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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:城跡と史跡(千葉編)
館山方面からJR内房線または国道127号線を北上していると、安房勝山あたりの左手に怪しげな建物が見えてきます。
ピラミダルな頂上部に入母屋の屋根が見え、夜間はご丁寧にライトアップまでされています。 この山は大黒山と呼ばれ、標高75mの頂上までは遊歩道が整備されています。 南房総は水仙の季節となり、遊歩道沿いに水仙がなびいていました。 見た目にも急な斜面を巻くようにして登って行くと、山頂部の作平地に到着しました。 「天守」と呼ばないのが良心的ですが、あくまでも「大黒山展望台」です。 (万木城にも同じものがあったのですが、あちらも「展望台」だったと思います) それでも安房勝山は城郭と無関係ではなく、戦国時代には里見氏配下の城郭があり、江戸時代には安房勝山藩の陣屋が置かれていました。 大黒山から見下ろすと、勝山漁港の向こうに、安房勝山城のあった八幡山を望むことができました。 かつて安房勝山城のあった八幡山と勝山漁港 すぐ北側を川が流れ、背後は海に面しているため、こちらの方が築城に適しているように思います。 さらには天然の良港にも恵まれ、水軍基地としても申し分なさそうです。 大黒山も物見台や烽火台として機能していたと思われますが、東京湾の方に目を転じると、三浦半島を間近に見ることができました。 里見水軍にしてみれば、浦賀水道を挟んだ対岸の宿敵、北条水軍の動きがよく見えたと思います。 三浦半島南部に目を向けると、富士山の雄大な姿を望むことができました。 画像にすると迫力はありませんが、肉眼では山頂部剣ヶ峰のギザギザまではっきり見えます。 さらには富士山の右側には、雪を戴く南アルプス、農鳥岳・間ノ岳・北岳の白根三山を見ることができました。 南房総の標高75mから、高さで日本1、2、4位の山が同時に見えるとは、思ってもいないラッキーです。 (一昨年の仙丈ケ岳では、ガスに覆われて北岳が見えなかったので) この日は天気も良く、また周囲に高い山がないため、まさに大パノラマといった感じでした。 伊豆半島天城山と伊豆大島 観音崎と横須賀の方向 房総半島の内陸部に目を転じると、双耳峰を持つ富山の山容があり、伊予ヶ岳の山頂も顔をのぞかせていました。 天守型の展望台には閉口しますが、海から近いために標高の割に眺望は抜群で、実は穴場的なスポットかも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015/01/19 02:05:46 PM
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