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カテゴリ:「京」ものがたり
■ いやあ、ほんとに、一大行列はすごいものです。
時代祭は、平安遷都1100年にあたる明治28年10月がその始まりです。同年の3月に、桓武天皇を祭神とする平安神宮が創建され、平安神宮の大祭、建造物、神苑の保存のための記念事業として始まったといいます。 今では祇園祭、葵祭とともに京都三大祭の一つに数えられております。 京都の歴史や文化がひと目でわかるだけでなく、京都人の心意気と誇りが、ふんだんに織り込まれている祭りといえます。 時代祭が行われる10月22日は、桓武天皇が794年(延暦13)に長岡京から平安京に都を移された日。 祭りは、神幸祭や行在所祭、還幸祭の神儀のほか、明治維新時代から江戸時代、安土桃山時代、吉野時代、鎌倉時代、藤原時代、延暦時代へと7つの時代をさかのぼっていきます。 順を追って風俗、文物の移り変わりを再現する一大行列はまさに圧巻! 当初は6列500名でしたが、大正から昭和へと徐々に増えていき、現在では18列2000人、そして牛馬70余頭にも達し、行列の長さは2kmにもおよびます。 山国勤王隊を先頭に、正午、京都御所建礼門前を出発し、烏丸通、御池通、河原町通、三条通から平安神宮まで.5kmの間に一大時代絵巻を展開。一行が通過するのに約1時間半かかります。 各時代の風俗をそのままに今の時代に蘇らせ、豪華優雅な時代絵巻は、まさに「すばらしい!」のひと言です。 ■ 歴史上の人たちが、一堂に見られます。 2000人の市民による華麗な風俗行列が、明治維新から平安遷都まで、時代をさかのぼって都大路を歩きます。その行列には歴史の教科書に出てくる人物が、次々と登場します。 明治維新列では、桂小五郎(木戸孝允)に西郷吉之助(隆盛)、日本初の商社を設立し、薩長同盟の立て役者である、幕末最大のヒーロー坂本龍馬などなど。 江戸時代列では、先頭に槍持や傘持、鋏箱(はさみばこ)持の行列は掛け声も当時のままに歩みます。 また、皇女和宮(かずのみや)や女流歌人蓮月(れんげつ)、そして吉野太夫(よしのたゆう)や出雲阿国(いずものおくに)など、優美に時代を彩った江戸時代の女性達の行列が続きます。 安土桃山時代列では、織田信長が、天下統一のため上洛したときの様子を表しています。織田信長、羽柴秀吉に続き、柴田勝家ほか時代小説には欠かせない有名人たちが次々と登場します。 そして豪華絢爛といえば平安時代。源義仲に嫁ぎ、武勇の優れた美女で武将として戦ったという巴御前(ともえごぜん)や「源氏物語」の著者である紫式部、「枕草子」の著者である清少納言、絶世の美女として有名な小野小町などが行列を華やかに演出しています。京都だけでなく、日本の歴史が感じられる貴重なお祭りです。 参考文献 抹茶スイーツ宇治茶 伊藤久右衛門 「ちょっと言いたくなる京都通」 宇治茶 伊藤 久右衛門さんの記述 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.10.22 09:28:37
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