偽りのツウ
普段、TVはあまり観ないけど、たまたまつけたらそばのことを紹介してたので、見ていたのだけど・・・。なんか、そばの食べ方で、おバカなタレントが食べてる横で、自称専門家?がツウの食べ方指南としてソレダメとか言ってチェック入れる番組だったんだけど・・・。なんか観ていて、ムカムカ・・・。何あのオバサン?偉そうにあたり前のことをツウぶって気持ち悪いし、間違いだらけで、イライラ。そもそも、引き立て、打ちたて、ゆで立ての、所謂「三立て信仰」がそば文化をダメにしてるのに、得意げにバカみたい。そりゃ、某ゆで○郎みたいにそれをウリにしてるとこもあるけど、料理人の腕が高い職人レベルではない場合、三立てでごまかすことでそこそこ美味い場合もあるけど、決して、美味い蕎麦がその限りじゃないのよね。たしかに、蕎麦は脚が早いから、早く食べた方がいいけど、肝心な水切りを疎かにしたら、すべて台無し。真に美味いそば屋さんの、そばはざるの下に何も引かないでも、下が水浸しにならないのよね。きっちりしっかり水を切ってあるから、蕎麦が水を吸ってべちゃべちゃ劣化しないのよ。水切りが不完全だから、すぐにのびてくたくたになるのよね。そういう手間を惜しむことをしない堕落した蕎麦屋、その手間をごまかすために急げばなんでもいいみたいなとこから、三立て信仰が生まれたのに、あのオバサン先生たら・・・。それに盛ってある蕎麦の中央から食べるなんて、ツウとか以前に、人間の心理として、普通は一番盛り上がってる中央から食べるに決まってるんじゃん。あのアホみたいな髪を染めたどこぞおバカタレントがみみっちく端っこから食べたからって・・・。そば前はたしかに蕎麦屋の腕を計る材料にはなるけど、最近じゃ、オペレートの問題などもあり蕎麦のみで、そば前とか始めから扱ってないお店もあるんだし、そば前を頼む=ツウって考えは乱暴すぎ。ツウの食べ方で、蕎麦6本うどん3本とか得意げに言ってたけど、その前に、蕎麦の良しあしを計るために、蕎麦に軽く塩振って食べると蕎麦の風味を強く感じることができるとか、蕎麦は基本的に座ってそばを食べるときに箸でもち上げるとちょうどよい高さに切りそろえてあるから、その高さまで上げるとか言うべき情報はあったのに、そういう肝心な話は全部スルー。天ぷらそばの食べ方だって、それは蕎麦のツウではなく、ただの和食の作法じゃん。それに、その方法だと、せっかくのダシのきいたそばつゆに天ぷらの油が溶け出して、そばつゆの味が悪くなる問題は完全無視だし。薬味だって、順番とか偉そうに指導していたけど、ツウなら、薬味は極力使わないだろ。それに、そばつゆに直に入れちゃダメでしょ。本当にツウなら、薬味はそばつゆに入れず、そば一緒に食べるもんじゃね?ツウとかどうか別として、ある蕎麦好きの高名な落語家さんだったかが実践していた方法で、薬味、特にねぎなどの薬味はそば湯を飲む時の具材として使うのが粋だって。自分はそれをずっと真似てやってるけど、これが一番美味いと思う。最後のシメで蕎麦湯で割ったそばつゆにねぎを入れ、七味をパラりと入れて、そば湯をすすりながら、今日食べた蕎麦の余韻を楽しむ、それが粋ってもんだって。そもそも、蕎麦ってのはお上品に食うもんじゃない、ちょっと粗野で男っけのある食べ物なのに、変なオバサンはツウぶってソレダメとか、おかしいでしょ。( ゚,_ゝ゚)バカジャネーノあんな茶番をツウとか得意げに言って流すマスゴミはやはりゴミ以下だなって。やっぱり、TVって、ほんと終わってるなってしみじみ。