激闘★
近年稀に見る激闘があったので報告します。去る6月吉日、自軍LSGは春のO地区大会1回戦を迎えた。なんとか4部にいるものの、4部では未勝利。なんとしても1勝したい試合であった。相手は川崎Yankees。S株式会社野球部主将Sさんの話では”投手の球が速く、強い”ということだった。ここでLSGの坂田を調査員として味の素の一回戦に派遣させた。坂田によると、”投手の球は速いが、それ以外はたいしたことない”ということだった。これはミスをした方が負けだ。気合を入れて当日を迎えた。前日の夜は、なかなか寝付けず、久しぶりにスピッツなどを聴きながら眠りについた。試合当日、集合の7時半にグランドに到着すると、僕以外のメンバーは全員アップをしており、皆も気合が入っていることが伝わってきた。LSGは先攻。最近好調の山本を1番に起用。初球、いきなりレフト線の2塁打を放ち、相手の出鼻をくじいた。初回3点を奪取。2回にも1点を取り、4-0.順調すぎる。。僕は目の前の現実に戸惑っていた。なおも1アウト2塁。4番坂田の打球はセンター前に落ちた。迷わず2塁走者の鈴木をホームに向かわせたが、センターからはいい球が返球され、投手がカットし、捕手へ送球鈴木の勇敢なヘッドスライディングも実らず、本塁憤死。5点目は奪取できなかった。(分岐点1)自軍佐藤投手は好調で、3回まで無安打。4回に初めてのヒットを許し、”ノーヒットノーランがなくなった!”と余裕のコメント。若干疲れが見えたが、自分は佐藤投手の続投を決定した(分岐点2)。5回、先頭は8番打者からだが、佐藤投手の制球が乱れ、四球。続く9番打者(投手)にもまさかの四球。相手は佐藤投手の疲れを見抜いていたのだ(分岐点3)。続く1番打者を一塁ゴロにしとめ、1アウト2,3塁。佐藤投手は”疲れたから交代”と自分に交代を要請した。回の途中だが、投手はTUKにスイッチした(分岐点4)。僕は左足にサポーターも巻けず、相手打者が何番かもわからないままマウンドに。迷子になった気分だ。。。きわどいコースはボールと判定され、カウントをとりに行った球を三遊間に抜かれ被安打。1失点。続く打者にも制球が定まらず、四球。1アウト満塁。4-1.守りやすくなったぞ、という声を聞き、我に返り、集中した。捕手山本からのサインはシュート。よし、ゴロを打たせて併殺だな。(知らなかったが、相手は4番打者だった)僕はシュートを投げたが外角に外れた。1ボール。続いてまたシュートのサイン。OK、ゴロを打たせよう。今度は内角低めに投じることができ、サードゴロ。よし併殺だ!と思ったが名手鈴木がまさかの暴投(分岐点5)。4-2.3塁ランナーは飛び出している。挟殺だ!僕は3塁ランナーをタッチアウトにした。2アウト2,3塁。これを抑えれば、大丈夫だ。。。が、また制球が定まらず、カウントを取りに行った球を痛打され、左翼オーバーの2塁打をくらった。4-4.やってしまった。次の打者は遊フライに討ち取りようやく、3アウト。振り出しに戻ってしまった。次の回LSGは2塁までランナーを進めたが、無得点。つぎの味の素の攻撃は7番から。僕は落ち着いて7,8番を討ち取った。9番の投手にはうまくライトに運ばれた。守りのミスもあり2アウト2塁。僕はプレートを踏む前に2塁に牽制。なんとボークを取られた。(謎のボーク)意味がわからない。2アウト3塁。ピンチである。僕は開き直ってど真ん中に全力投球をした。本日最速の110KMの直球で三振をとり、ピンチを脱した。6回裏、時間的にも最終回、LSGは2番からの好打順である。鈴木は三振に倒れたが、3番村西さんはレフト前ヒット。盗塁成功で1アウト2塁。ここで、4番坂田。決めてくれ。。。と思ったところ、捕手が投手と相談。帰ってくると、捕手は何故か座ろうとしない。。。なんと、、敬遠だ!今日2安打の坂田を敬遠し、塁を埋めて、5番TUKとの勝負を選んだのである。やるな川崎Yankees、、、いい演出じゃねぇか。俺もその演出に応えてやるよ。。。僕はMyビヨンドを持って打席に立った。初球のストライクから狙ってやる。。。初球、甘い球をフルスイング。ファール。しとめられかった。2球目は背中を通過するボール。3球目、また甘い球だったが、、、サードゴロ。2アウト1.2塁。打者は早乙女。頼む。。。と祈ろうかと思うやいなや、坂田は3塁に気持ちが先走り、牽制にひっかかり、はさまれた。。。坂田よ、、、坂田は2塁手が投げたボールを故意に自分の手に当てるというマラドーナばりの反則をやってのけ、憤死。(分岐点6)相手から罵声を浴びたのは言うまでもない。そのファイティングスピリットは見習いたいところだが。。。O地区の規則で延長は1アウト2,3塁から始まる。捕手山本は、”四球でもいいですよ”とアドバイスをくれた。そうだな。。僕はきわどいコースに投げて3ボール。次の球はストライク。次はファールでカウント2-3.山本からはストレートのサイン。僕は首を振った。きわどい外角にカーブを投げたかったのだ。僕は緩いカーブを外角に投じた。よし、いいコースだ。。だが、相手の方が1枚上だった。またもや三遊間を抜かれて、2失点を喫した。(分岐点7)。この回さらに1点を失い、3点を追いかけるLSG.攻撃は何番からでもよい、1番からか3番からか迷ったが、1番の山本にかけてみようと思った。(分岐点8)。しかし、1,2番が凡退し、万事休す。。。。とても悔しい。この日、ダブルヘッダーだった坂田、鈴木、村西、TUKは、この試合で完全燃焼してしまい、午後の2試合目は当然気合が入らず、勝てる相手に黒星を喫してしまった。が、、、近年稀に見る激闘であった。皆で戦った好ゲームであった。次の試合はこの経験を糧に、勝ちにいきます!