せない人、それでも確かに、わたしの人生のどこかに存在していた人。小学生の頃、いつも朝一緒になる20代くらいのカップルがいた。毎朝会ううちに言葉を交わすようになった優しい人たち、ある日、引っ越すから今日でお別れなの、と、お姉さんが手作りのぬいぐるみをくれた。名前も知らない、顔も思い出せないのに思い出は残っている。毎日学校の行き帰りに通る駅の改札のおじさん、いつもニコニコしていて、友だちとニコニコさんと呼んでいた。いってらっしゃい、おかえり、学校は楽しかったかい？私たちはなついて、よく仕事の邪魔をしていた。今日でこのお仕事終わりなんだよ、と教えてくれた日、いつもねだって断られていた使用済みの切符を束でくれた。もう逢うことはなくても、出逢えば思い出は作られている。いつか思い出すかも知れないたくさんの出逢い、そんなことをこれからも繰り返していくのだろう。あなたがここに来て何かを思い、言葉を綴ってくれるとき、そしてその言葉を読むとき、わたしの時間のなかにあなたがいる。ずっと時が経っても、貰った言葉を思い出すことがあるだろう。ほっとさせてくれた、元気にしてくれた、笑わせてくれた、励ましてくれた、考えさせてくれた、そんな言葉をくれたあなたを思い出すだろう。わたしの人生のどこかにあなたがいて、あなたの人生のどこかにわたしがいた。そんな出逢い一つ一つに感謝しながら、明日を迎えよう。

  2003.12.06

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• 水飛沫くらい浴びたって死なない。

  何が足りないのか考えてみた。結局、自分が期待していた答、結果、そういうものが得られなければへこむのだ。相手から優しい反応ばかり、思い通りの結果ばかり期待しているからそうなる。ほんとに何かを望むなら、そんな甘い考えじゃ失敗するに決まってる。こう言われたって、もしこうなったって、絶対やると思わなきゃ、始めからムリなんだ。結局打たれたことのない部分は打たれ弱い。痛いなあ、いやだなあと被害者気分になる。でもわたしが水に飛び込んで、水飛沫をあげるのだ。それがかかる人が文句を言うくらい当たり前だ。もしかかっても誰も何も言わなければいいな、なんてわがままだ。なんか言われたらイヤだから、なんて本気じゃない。自分にいっぱい水飛沫がかかるように飛び込めばいい。水飛沫くらいじゃ死なない、風邪ひいたら治せばいい。橋の上から静かな水面を眺めていたいわけじゃないのなら、潔く水飛沫を上げて飛び込もう。足りないのはそんな勇気、それくらいなんとかなる。

  2003.12.05

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• 休み時間にしよう

  べこべこにへこんでへこんだところに雨まで溜まるそんな日もあるたまには弱ってるそれがほんと今日は弱ってると素直に言おう明日はまたお日さまに干してへこんだところを裏から叩いてそんな作業をするために今は何もせずに少し休もう

  2003.12.04

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• 夢見るときは過ぎない

  もういい大人なんだから奥さんなんだからお母さんなんだから主婦なんだから女なんだから立派な大人たちが忠告してくれるよく考えなさい少し我慢しなさい現実を見なさいもうちょっとうまくやりなさいそう、わたしはあまり出来がよくないなんとか大人に毛が生えたようなものなにが不満だとこぼしているわけでもない今日より明日が大事だと思ってるわけじゃない大人だから、もう無茶はしないでしょう大人だから、もう馬鹿な真似はしないでしょう大人だから、もう少女のような恋はしないでしょう大人だから、現実を知っているそれでも眠りにつくときにまた明日がくると信じている限りわたしは多分夢を見る誰かを傷つけたりせずに自分を微笑ませるために永遠に目が覚めることがなくなるその日までわたしはずっと夢を見る大人だから、夢くらい見ていたい

  2003.12.03

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• 言ってはいけないことなど言ってもムダだと思われるやつになれ

  息子が憤慨して学校から帰ってきた。「今日は先生が知らない大事件があった」なになに、どうしたの？「ＡくんがＢくんに、お前は貧乏だって言った」ほー、で、きみは何にご立腹？「そういうことは言ったらいけないんだ！」なるほど、きみはそういうこと言わないよね。よし、ちょっと会議しようか。なんでそういうこと言ったらいけないの？「それはＢくんの家族もバカにすることじゃん」まあね、で、Ｂくんの家は貧乏なわけ？「そんなこと知らないよ。Ａがそう言ったんだ」そうだよね、ママもそんな話知らないよ。で、Ａくんはいくらあったら貧乏とは言わないの？「わかんないよ、そんなの」でもさ、Ｂくんの方がＡくんより男前じゃん。お前の方がブサイクだって言ってやればいいじゃん。「そう思うけど、それも言っちゃダメだよ！」そうだね、それも同じだね(笑)。で、Ｂくんはなんて言ったの？「泣いちゃった」きみがもしほんとにお金がなくて、お前、貧乏って言われたらどうする？「貧乏で悪いか！って言ってやる」そうだね、貧乏は不自由かも知れないけど、不幸せとは限らない。人の弱みを突いてくる人などいない、とは教えられない。だから代わりに、言ってもムダだ、と思われるやつになれ。痛いところはそんなところじゃない、そう言えるなにかを、大きくなるまでに身に付けていこう。

  2003.12.02

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• ああ、秋葉原な人。

  今日から一部の地方で地上波デジタル放送とやらが始まったそう。地上波デジタルってなんで導入されたんでしょう？今日からとは知らずすっかり不勉強なわたしなのですが、デジタル特需を見込んだ瞬間的不景気対策だったりして(笑)。ニュースを見ていたら、それに絡んで秋葉原からのレポートなどやっていて、「電気の街、秋葉原では･･･」とか言っていましたが、秋葉原って昔とだいぶ違うのに、まだ電気の街って言うの？なんて思ってしまいました。学校がお休みの時期には実家に帰ることも多いのですが、息子はあまり東京が好きではないようです。たまに行くのはいいけど、住みたくはないらしい。行きたいところと言えば秋葉原しかないから。秋葉原すべてが電気街だったのはだいぶ昔の話、少し前にはパソコンショップも増え、今ではゲームやアニメの専門店がかなりの数を占めます。家電が欲しければ、事前にどこで売ってるか調べないと昔のように行けばどこでも、というわけではなくなりました。家電を求めてやってくる外国人も昔より少ない気がしますし、随分見かける客層が変わったなあ、という印象です。ゲームやトレーディングカードがお目当ての息子とあまり目的は変わらない、いわゆるオタク系の人が増えたと言われています。どの道でも究めた人というのはオタク的要素を持っているでしょうし、マイナスなことばかりとは思いませんが、たまに気になることもあります。たとえば新しいゲームに人が群がって並んでいるのを見るとき、ゲームをしている人も並んでいる人も、視線は画面に釘付け。まるでオーロラの向こうにいるような印象を受けます。お互いの顔を見ることもなく、次の人に交代していく。そういう人たちとたまたま店内でぶつかったとき、まったくこちらの顔も見ないのに驚きました。また別のお店で、珍しくさわやか系の30前後の男性が、普通に、少女の顔をした妙に生々しい体つきのフィギュアを買っているのを見たとき。有名な作家の作品はサザビーズだかクリスティーズだかでかなりの高額で落札されるそうですから、それも現代の日本の文化には違いないのでしょう。それでも母としては、頼むからアニメに恋するならせめて峰不二子くらいにしといてくれ、と願ってやみません。わたしは決して過保護な母なつもりはないですし、一人っ子なのにそんなんでいいの？と人に心配されるくらいです。１年生から一人で新幹線に乗せたり(車掌さんに声はかけます)、一人でできることはなるべくさせるようにしています。でも一人で今の秋葉原には行かせないでしょう。ぶつかっても人の目を見ないで歩いていく人たちが怖いのです。息子よ、ぶつかったら相手の顔を見てサワヤカに謝る男になってくれ、それが不出来な母の願いです。

  2003.12.01

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• お疲れさま。

  いつもいつも頑張ってるから、頑張ってねって言わないけど、いつも頑張ってるね。11月中に終わる予定のことは、もう無事に済んだかな。疲れたらたまには疲れたって言っていいよ。明日から12月だね。今日までお疲れさまでした。今年も色々あったけど、あと一ヶ月、身体を大切に。一緒に笑って今年を終わりたいね。明日から、また気をつけてね。

  2003.11.30

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• 男性度はいくつ？

  人にはみんな、女性的な部分と男性的な部分とがあるといわれています。何年か前に流行った本に「地図の読めない女、話を聞かない男」というのがありましたが、あの本の中に詳細なテストがあり、それによると、わたしは７割が男性的で３割が女性的。逆に男性でも、女性度が高い人もいるというわけです。カップルで考えると、どんな組み合わせが理想的なんでしょう？男性的な性格の女性は女性的な男性と合うのでしょうか。実際のところ、わたしは男性度が高いと言っても、わたしを頼りにしてくれる男性が好きなわけではありません。自分よりさらに男性度が高い人によりかかっていたいのが本音です(笑)。でも現実的には自分の男性的な部分と、相手の男性的な部分が競争してしまうことも多いかな。そう考えるとやっぱり、男性度の高い男性と女性度の高い女性のカップルが一番自然でしっくりくるのかも知れないですね。うーん、わたしはどうするのが一番いいんでしょう(笑)。たまには３割の部分をうまく使わないといけないかな。あなたの場合はいかがですか？ごく簡単な診断ならこちらでできますよ♪ちなみにこれでやったら、わたし、男性度８割でした。もー、いい加減にせい、って感じ･･･

  2003.11.29

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• こんなわたしでよかったら

  誰もが振り向く美女ではないけれど、いつでも金城武くらいに惚れられるように、リチャード・ギアに求婚されて悩むくらいに、それなりにしていようと妄想はしています。よく知る人には男っぽいのか女っぽいのか、大人なのか子どもなのか、賢いのかアホなのか、大胆なのか頑固なのかわからないと言われます。人が来てくれると嬉しいくせに、自分からは恥ずかしくてなかなか寄っていけない。わがままで気まぐれで喜怒哀楽が激しいのに感情表現が下手だから、いっぱい聞ける耳ややわらかい言葉をしゃべる口にしたい、ほんとの大人はわざわざ自分で大人なんて名乗らない、ただ気が強いだけの、こんな出来の悪い大人です。マフィアの情婦になれるくらい胆の据わった女に憧れてししりあの女将と名乗っておりますが、実際はそんなに大した女じゃございません。好き勝手書いて、浮いたり沈んだりで100日が経ちました。来てくださって、読んでくださってありがとう。今日もよい日でありますように･･･

  2003.11.28

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• きみと空と太陽と。

  ぼくの話をしようか。きみがいて、太陽がある空の下、ぼくはそんなところに住んでいる。夜になると暗くなるけど、朝にはまた陽が昇る。たまに雲に覆われたり、雨が降ったりするけれど、見上げればきっとどこかに太陽がある空が拡がっている。ときどききみが笑う、たまにきみが泣く。でもちゃんときみがいる、ぼくはそんなところで暮らしている。ぼくが誰かなんて関係ないよ、ぼくときみを入れ替えたって同じだもの。いつかきみがどこかへ行ってしまっても、きみがどこかにいる、太陽がある空の下、ぼくは死ぬまで生きている。

  2003.11.27

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• 離婚する大人たち

  わたしのまわりには離婚経験者が多い。今の土地に移ってからの友人で思い浮かぶだけでも７人、実家の方の友人を含めるとその倍近くになる。一番身近なところではわたしの兄弟もそうだ。いくら離婚が増えたと言っても、バツイチなどという呼び名が一般的になってきても、一人一人が経験することが軽くなったわけではない。離婚に至る過程を間近で見ていたり話を聞いたりする度、いつもそう思う。離婚を要求された側は辛いし、切り出す側も勇気がいる。努力が足りない、我慢が足りない、そんなアドバイスなど当て嵌まらない例などいくつもある。その後の人生も、人それぞれ。再婚する人もいれば、再婚してまた離婚した人、再婚する気はあるがしたいと思う相手がいない人、もう再婚する気がない人と、一括りにできるものではない。女手一つで二人の子供を育てている友人が、「稼ぐ母親にはなれるけど、父親にはなれない」と言っていた。その逆に子供を引き取ることができずに、一人で家を出た友人もいる。今日は久しぶりにそんな一人に会った。もうすぐ再婚するかも知れないという。「ねえ、わたしってまた子供生んでもいいのかな」そうだね、考えちゃうね。実際わたしの返事なんてこんなものだ。「いつかみんなで会うとかは絶対ムリだよね」うーん、どうだろう。でも会いたいよね。お母さんは、子供を置いて出て行った、もしかしたらそう思っているかも知れないけど、きみたちのお母さんの夢をわたしは知ってるよ。自分の子供を自分でお風呂に入れてみたい、本当はそんなことがきみたちのお母さんの夢だった。きみたちももちろん大変だと思うけど、お母さんはきみたちが大好きだってことだけは、ずっと先でもいいから、いつかわかってあげてね。

  2003.11.26

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• わたしの取扱説明書

  【正しくお使いいただくために･･･】・朝エンジンをかけないと、一日動かないことがありますので、　空ぶかしでもいいから朝、エンジンをかけてみましょう。・きつい言葉を聞くと倍返しする危険がありますので、　いつも薄め液「ユーモア」の補充を忘れずに。・人の厭味が通じなかったり、逆に冗談を本気にしたりと　理解力に欠けるきらいがあります。・自分が大事と思うあまり勝手なことをやるときがありますので、　ブレーキオイルもたまに注してください。　・運動不足になりがちなのでたまに無理矢理動かしてください。・隙あらば睡眠を貪ろうとする習性があるので、　時間を区切って仕事するようにアラームをセットしましょう。・付属のものさしは同じ一本ばかり使わずに、何本か使いましょう。　　　　　　・・・・・・人間は自分が持っている能力のほんのわずかしか使っていないと言われます。自分を上手に使いこなすために、自分の取扱説明書を作ってみました。もちろん、心の中で、ですが。自分の性向を知り、対処法を考える、そんなことが毎日をほんの少しばかり有意義にするような気がします。わたしをこう扱って！と誰かに見せるものではありません(笑)。【故障かな？と考える前に･･･】・エンジンはかけてみましたか？・やることはやってみましたか？・やるだけやったと言えますか？【それでも解決しないとき･･･】・信頼できる誰かに、たまに相談するのもいいでしょう。・気分転換になることをしてもいいとします。・とりあえず眠らせてみましょう(笑)。

  2003.11.25

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• スパイになったら、何したい？

  今日は映画を観てきました。スパイキッズ３－Ｄ。やっぱり、こういう派手な映画はハリウッドのお得意か、子供向けなのに、なんとまあ、こりゃすごいなあ、と感心することしきりでした。なんてったって、お父さんがアントニオ・バンデラス、脇役にシルベスター・スタローン、サルマ・ハエック、ほんの端役にジョージ･クルーニー、ロードオブザリングの主役イライジャ・ウッド、と、日本の子供向け映画では考えられない豪華キャスト。内容もまるで、映画自体がテーマパークのようで、大人も充分楽しめる、子供にはたまらないものでした。観たことある方はご存知のとおり、スパイ一家のお話です。スパイと言ってもミッション・インポッシブルみたいなのではなく、もう正義のヒーローみたいなお話ですね。映画を観たあとはいつも、子供と感想を話します。今日はもちろん、スパイになったら何したい？という話。あなたはスパイになったら何をしたいですか？たとえば禍根のある国同士のカップルがいくつも生まれるようにわたしが密かに画策する。愛する人の国のことなら、少しは理解し合おうとするでしょう。それから、この世で一番あくどいことをしている人を探し出し、罰として困っている人たちすべてに対する善行を行わせる。うーん、なんでこう小学生レベルに素晴らしいことを思いつくんだろう。やっぱりこれじゃ、スパイじゃなくて正義の味方だな。やっぱり秘密のミッションとしては、気になる人が一人で気を抜いているところを見るのが楽しそう。たとえばジョージ・クルーニー(かっこよかった♪)が鏡見ながら鼻毛のお手入れしてるとか、テレビ見てアホ面で笑ってるとか、そんなところをキャッチして報告する(誰にだ)。きっとわたしって、スパイになっても役に立たないだろうな。あ、そうか、スパイって与えられた任務を遂行するんだった。任務は選べないからかっこいい。誰か試しに、わたしに任務を与えてください(笑)。

  2003.11.24

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• 永遠のビギナー

  この秋のドラマは面白い、と評判のようですが、結局毎週は見れなかったりして、まともに何回か見ているのは一話完結の「ビギナー」だけ。８人の司法修習生のお話です。ややコメディタッチにデフォルメされたエピソードなので、好き嫌いの評価が分かれるようですが、まったく違う背景を持つ登場人物たちそれぞれに共感できたり、違う価値観を持つ８人の意見の闘わせ方など、わたしはなかなか好きなドラマです。こんな綺麗な人ばっかりいるわけない、と思いながら(笑)、子供を抱えて勉強する横山めぐみにかつての自分を重ねたり(図々しい)、小気味いい松雪泰子(あれ、こんな字だっけ)の台詞に頷いたり。前回は新聞紙が暖かいことを知らない堤真一を見て、以前の生徒さんを思い出しました。わたしと同い年なのに、10は違うと人に思われる人、いつも髪も整えないまま、お化粧もせず、不機嫌そうに眉間にシワを寄せていました。わたしのクラスの生徒さんではありませんでしたが、時間があると、よく見学に来てくれていました。授業が終わると、課題や将来についての文句をよくこぼし、愚痴や不平ばかり言っていました。やってみなくちゃわかんないじゃない、とわたしが言うと、「先生にはわかんないよ」と言われました。わたしだって昔は同じだったよ、これをやったらこうなるよ、なんて誰も保証してくれなかったけど、とにかくやったから今のわたしになったんだよ。「先生みたいにしあわせに結婚して可愛い子供がいて、働かなくてもいいのに自分で選んで仕事して、なりたいと思ってるものになれている人にはわからない」なんで仕事してるのかいちいち人に言うつもりはないけど、わたしだって何日も徹夜して調べものしたりレポート書いたり、泊りがけの研修があったら子供のことをどうにか人に頼んだり、別に楽しいだけでやってるわけじゃないよ。そんな話を親身になってしているつもりでいたら、「でも先生は夜中に工場で働いたりしてないでしょ」と言われた。「わたしはそのお金を遣って勉強してる」って。「やってみなけりゃわかんない、なんて、やればできる人だから言えるんだよ。そうじゃない人もいるんだよ」そうかも知れないね。あなたが働いてる時間に、わたしは夢を貪っているのかも。わたしに愚痴を言って、それであなたの人生が変わるならそれでもいいよ。次に会ったとき、彼女は髪を切って綺麗にお化粧していた。あれ、可愛くなったね。そう言うと、「恥ずかしいから言わないで」と照れていた。あれからどうしているのかな、夢は叶ったんだろうか。教えているのはわたしじゃなくて、あなただった。新聞紙が暖かいのか知るために、犯人の気持ちになるために、堤真一演じる彼は公園でダンボールを敷き、新聞紙を布団代わりに一夜を過ごす。あなたには弱い人の気持ちがわからない、そう言われて彼ができたのはその程度のこと。それでも犯人の気持ちにはなれなかった。ああ、わたしもこんな風なのかも知れない。わかったつもりになり、知った風な口を利く。だけど、その木がどんな花を咲かせるのか見て喜びたい。どんな匂いをさせるのか知って驚きたい。せめてそんな気持ちくらいは忘れずに持っていよう。今回のエピソードだけは珍しくまだ完結していない。明日はちゃんと、忘れずに続きを見よう。

  2003.11.23

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• 特別なことなど何もない、特別な日々

  今日はいい夫婦の日、らしいですね。いつの間にやらそんな日ができていました。いい夫婦の日って、何かするのかな？夫婦がお互いに感謝する日？わたしのような出来の悪い妻が、いい妻になる日とか(笑)。今は孫の日とかもありますよね。おじいちゃん、おばあちゃんが孫に何か買ってあげる日？記念日って、好きですか？初めて逢った日とか、デートした日とか、色々ちゃんと覚えてて、イベントとして楽しむ人もいますよね。実はわたし、そういうの何一つ覚えていないのです。覚えているのは誕生日と命日だけ。誕生日なら、小学校の友だちのでも覚えています。大切な人がこの世に生まれた日、この世からいなくなった日、それ以外は何も覚えていません。誕生日やバレンタインデー、クリスマス、そういったイベントはもちろん大好きですが、それ以外は大切じゃないのかというとそうでもない。いつもすごい出来事ばかり起こるわけじゃなくて、イベントなんてそんなにいっぱいあったら疲れちゃって、そんなことより毎日が普通に過ぎること、そんなことがしあわせなのかなあ、なんて思ったりします。ズボラなわたしの言い訳でしょうか(笑)。いつか歳を取っておばあちゃんになったとき、きっと今の自分を懐かしく思い出すでしょう。あの頃は、しっぽになりたいとか、可愛いおばあちゃんになりたいとか、あんなことやそんなこと、くだらないことで悩んでたわねって。特別なことなんてあんまりなかったけど、わたしだけの特別な日々を生きていたんだな、って、そんな風に思い出せる日々を過ごせたら、きっとそれでしあわせなのでしょう。結婚記念日を覚えていない言い訳ではありません(笑)。

  2003.11.22

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• SIMPLE

  笑いたいときに笑って怒りたいときに怒って泣きたいときに泣いてたまにはそんなんでもいいよね人に見せられないならそっとどこかで見せられるならだれかの前でうれしかったらありがとうって言って悪かったらごめんなさいって謝って悲しかったらそうつぶやいてきっとそんなんでもいいんだよねいつのまにか３ヶ月いつも来てくださってありがとうまた逢いたいから、また明日･･･

  2003.11.21

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• ロマネ・コンティを女子大生のために開ける大人の男

  あれはひたひたとバブル最盛期の足音が近づきつつある頃、集まる人のところにお金が集まり始めていた頃のこと、わたしは花の女子大生だった。世の中は、お金を持った遊びたがりのおじさま達で溢れていた。ある日父の知り合いと偶然、街でお会いして、お食事に行く約束をした。父の知り合いと言っても、ちょうど父とわたしの間くらいの年齢で、あの当時、今のわたしくらいの年齢だったのかな。よく家にも来ていたし、なんの警戒もなく何度かお食事をした。同年代の男友達は乗っていないような車に乗って、まだ珍しい大きな自動車電話を持って、話題のお店や一軒家のレストランに連れて行ってくれる、ちゃんとした家庭のある父の知り合いのおじさん。母にもちゃんと伝えて、友達を連れて行ったりしていた。「ロマネ・コンティ、飲んだことある？」まさか。うちの父はそういうお金は遣わない。たまたま飲んで美味しいワインだったら、ソムリエに尋ねてそれを１ダース買う、とかしたことはあるけれど。詳しくないワインに何十万も払ったりすることはなかった。わたしがないと言うと、その人は嬉々として注文してくれた。正直、すごいものだと言われたらそんな気がするだけで、まったく味の違いなんてわからなかった。「美味しいでしょ」と訊かれても、ほんとにこの人わかってんのかな、という感じだった。ロマネ・コンティ飲んだよー！って話題の種になるくらいの経験だった。こんな小娘にこんなお金遣うのって無駄遣いだな、と思った。「お父さんが怖くて手もつなげないね」とある日言われた。え？こっちはさらさらそんな気ないんだけど。「誰かお友だち、紹介してよ」いいけど。実害のなさそうな遊び人の友だち数人を紹介してあげた。彼女達が結局どんなお付き合いをしていたのかは知らない。「○○ちゃん(わたし)、うちの子の家庭教師してよ。そしたら毎週顔が見れるでしょ」なんだかもういやになって、クラブが忙しいからとお断りした。楽しい人だったし、わたしには害もなく優しい人だったが、なんか大人って案外つまらないんだな、と思った。社会人になって旦那と付き合っていることを話したとき、「あなたはサラリーマンなんてやめなさい、結婚するなら大蔵省。僕が合コン、セットしてあげるから」と勝手に企画されてしまった。結局友だちに行ってもらい、わたしは参加しなかった。バブルの時代に手を拡げすぎ、家業を潰したとも聞いた。そのせいなのかわからないが、父の葬儀にも姿を見せなかった。今、その人の歳くらいになって、やっとなんとなく気持ちがわかる。歳を取ったからって大人になれるわけじゃないんだ。淋しい気持ちは大人になったらなくなるわけじゃないんだね。おかげでくだらない男に引っかかることもなかったのかも知れない。フランスワインはほとんど飲まない。美味しいのを選ぶ知識がないから。違いもわからないわたしに、素敵なワインをありがとう。わたしは年に一回、ボジョレ・ヌーボーを飲むくらい、あとはスペイン、イタリア、チリの安ワインを美味しく楽しく飲んでいる生活です。幸せな暮らしに戻られていることをお祈りしています。

  2003.11.20

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• マリリンが好き。

  もう40年以上も前、わたしが生まれる前の話。今のわたしよりも若い歳で命を落とした一人の女優がいた。父親を知らず、母親は神経を患い、幼い頃に里子に出され、孤児院で育った。自分の身体を武器にその名声を得たと言われるが、決して頭が悪かったわけでもなく、努力家で心はとても繊細な人だったらしい。彼女にまつわる様々な伝説、三回の離婚、10回以上に及ぶ中絶や、数回の流産、子供が欲しくてたまらなかったと言われるが、それは15歳で産んだ子供を手放しているからだとか、もちろんケネディ兄弟や、有名人との噂話なら数限りないほど。スキャンダラスな話に彩られたその一生とは裏腹に、彼女の言葉はとても純粋だ。「愛こそ不滅、愛がなかったら人生に何の意味があるの」　　　　　　　～相談した占い師に話した言葉。「あなたのしあわせはわたしのしあわせです」　　　　　　　～２番目の夫ディマジオに書いた手紙。複雑で繊細な優しい心を持ち、誰にも真実は語らなかったというマリリン・モンロー。36年の人生を閉じる数ヶ月前には、大衆の前で不倫相手の大統領のために歌を歌っていた人。自殺だったのか他殺だったのかわからないとされた人。何を求めて、身も心もボロボロになっていったのか。一人の女性がただしあわせでいることの難しさを、身をもって示したような一生だったのかも知れない。死して40年以上経てなお、彼女の名前は特別に響く。オードリー・ヘップバーンのような清らかさもいいが、綺麗に生きたわけでも綺麗に死んだわけでもない、そんなマリリン・モンローが、わたしは好きだ。　※参考:マリリン・モンローの真実　　／アンソニー・サマーズ(扶桑社ミステリー:1988年刊)

  2003.11.19

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• 考えじゃなく、想い。

  考えたら無理なんだろうけど考えても無駄なんだろうけど考えなきゃいけないかも知れないけど考えると、少しほんとと違ってきちゃうからずっと一緒にいようよ出逢えたのは砂粒ほどの確率だからいないとすごく淋しいからいるととにかく嬉しいからだからずっと一緒にいようずっとって、どんな長さなのか知らないけど一緒って、どんな形なのかわからないけどせっかく逢えたんだものずっと一緒にいたいそれがただの想い。

  2003.11.18

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• あなたの月曜日

  みなさん、こんにちわ。『あなたの月曜日』のお時間です。あなたはどんな月曜日を過ごしますか？なにそれ、なんの話？「僕が考えたテレビ番組ー」きみの頭の中は、ほんとに素晴らしいね。「でしょー」一年の計は元旦にあり、朝の気分が一日を左右する、そして、月曜日をどう過ごすかで一週間が見える。終わりよければすべてよし、そういう言葉もあるけれど、始めがいいのも気分はいい。月曜日をダラダラしてしまうと、次の日にエンジンをかけるのが難しい。わたしの場合はそんな感じだ。今日はいくつか、用事を済ませ、少しずつだけれど進んでいる実感が持てた。わたしの月曜日、なかなかのものだ(笑)。あなたの月曜日、どんな日でしたか？

  2003.11.17

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• 

  優しくない女

  元気？どうしてる？そんなメールをもらうばっかり。ゴハン食べようよ、でかけない？そんな電話をもらうばっかり。たまには自分からもするけれど、もらう方がずっと多い。「野望が叶うように、お守り買ったよ」夢を話した友達が、四葉のクローバーのストラップをくれた。母からイヤープレートが届いた。そっか、今日はそんな日だった。花屋から花束が届いた。「これからもよろしく」と、カード付きで。ほんとに、わたしはもらってばっかりだ。やってもらったことにお礼を言うばっかり。結婚記念日も忘れている、優しくない女。みんなにありがとうと言ってばっかり。ありがとう、うれしかった。してもらってうれしいことを、わたしもしよう。　　　　　　　　　　　　　

  2003.11.16

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• わたし王国の王様　～異文化理解を理解する～

  わたしは、わたし王国の王様である。家来はいない。間違ったときに代わりに謝ってくれる広報官もいない。わたし王国はわたし一人の国である。実はわたし王国は、人口の数だけ存在するからだ。異文化というのは、何も多国間のみに存在するわけではありません。日本は単一民族、単一文化と思われがちですが、それはとても大きな括りで見た場合の話です。細長い日本列島、北と南では随分な違いがあります。東京と大阪、それだけでも県民性は全く異なります。身近なところで考えてみても、生まれや育ちが違えば、友人同士でも異なった価値観、或いは家庭における文化の違いが存在します。また、家庭の中においても、異文化は存在することがあります。わたしは父の考えというものについていけずに育ちました。かといって、意見を闘わせたりすることもできず、上手に自分の考えを主張するということができませんでした。面倒なことになるから言わない、通じないから伝えない、なんとか伝えようとすると、いきなり爆発してしまう、そんな風にして大人になりました。今でもあまり、上手に気持ちを伝えることは得意ではありません。そんな風な自分だからか、異文化理解ということが、いつからかわたしのテーマになりました。あなたとわたしは違う、違いがあることを理解すること、あなたを認め、わたしを認めること。それが異文化共生ではないかと思っています。いろんなわたし王国がある。いろんな王様がいる。この王様はもともと、大変な暴れん坊だ。このままではどの王様ともうまくやれないことに、ある日、はたと気が付いた。鎖国するつもりがないのなら、まず他の王様の話を聞こう。戦争するつもりじゃないのなら、相手が痛がる槍は投げないでおこう。そうすると、なんとか素敵な友好国ができた。素晴らしい王様たちと語り合うことができるようになった。国交がない国もある。うまく付き合えない王様もいる。だけど自分から戦争は起こさない、国交も閉ざさない。外交は得意ではないが、自分から戦争していないか、王様として常に注意を払っている。人の数だけ、尊重されるべきわたし王国があって、尊敬されるべき王様がいる。器用な王様ではないが、それだけは、いつも忘れずにいたい。

  2003.11.15

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• インディアンの教え

  もう何度かBBSなどには書いたと思いますが、わたしの前世は、野に咲く野生の花か、インディアンだったそう。それを知るずっと以前から、インディアンに関する本をたくさん読んでいたのも不思議です。小さい頃には、お土産にいただいた本物のインディアン・モカシンを好んで履いていたのもよく覚えています。わたしは特定の信仰があるわけでも、前世思想があるわけでもないですが、インディアンの教えというのは、本当に驚くほど自分の心と一致します。インディアンと日本人は遠い祖先が同じである、という説もあるそうですから、意外なことではないのかも知れません。インディアンには悲しい歴史がありますが、それでもその尊い教えが現代に残る、誇り高い部族です。せわしない毎日に疲れたとき、自分を見失っているとき、色々なときに助けとなる言葉がたくさんあります。本音を言えば、インディアンの格言を毎日取り上げても書き足りないくらい、素晴らしい教えばかり(笑)。「答がないのも答のひとつ」～ホピ族「私の前を歩くな、私が従うとは限らない。　私の後ろを歩くな、私が導くとは限らない。･･･」～ソーク族「生きている間によく生きろ」～アパッチ族「素晴らしい夢を見て　それを実行に移せ」～ナバホ族どうにも疲れてしょうがないとき、先が見えないと嘆きたくなったとき、インディアンの言葉に触れてみてはいかがでしょう。左のページでも、今まで読んだインディアンの本をまたご紹介していきたいと思います。興味のある方は、ビレッジバンガードなどでどうぞ(笑)。※参考、引用：　　　「アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉」　　　　　　　　　／エリコ・ロウ（扶桑社：1999年刊）

  2003.11.14

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• 怖い目に遭う、怖い女

  あれは確か、家出して、とある所に住んでいた頃。出かけようと玄関のドアを開けるのと同時に、インターホンが鳴った。ドアの外にはやや地味目な女性が立っていた。胸にアンケートかなにかのフォルダを抱え、腕には紙袋を提げていた。うわ、なんかの勧誘だ、最悪。わたしがそう思って多分そんな表情をしたと同時に、相手の女性は、わたしの顔を驚いたように見ていた。そうだよね、インターホン押したと同時にドアが開いたんだもの。「あの、わたし今から出かけるので･･･」そう言うと、その人ははっと我に返ったように、すみません、ちょっといいですか、とかなんとか話しかけてきた。紙袋から覗く冊子は、どうやら宗教か。勧誘を断るのは得意なので、なんでしょう？と応じた。すると、あなたの眉間のところに、○○様(ある神の名)がいらっしゃいます。あなたの家族や友人が、みんなあなたを頼りにするでしょう。苦労はあっても、あなたはそういう運命に生まれた方です。みたいな話を、わたしの眉間あたりを見ながらするのだ。はいはい、だからどうなの、と思っていると、初めてこういう方にお目にかかりました、○○様に祈らせてください。と言って、わたしの前で祈りだした。もー、出かけたいのに、と思う間もなく祈りが終わると、ありがとうございました、と言って立ち去った。というより逃げ帰って行った。ええー？ちょっと待ってよ、アンケートは？機関紙は？新手の勧誘でまたあとから来るわけ？人の眉間になんかいるって、そんなこと言って帰んないでよ。なんか怖いじゃん･･･そう言えば、あの人、怖いものでも見たような顔してたな。わたしって、そんなに怖い女なのかしら･･･きっと新しい手法の勧誘で、また改めて来るのだろうと思っていたが、それから二度とその人は来なかった。わたしが生き神ならスカウトに来い！とも思ったが、結局それもなかった(当たり前)。もう10年以上も前の話になるが、今でもあの驚いた顔が浮かぶ。結局あれ、なんだったのよ？なんだか微妙に怖かったのに、アンケートしに来てよー、勧誘してよー、得体の知れないものほど怖いものはないんだって。怖い目に遭ったのはあの人だったとしたら、それも怖い。あなたは得体の知れない怖い目に遭ったこと、ないですか？

  2003.11.13

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• モラル・ハザード

  情報操作だの改竄だのと、最近色々と姦しい。わたしたちは高度情報化社会と呼ばれる中に生きている。高度なのは技術や環境ばかりなり、で、結局すべてはそれを扱う人のモラルにかかってくる。会社員としてした仕事は、結婚や転勤などの物理的な事情から３つほどあるが、職種は違っても共通していたのは言葉を扱う、情報を伝達する、という点だ。特に最初の二つの職場では、公に何かを発信するところにいたので、使ってはいけない言葉、してはいけないこと、そういうことを勉強させてもらった場でもあった。訴えられるとなったら、聞き取れなかった、とする言い訳、しっかり読み取れるテロップを付けておきながら。そのまま流して視聴者が自分で聞き取れるようにすれば、或いは唇を読めるようにすればいいのに。そうでなければ、堂々と、そう聞き取れる流れであった、あなたが誤解を招く話し方をした、と反論するなりすればいいのに。そんな適当なものを見せられているのかとうんざりする。マスコミは公正であれ、と努力しているのは知っている。信念がない人ばかりなどではないし、悪意がはびこっているわけでもない。それでも受け取る側はよく考えないといけない。流されるニュースの順番ひとつとっても、そこにはもう誰かの意思が入っている。公正であろうとするがために、敢えて断言せずに思わせぶりなコメントを付けて流されるニュース。たくさんのなかから選ばれて、更に編集されるソース。わたしたちが目にし、耳にしているのはそういうものだ。そういえば、あんなに騒がれてたあれ、どうなったっけ？そんな騒動がいくつあっただろう。それは自然の流れであって批判されるものでもないかも知れない。けれど知っておくべきことはある。現代はあまりに情報が多すぎるということ。知らなくていいことまでが耳に入ってくる。あなた自身のモラルはしっかりしていても、そうでない情報までも受け取っているという事実。どれが必要でどれが見なくてもいいものなのか、きちんと考えていないと、いつのまにか自分のモラルも崩れていく。たとえばこのネット上に、一体どれだけのページが存在するのか。それを誰がどう利用するのか。モラルというのは思想であって規制や規則ではないから、善意だけしかないと考えるのは子供っぽい。自分の責任で書いている文章に、他人の情報を書く。悪意などは微塵もなく、たとえば切ない恋物語として。その相手が誰かと特定できるような内容を、相手に承諾もなく書くのは相手にとって危険なことだと知っていないといけない。悲しいけれど、そんな時代だ。原因はもちろんひとつではないけれど、数え切れないほどの情報、価値観が絶えず流されている。エリート校と人に呼ばれる学校に通っていただけで、傷つけられてしまった子供たちがいる時代なのだ。あなたは善人かも知れない。けれどどんな時代に生きているかに気付かずに、避けられるはずの弾に傷ついてほしくはない。

  2003.11.12

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• Delicious Fruit

  冷蔵庫のなかに美味しい果物がいっぱい。果物って、大好き。加工しなくても、そのままで美味しいんだもの。ちょっと甘酸っぱいいちご、苦味のあるグレープフルーツ、しゃきしゃきした歯ざわりのりんご、皮を剥かなきゃ食べられないもの、そのまま食べられるもの、色々あるけど、どれもみんな違う味がする。触ると痛いのに中はとびきり甘いパイナップル、高価なくせにアクもあるメロン、すぐに食べられてさっぱりする蜜柑、独特の匂いなのにまったりするパパイヤ、甘くてすぐエネルギーになるバナナ、どれもこれも個性的。果物ってまるで人間みたい。ほんとは加工しなくても、ちゃんとみんな味がある。好みにしたってそう。クセのあるドリアンが好きな人もいれば、甘くてやわらかい桃が好きな人もいる。わたしはたとえたらマンゴスチン？見かけはあんなじゃないけれど、表面は硬くて、内側はやや厚くてやわらかい皮があり、種はだいぶ大きくて、果肉はほんのり甘くて独特で、１個食べても少し物足りない、もう１個食べてみようかな、そんな感じかも知れない(笑)。ひとつひとつ、食わず嫌いの人や、口に合わない人もいるでしょう。まだ熟していないのもあるでしょう。熟しすぎたらまた種を植えてもいいでしょう。それでもみんな、ひとつひとつがきっとそのままで美味しいフルーツ。

  2003.11.11

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• 素敵な人

  人の話を聞こうとする人自分の意見を言える人あまりうまく気持ちを伝えられない人違いがあることを理解できる人間違ってると言える人、言わずに受け入れようと考えてみる人素直に気持ちを表せる人、表せない人人の表情、電話の声、書かれた文章や言葉から、気持ちを読み取ろうとする人弱っている部分を想像しようとする人ちゃんとここにいるよ、って教えてくれる人みんな同じじゃないけど、ちゃんと関わろうとする気持ちがある限り、ありがとう、素敵な人

  2003.11.10

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• しあわせの在りか

  疲れるなあいやだなあめんどくさいなあ頭にくるなあ悲しいなあなんでこうなるんだろうこんなときもあるそんなときってしあわせの在りかを忘れてるしあわせってものはないしあわせって心の在りかたあなたのなかにしかない

  2003.11.09

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• 偉そうな女

  わたしは偉そうな女である。偉そうにしている女でもなければ、偉ぶっている女でもないのだが、偉そうに見える女だそうだ。初めてそう言われた記憶は高校１年生のとき。クラブのミーティングの最中に、３年生に言われた。いじめとかお叱りではなく、笑い話として、だ。「座ってるだけですごく偉そうに見える」と言われて、みんなが笑った。へ？そうですか？全然そんなつもりないのに。座り方が悪い、こうしなさい、とみんなが指導してくれた。それから今日に至るまで、何度かそう言って笑われた。親しみを込めて、愛情があるからこその言葉だと思っている。実際なんにも偉くないのにね、と笑われる。なんでそう見えるのかな？と訊ねると、何があっても動じないから、人に流されないから、だそうだ。実際、そうやって面と向かって何か言われても、疑問に思うことや納得がいかないことはあるが、だからと言って落ち込むことはあまりないのは確かだ。自分がいつも正しいとは思っていないし、違う意見はあって当たり前、何が違うのか知りたいと思っている。何事にも動じない偉そうな女、そういう女は傷つかない、と思われていることがある。自分が感情表現が下手なせいだから仕方ないかな、と思っているが、実際には傷つくポイントというものは存在する。自分だったらこうはしないだろうな、こうは言わないだろうな、ということをされたとき、どうしてもそれが理解できない。結婚願望がまったくなかったわたしは、３年間今の旦那に結婚を言われてもする気がなかった。ある日、大勢で飲んでいたとき、笑い話のつもりだったのだろうが、ある人にちょっと傷つくことを言われた。わたしは普通に笑っていたけれど、心の中では、どうしてこういうことが言えるのかな？と理解できなかった。「そういう話は傷つくんだよ、やめてくれる？」旦那がそう言うと、みんな驚いた。えー、そんな風に見えないのに、と言って笑って終わった。怒るから、じゃなくて、傷つくからって言った？あれ？どういうとこで傷つくのか話したことないのに、案外わかってるんだな。今にして思えば、あれが結婚を承諾したポイントだったように思う(笑)。今でも親しい人には、からかいまじりに偉そうな女と言われる。きっと、よく知らない人にもそう見えるのだろうと思う。それが欠点でもあることも理解しているし、そうしているつもりなどないが、それが実際のわたしだ。偉ぶっているわけでも、偉い人でもない、傷つくことももちろんある、偉そうな女なのだ。だけど、わかってくれる人がいれば、それでもなんとか楽しくやっていけている。

  2003.11.08

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• 月に吼える。

  月が綺麗だった。月を見るのは好きだ。車の窓から、追いかけてくる月を見ているだけで、楽しい気分になる夜もある。綺麗な月を見せたくて、誰かにメールすることもある。眠りにつく子供の部屋の窓からも綺麗な月が見えた。見てごらん、月が綺麗だよ。「ほんとだ、明日は晴れるね」そうだね、天気さえも月の表情を窺う。月には不思議な力があるという。潮の満ち干はもちろんのこと、人の身体や運命まで、月が左右しているらしい。太陽がなければ輝かないというのに。そんな力があるのなら、ちっぽけなわたしの願いを叶えることなど簡単でしょう？まるで八つ当たりのような気持ちで、狼のように月に吼えたくなる夜がある。吼えたいのに、何を吼えたいのかわからない、そんなわたしを、月は笑って見ていた。

  2003.11.07

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• 淋しい気持ち

  冬になると、なぜかマッチ売りの少女の気持ちがわかる早くから暗くなる街で見るあたたかい窓の灯り綺麗なクリスマスのイルミネーション別に悲しいことなんてないはずなのになぜか淋しい気持ちになることがある子供の頃に感じたホームシックと同じような疼きそれが淋しいって気持ちでしょう？みんな同じ「淋しい」って言葉を使うけどみんな同じ気持ちのことを指しているのかな淋しいってなんだろう誰かの不在に気付くことなのか忘れたはずの思い出が呼ぶ声なのか心が通じないことへの悲しさなのかなにかが足りないなんて贅沢は言ってないはずなのになんでそんな気持ちになるんだろうね冬になるのは嫌いじゃないけれど

  2003.11.06

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• 大人の隠し味

  バリバリ仕事をこなす男、完璧に家事を片付ける女、あるいはその逆でももちろん構わないけれど、それだけでももちろん素敵だけれど、どうせ大人になったんだったらついでにもう少し魅力的にもなっておこう。なんでも完璧な人でも、カサカサしてると一緒にいて咽喉が渇くし、ガチガチ堅い人だと、一緒に肩も凝ってきちゃう。だってあなたはキムタクでもないし、ブラピでもないし。それにわたしも黒木瞳でもないし、ジェイローでもないし。ちょこっと隠し味を利かせるくらいのワザは必要かも。ちゃんと色気と愛嬌くらい、兼ね備えておきましょう。愛嬌のない色気はエロいだけ、色気のない愛嬌は子供っぽいだけ。大人の隠し味は匙加減が少々難しいけれど、愛嬌は人を和ませるし、色気は人を潤わせる。自分やまわりをカサカサ、ガチガチ、いわせていないか、たまには自分を少し調理してみましょう。

  2003.11.05

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